弟が統合失調症で、家族に危害を加えるような存在であっても、私たち家族は弟を【家族】から仲間外れにすることはなかった。
それどころか、私が実家に帰ったときには、弟の気晴らしになるよう、弟の意思を確認した上で弟を誘って外に連れ出したりもしていた位である。
弟の病気を助長しているような言動を取り続けている母も、母自身の気晴らしにもなるからか、弟のご機嫌取りには積極的である。
ただその際は、自分(母)と弟の2人で出かけることが常である。
母は弟に【絶対服従】することで、弟の機嫌を取りながら日常生活を送るという選択を実行し、また他の家族にもそれを強要した(今もしている)。
私は母の言い分に従うこと(弟への絶対服従)は、自分の心が死んでしまうので極力拒否していた。
ただ、母は、弟の【スポークスマン】を務めることが多く、弟の妄想癖を100%信じた上で特に私に弟の代弁者として無理な要求をしてくることが多かった(今は多少マシになったか)。ちなみに私の言い分を母はほぼ信じない。
「〇〇(弟)があんた(私)からこんなこと言われた、こんなことされたと言って、ものすごい怒ってるで」
「あんた(私)が謝らんと、〇〇(弟)の怒りが収まらないから謝罪文を書いてよこせ」
「〇〇(弟)に慰謝料を払いなさい」
と弟の片腕のように、とにかく弟の妄想を現実にすることで、弟の怒りを沈めるために私や姉に圧力をかけてくることが多い。
※既に私は実家で親や弟とは一緒に住んでもいないし、弟と電話でやりとりをすることもないにも関わらずである。
弟がどれだけ怒っていようが、それは弟の妄想に起因する感情であり、当然私の身には覚えのないことなので、全力で拒否し続けた。
しかし、母親が何週間も毎日のように私に電話をかけて泣きついてきたため(私に電話をかけろと言う指示を弟が母に出していた)、私も頭がおかしくなりそうになり、仕方なく、泣く泣く、ある程度弟の要求を満たす形で対応した。
しかし、やはり弟の妄想に、現実を合わせるような対応は、完全なる間違いだったと今でも思う。
私はその直後ストレスのためか、全身に原因不明の発疹ができた。その発疹の治療にかかった病院代は当然自腹である。
(続く)