脳梗塞とは
脳卒中の中で最も患者数が多いのが【脳梗塞】です。脳の血管が詰まったり、細くなったりして血流が途絶え、十分な酸素やエネルギーが供給されず脳細胞が壊死してしまう病気です。一度壊死した脳細胞は元に戻ることはありません。また、主に3タイプに分類することができます。
- ①太い血管から枝分かれした細い血管(=穿通枝)が詰まるラクナ梗塞
- ②首や脳の血管の動脈硬化が進行し、血管が詰まるアテローム血栓性脳梗塞
- ③心臓で出来た血栓が血液に運ばれて、脳の血管に詰まる心原性脳塞栓症
脳細胞は酸素不足に弱く、5分程度の酸欠で壊死してしまいます。脳梗塞やラクナ梗塞などの脳血管障害によって、脳の血管が詰まったり狭くなったりして血流が途絶え、酸素や栄養が供給されなくなることが原因で、脳細胞が壊死します。一度壊死した脳細胞は元に戻ることはありませんが、壊死した細胞の周辺には完全には死んでいない細胞や、機能が停止しているだけの脳細胞が残っています。これらの細胞を少しでも回復させ、病状を軽くすることが脳梗塞の治療です。