今回は2024年2月29日の過去記事を再度加筆修正した記事

三角関係の続きミンメイ様のお話は次回になるのでごめんなさいm(__)m

 

 

下矢印下矢印神話妄想バレ注意報かも下矢印下矢印

 

 

 

 

 

 

 

 

北欧神話要素濃いのマクロスΔシリーズ

登場兵器のネーミングも北欧神話ベースが多いかも🍎


ケイオス・Δ小隊の主力可変戦闘機VF-31S ジークフリード

 

 

 

ウィンダミア王国のプロトカルチャー製超巨大戦艦シグル=バレンス

 

 

 

VF-31のペットネーム「ジークフリード」は13世紀頃ドイツで成立した叙事詩「ニーベルンゲンの歌」や19世紀のワーグナーの楽曲『ニーベルングの指環』に出てくる英雄の名前……竜殺し・ドラゴンキラー・ファーヴニル殺しとして有名かも龍

 

ジークフリートの竜殺し wikipediaより

(『ジークフリートと神々の黄昏』の挿絵、アーサー・ラッカム、1911年)

 

 

でもこの叙事詩には元ネタがあって、それが北欧神話「竜殺しのジーフリト(ジークフリート)」の物語
しかもこのジーフリトには別名があって、北欧神話原典『古エッダ』『ヴォルスンガ・サガ』に登場する「シグルズ」……そして「シグルズ」の変化形が「シグル」

 


つまり……

「ジークフリード」と「シグルズ」は

北欧神話の同一人物名

竜殺しの英雄の名前

 

 

……ということは……マクロスΔでは……

同じ名前の兵器同士が戦っている

……ことにびっくり

 

ちなみにバレンスはゼントラーディー語の「戦艦・母艦」で語源はラテン語で「力の素」だと思う

だから「シグル=バレンス」は「勝利の力」とも「シグルズの力」とも言えるかも🍎

初代マクロスの「フルブス=バレンス」はラテン語で「朽葉色(黄金色)の力の源」かな🍏
 

 


同一人物なのになぜ名前が違うかというと……

 

どちらも最初の要素は「勝利」を意味するゲルマン祖語sigi-で共通

「ジークフリード(Siegfried)」は中高ドイツ語で“勝利と平和”という意味
「シグルズ(Sigurðr)」は古ノルド語で“勝利と加護”という意味

言語とそれを使っていた民族、そして意味が少しだけ違うらしい……

 


それで北欧神話研究者の間では、どちらがオリジナルでより古い時代の呼び名なのかで……他方はそのコピーに過ぎないと……

 

「ジークフリート」→古代ドイツ・大陸ゲルマン派

「シグルズ」→古代スカンジナビア・バイキング派

両派が今なお正統性を巡り歴史論争してるんだって!!びっくりびっくりびっくり

 

ドイツ系とスカンジナビア系の北欧神話起源論争

日本で言うと邪馬台国の畿内九州論争みたいな感じかな🤔

 

 

そもそも国家というものが成立し始めた頃……

神話の神々の子孫であることを強調することで、王族貴族の権威や土地の支配権の正統性を宣伝することが多かったという歴史的背景があるから……

神話は民族のアイデンティティーとは切っても切れない関係だったりする……

 

だから北欧の国家や民族にとっては北欧神話の神々……特にオーディンや英雄たち……の子孫であるかどうかはとっても重要なこと……びっくり

 

「北欧神話アース神族の正統後継者」は

ドイツ人かスカンジナビア人か?

 

この北欧神話オリジナル論争をそのまま物語にしてしまったのが、ジークフリードとシグル(ズ)が相まみえるマクロスΔなんだよね……ニヤリ

 

「プロトカルチャー文明の正統後継者」は

地球人かウィンダミア人か?

