少し前から実家の固定電話が通じないし、母に持ってもらっている携帯も通じない。






固定電話に関しては呼び出し音は鳴るが、受話器には誰も出ない。受話器の電源が入っていなくても、電話線自体が生きている場合は、呼び出し音は鳴るはずなので、おそらく受話器そのものが外されているかコンセントが抜かれていると思われる。





携帯電話は充電が切れていると思われるメッセージが流れるだけである。





時々、実家に顔を出す姉によれば、門扉に数字合わせ式のワイヤーキーがかかっており、外側からは入れない状態になっているとのこと。






隣の家との間の壁を上って侵入できないこともないが、姉にはできないとのことで、実家の中はどうなっているのか全くわからない。






この状態が10日ぐらい続いている。





統合失調症の弟が、家の中で母を殺していないか心配である。






姉は実家に行ってシャワーを浴びたり、お風呂に入ったり、洗濯機を利用させてもらっていたのに、それらの設備が全く使えなくなったので、ここのところ、銭湯通いである。





母は生きているかどうかもわからない。






姉が実家に来ることを拒むような、この状態になったのは、おそらく母の預貯金を弟が自由に引き下ろせない状態になったからだと思われる。






弟は、母の預貯金(=母の老後資金)を一月で10万円近く使い込んだ。このままだと、すぐに母の預貯金がなくなってしまうので、姉が再び管理し始めた矢先のことだった。






焦りが募る中、私が懸念していたことが起こる。





それは姉からの電話だった。