そもそも、弟の受験の仕方に問題がある。




難関有名私立大学とそれに匹敵するレベルのやや難関有名私立大学を志望校とし、それらの複数の学部(文学部、商学部、経済学部、社会学部など)だけを受けると言う危険な受験の仕方しかしない。




弟は大学で勉強することが目的ではなく、有名大学のネームバリューで、自分に箔をつけることが目的なので、学部は何でもいいのである。それに滑り止めの大学は、自分に箔をつけると言う役割を果たさないため、受ける動機もないのである。




母は、弟のエベレスト級のプライドの高さを知っているため、弟が滑り止めの大学を受けないことを容認している。




そもそも、口出しをすれば、暴力沙汰になるのは明らかと言うのも理由である。




「本人の自主性を尊重して、すべて、あの子に任せてあるから」が母の口癖である。ただし、お金を出すのは母である。




信じられないが、毎回滑り止めの大学(偏差値がやや劣る大学)は一切受けないので、当然の結果、毎回、受験費用だけでも30万円近いお金を全てドブに捨てている。




ちなみにイマドキの大学受験費用は基本的に1回あたり35,000円である。8回のチャレンジで28万円である。




私の経験から言って、大学が福引きか宝くじか何かのように【まぐれで受かる】と言う事は(裏口入学を除いて)ほぼ100%ない。とりわけ難関大学ではその可能性は極めて低い。




現在の弟の偏差値は40か50か知らない(弟は自分の模擬試験での偏差値を家族の誰にも絶対に言わない)が、偏差値が志望大学とかけ離れている人間が、偏差値60超えの大学を何学部受けても受からないのは当然である。




去年と同様、入試直前になっても、自分の成績が第一志望の大学の偏差値から程遠い状態という現実に直面すると、いつも通り強度のストレスで、いつ統合失調症の急性期の症状(暴力行為)が出てくるかわからない。




ちなみに去年の予備校の通学に関しては、姉も私も7月の終わりぐらいまで知らなかった。(ちなみに4月位から弟が怪しい動きをしていたので、性懲りも無く「もしかして予備校に行っているのではないか?」と母に何度も聞いたが、【母は知らぬ存ぜぬ】を通していた。我々はうすうす感じていたが。)弟が母に口止めをしていたからである。




この予備校費用80万円も全て母親が全額現金で弟と一緒に予備校まで行って支払っている。



(続く)