2022年の年明けに鼠径ヘルニア(脱腸)が痛むので

手術できないかと病院を訪問してCTスキャンをしたところ

肺癌が発覚した父、当時、齢85歳

 

まだまだ元気だったので手術を受ける気満々でしたが

お医者さんの説明で左の肺に水が溜まっているので

手術はできないと宣言され

大学病院で癌治療を行うことになりました

 

専門医からはステージ4と言われ

当時は、あとどれくらい生きれるんだろう…

と、言葉に出さないだけで皆が心配していました

 

当時はコロナ禍真っ只中でしたが

治療に支障をきたすことがなかったのはよかったです

 

さて、我が父、当時、年齢は85歳ですが

どう見ても80代には見えません

 

 

以前書きましたが、お爺さんがツルッパゲだったので

禿げないように若い頃から資生堂の「アデノゲン」で

頭皮マッサージを行い続けた甲斐があってか

今でも髪の毛が黒い!

 

そういう訳で、病院では先生から看護師さんまで

初めて会う全ての人に若々しさに驚かれ

その流れで先生からは若い人向けの抗癌治療を勧められ

父も元気だったので了解しました

 

父の抗癌治療は、毎朝錠剤「タグリッソ」を服用するのと

月一度の抗がん剤の点滴でした

先生の説明では、これを半年間行って様子を見る

ということでした

 

治療は、3月から開始して

毎朝「タグリッソ」を飲むと

昼過ぎまで横になっていないといけないくらい

体が言うことを聞かなかったのはしんどかったようです

我が父は、基本的に働き者で体を動かすことが好きで

多少、キツくても横になることはあまりない人なので

これはかなり辛かったのではないかと想像しました

 

ひと月が経過した頃、背中に赤い発疹ができ始めて

痒くてしょうがないと辛そうでした

2度目の抗がん剤の点滴の際に先生と面会すると

 

「体が若いだけに副作用も若者並みだ」

 

と先生に褒められ?

「頑張ります!」と調子付く父

 

今思うとこの頃は家族みんな不安でいっぱいでした

 

ただ、2度、3度と抗がん剤の点滴に通う内に

待合室で周囲の人と話をするようになり

中には身体中癌が転移しているにもかかわらず

遥か長崎県から自分で車を運転して点滴に来ているお爺さんなどいて

父としては元気をもらっていたようでした

おじさんと言っても70代でしたが(笑)

 

つづく