 

兵器名から考えると……

地球人=古代ドイツ・大陸ゲルマン系

ウィンダミア人=古代スカンジナビア・ヴァイキング系

……という形になっている模様🍎

 

マクロスが神話劇というよりも神話学劇であることを物語ってるよねラブラブ

 

 

 

それとドラケンIIIの神話的な対抗馬……これはおそらくフレイアだと思うね🍎

フレイアの林檎娘モデルはもちろん北欧神話の黄金林檎女神イズン……激情ダイビングの使い手……もあるけど……

もう一つ重要なのがギリシャ神話のヘスペリデス歌妖精姉妹……むしろフレイアの林檎娘属性はこちらが重要かも🍎

ギリシャ神話では黄金林檎を育てるヘスペリデス妖精とその守護龍ラードーンが天に昇って、それが星座のりゅう座(Draco)になったという伝説がある……🐉

つまり龍対決という観点では、フレイア(りゅう座Dracoの女神)とドラケン(龍)が戦っていることになる……🐍

りゅう座に関しては他にも興味深いお話があるから、いつか記事にしたいねニコニコ

 

 

 

あと……ちょっと脱線するけど……

VF-31Sはジークフリードだけど、北欧神話の英雄ジークフリード(シグルズ)役をやっているキャラクターはマクロスΔには見当たらないんだよね……今のところ……

 

ウィンダミア王国の可変戦闘機Sv-262HsのペットネームがドラケンIIIなので、それを撃墜したVF-31Sはドラゴンキラーだ……みたいな解説はマスターファイルVF-31版にもあったけど、実際に龍と呼べるような巨大な存在と相対した訳ではないし……ちょっと弱いよね🍎

 

むしろヴァリュアブルファイター・マスターファイルのVF-31AX版には、ウィンダミアに伝わる元祖空中騎士団長……当時は飛行機無いからタダの騎士団長だったと思うけど……が殺すことなく龍を制圧した伝説のお話が記されていて……

その時に使った特大フォールドクォーツ付き宝剣がウィンダミア王立博物館に収められているらしい……

おそらくその元祖騎士団長がジークフリード役に相応しいはず……

……殺すことなく制圧……なんかバサラ様みたいな人だね……笑い泣き

 

 

そして別作品に目を向けてみると……実ははっきりとジークフリード役をやっているのは「劇場版マクロスF サヨナラノツバサ」のアルト様!!

 

そして愛憎劇の相方であるワルキューレのエース・ブリュンヒルド役がシェリル様ラブラブ

 

二人はおそらく「サヨナラノツバサ」終了時点でワーグナーの楽曲『ニーベルングの指環』の第一夜「ワルキューレ」を演じ終わったところかも……!?

 

マクロスにおける楽曲『ニーベルングの指環』の展開に関してはいつか記事にしたいと思うけど、マクロスの場合はそれに様々な別の神話要素も付け加えてるから、複雑な展開になっているみたいりんご

 

 

例えば……

白鳥乙女グローア役・女神フレイアそしておそらくメングロズ役、『ニーベルングの指環』のジークリンデと……これまた多数の役を一手に引き受けるランカ様との関係においては、アルト様はジークフリードと全く別の英雄であるスヴィプダグ役・オーズ役……ハート

 

そしてブリュンヒルド役のシェリル様との関係においてはジークフリード(シグルズ)役……ブルーハーツ

 

……という北欧神話の二人の英雄の役割を同時進行で遂行中……キラキラ

 

……しかも実際の北欧神話や『ニーベルングの指環』においては……スヴィプダグ・オーズとジークフリードは対立関係に近い……という複雑で矛盾したポジションに立っていることになる……びっくり

 

だから単純な神話劇と違って先行きの予測が全くできない仕掛け……これぞマクロスサーガって設定がなされたりしている星

 

 

このあたりも神話劇ではなく、神話学劇なマクロスの面白さだと思う🤔

 

 

あとシグルズが竜殺しに使った聖剣グラム……⚔️

果たしてエクスカリバー・デュランダルの聖剣VFの系譜に名を連ねることができるのか……可能性としては聖剣レーバテインも高そうだけど……それも楽しみニヤリ!