鬼嫁日記6 | 鬼嫁はロシア人

鬼嫁はロシア人

おいらのワイフは、皆が振り返るような美人。でも、その正体はとっても恐ろしいバーバイーガ・・・。じゃなくて、鬼嫁だったのだ。

 昨日は、疲れちゃってパソコンを開かずに寝ちゃったよ。

 

 さて、マーシャがいろいろ案内してくれたが、あんまり覚えていない。

 

 後々、仕事で案内するようになったから、記憶がごっちゃになってるよ。

 

 夕方になり、マーシャがホテルまでタクシーで送ってくれた。

 

 おいらは、まだ、会社近くのアパートが見つからず、社長の厚意でホテルの1部屋を使わせてもらってた。

 

 社長はホテルまで経営してるのかと思ったら、1フロアだけだと言っていた。

 

 ロシアのホテルは、フロアごとに経営者が違うんだって聞いたけど、本当なのかは分からない。

 

 マーシャとホテルについて、「お茶でも飲んでいくか」と誘ってみたが、「帰って、夕飯の支度しなくちゃいけない」と断られた。

 

 まあ、当然だね。

 

 残念だが、お別れして部屋に行こうとしたら、呼び止められた。

 

 マーシャが手招きしてる。

 

 「まだ、お金もらってないよ。」

 

 「えっ?」

 

 「帰りのタクシー代30ルーブルね。」

 

 「それと、ガイド料金が30、いや、友達だから20ドルに負けとくわね。」

 

 なぁ~に~、金とるんかい。

 

 

 何のことはない、デート気分で浮かれていたのはおいらだけだった。

 

 後で知ったが、彼女たちは、こうやって休みの日には小遣い稼ぎをしていたのである。

 

 ロシアらしい話だな。