弟は予備校には自分が統合失調症と言う精神の病であることを伝えてない。万一大学に入学したとしても、伝える気はさらさらないようである。




伝えない事でトラブルが起こったときに、自分が不利になるとは考えていないようである。




個人的には名誉棄損が心配である。




去年、弟は実際に通うことになる予備校とは別の某大手有名予備校とトラブルを起こしている。




弟曰く「予備校側から大検を受けた人間は受け入れられないと言われ、馬鹿にされた。クズ人間と言われた。虫けらのように見下された‼️裁判を起こす‼️慰謝料を請求する‼️」「警察に連絡するぞ‼️」




それに関して、予備校側に苦情と脅迫めいた大量のメールを送ったようである(一部は後に私も確認したが、相手の精神状態がおかしいと言うのは、一目でわかるような内容だった)。




弟のテンションに反してというか、やばいと思ったのか予備校からの返信は無いようだった(賢明な判断である)。




母はいつも通りというか、弟の言い分を100%信じており、某大手有名予備校に対する弟の攻撃に対しては、制止せず、一緒になって右往左往している有様である。




現在では、企業(予備校)のコンプライアンス(法令遵守)が厳しくなっており、また差別的な対応をすることで、企業イメージが損われることにも敏感なため、




「弟が主張しているようなことを某大手有名予備校側が言ったとは考えられない」




と姉も私も冷静になるように説得したが、母は、あくまでも「◯◯(息子)がそう言ってるのだからそうなんだろう」「私が信じてやらないで、誰が信じてやるんだ」とあくまでも、弟の味方(ほとんど教祖を盲信する信者)である。




さらに弟の言い分を信じる根拠として母は「◯◯(弟)が某大手有名予備校から帰ってきて、すぐにこの話をしていたからだ」と言っていた。




統合失調症患者の妄想は、本人の中では、【本当にあったこと】であって、(周りの人間には嘘だと認識されていても)本人に嘘をついている認識は無い。




また統合失調症の妄想は、その場で、その瞬間に起きていることなので、そういう発言をいつ弟がしていたか、タイミングも、スピード感も関係がない。ただ、某大手有名予備校側との対話の中で、弟に妄想が起きただけである。




弟は、統合失調症の急性期には妄想がかなりひどいので、某大手有名予備校側からとっかかりになるような事は言われたかもしれないが、自分の頭の中で悪いように悪いように考えて、1人で怒り狂っている状態だったのではと姉も私も考えている。




その時、母は弟が本気で大学進学を目指しているとは私には言っていなかったが、母や弟の言動からが怪しい雰囲気はあったので、大学進学のための何らかの動きをとっていると私は思っていた(具体的に通っている予備校の名前を聞いたのが7月である)。




母は、弟が大学受験を志していることを伏せているにもかかわらず、某大手予備校と弟が揉めている事をなぜか私に相談してきていた(母は楽しい事は弟と共有するが、しんどい事は娘と共有しようとする。言ってみれば、母にとって息子は唯一のかわいい子で、娘は問題処理を依頼するただの同僚である)。




しかし、本人(弟)に直接ことの真相を確かめたいものの、本人は電話口に出ない。「私が本人と話をしたい」と言っても、弟は電話口に出ようとしない。




この時に限らず、何かトラブルがあったとき母が弟のスポークスマンになるのはいつものことで、この時も本人から話が聞けなかった。だからこそ、余計事情がわからなかった。




ただ弟の言うことが本当ならば、大手有名予備校の対応としては、かなりひどいし、問題があると思った。




母から相談を持ちかけられた側として、考えられる対応として提示したのは、弟の言い分が事実かどうかをまず確認することである。




相手の大手有名予備校が本当にそのような、大検合格者を差別し、同時に弟の人格を否定するようなことを言ったかどうかが鍵になる。




そもそも日本で名誉棄損で訴訟を起こすのは、非常にコスパが悪い。お金と時間がかかる割には、賠償金は雀の涙である。




ただ実際に裁判を起こすにしても、まずはその証拠を集める必要がある。証拠を集める時点で、母と弟がおかしいと気づいて、訴訟を諦めてくれれば、こちらとしては御の字である。




私は母に、(弟本人が電話口に出ないため)弟への伝言として、その大手有名予備校とやりとりする機会がある場合は、必ずボイスレコーダーで会話を録音し、メールは保護しておくこと、また気になったことがあった場合は、日付を入れてメモしておくことを勧めた。 




そもそも大手有名予備校側が、弟に対する名誉棄損を行ったと言う具体的な証拠がなければ、統合失調症の妄想癖が現れていると思しき弟の言い分は、こちらが弁護を依頼しても、味方となるべき弁護士すら信用してくれないだろう。




ただ、弁護士に相談して、本当に裁判を起こすとなると、手付金だけで10万円必要になるが、景気の悪い、2人の年金暮らししかいない実家に、そんなお金は一体どこにあるのだろうかと言う疑問もよぎる。




数週間、その件で、母も弟と一緒になって悩んで怒っていたようであるが、そのうち何も言わなくなった。




察するに、統合失調症の症状が緩和された(興奮状態が覚めた)上に、自分の言い分が通らないことも弟はうすうす気づいており、さらには、予備校側から確たる証拠も引き出せなかったのだろう。




後に私が「あれどうなった?」と尋ねると、母は何事もなかったかのように「さあ?」「もうその件はいいんちゃう?」「知らんし、本人に任せてある」と言っていた。




その時点では、大手有名予備校に通うことを諦めて、別の予備校に通う契約をしてきたところだったのだろう。




人騒がせである。




そもそも統合失調症の弟の妄想を真に受けて、一緒になって右往左往していること自体違っている。



ここにも母が弟の病気を認めていないと言う根本的な原因が潜んでいる。