中学生位から始まった弟の家庭内暴力は、不登校と同時進行だった。


姉と私は学校を休みたくても、鬼軍曹のような母親が絶対に許してくれなかったため、何があっても学校に行かなければならないと言うプレッシャーがあったが、弟は姉2人とは違って学校を休んでも特に母親から怒られていなかったように記憶する。


中学2年頃には、かなり不登校の日数が多く、中学3年になるとほとんど行っていなかったように思うが、出席日数がほとんどなくても中学校は卒業できてしまうことに、姉妹としてはかなり驚いた。


そもそも義務教育の中学でダブっている人と言うのは聞いたことがないので、授業を受けてなくても3年経ったら絶対卒業させるシステムになっているのだろうか。謎である。


父親が弟の将来を憂いて「後の人生で苦労するから絶対に高校には行け」と力ずくで説得したにもかかわらず、結局弟は高校に行かず、代わりに大検を取った。


しかし大検は中学と大学の間の橋渡し的な資格で、大検を取っただけでは一般的には高卒とは認識してもらえない。そもそも大検と言うシステムを知らない人もかなり多く認知度が低い。


したがって、学歴が中ぶらりんになることを避けるためには大検を取ったら速やかに大学への進学を果たすべきである。ただ弟の場合、大学進学に失敗したため、学歴としては中卒とみなされてしまうことが多い。


今、家族として思うのは、弟は大検ではなく、夜間でもいいので高校に通うべきだった、高卒の資格を取っておいた方が良かったと言うこと。


今はネット高校もあるのでより高校卒業資格は取りやすくなってると思うが、弟が(通っていれば)高校生だったのは、今から30年前なのでネット高校はもちろんない。


残念である。