(前回の補足)

⭕️ハウス加賀谷さんが、グループホームに入ったきっかけは、高校生の時に校舎の中で床がうねって見える幻視が現れたことで、自分でもやばいと認識し、親に入所を勧められたからである。


⭕️その後、縁あって芸能事務所の留守番をしていたハウス加賀谷さんは、後に相方となる松本キックさんと出会いコンビを結成。ただ、お笑い芸人の仲間うちでも、統合失調症に対する偏見があった。


✳️お笑い芸人の仲間内からの偏見に対して、ハウス加賀谷さんは、とても憤りを感じているので、統合失調症に対する偏見は患者本人をかなり傷つけるものであると改めて思う。




⭕️仕事が多忙を極める中、薬の副作用で、はからずも遅刻してしまうことが多くなる。


⭕️もともと、ハウス加賀谷さんの生真面目な性格もあり、高まるお笑い芸人としての自分への評価と相変わらず低い(むしろ遅刻等で自分を責めることが多くなり、ますます低くなっていく)自己評価とのギャップが大きくなりすぎて、それが余計にハウス加賀谷さんを苦しめることになる。


⭕️さらに自分の判断で薬を飲まなかったり、種類や分量を調整したりしたことから、ハウス加賀谷さんの症状がこれまでにないほどに悪化してしまう。


⭕️結果、幻聴、幻視などの症状が悪化し、精神的にもボロボロになり、仕事を辞めざるを得なくなる。


✳️薬を飲まないことで症状が悪化するのは、うちの弟にもある。


✳️弟が貰ってくる薬の袋を見ると、例えば「4月28日・朝」と、1回分ごとにいつ服用するのかをしっかり書いてあるので、服用のタイミングを間違える事はほぼないはずなのだが、そもそも本人が服用しないとどうにもならない。


✳️周囲の人間が服用のタイミングを守らせる必要がある。


✳️うちの弟も、1日のうちで寝ている時間の割合が多い。朝も11時ぐらいまで寝ていたり、昼ごはんを食べた後、追加で昼寝をしていたり。


✳️弟の日常は、とにかく普通の人の生活とはかけ離れているため、アルバイトに行くのも難しい。こうした生活リズムが家族の目からは怠惰に見えてしまう。


✳️少なくとも弟には幻聴がある。実際に私が身に憶えがないことを言ったと弟が言い張るのは、幻聴のせいである。


✳️幻聴に関して…

弟は幻聴を実際に起きていることとと認識しているので、弟本人には嘘をついている自覚がない。なので、互いの言い分は永久に平行線である。




⭕️ハウス加賀谷さんも証言しているが、自分の好きなことに関しては一所懸命やるが、とにかくそれ以外のことに関しては集中力が続かない。ただ、本を読むことだけはやめなかった。


✳️好きなことに関しては、一所懸命やると言う点話、うちの弟も同じである。弟は自分の好きなパソコンやペットに関しては何時間でもiPadで調べている。しかしハウス加賀谷さんとは違って普通に本も読まないし、普通の勉強もすぐに飽きる。


(続く)