手術の順番待ちリストに入れてもらった後は、

1年後くらいに手術を受けるのか…

筋腫の大きさからして開腹手術だろうなぁ…

今まで幸運にもたいした病気も手術もしたことなかったので

お腹を切って内臓を取り出すという想像をすると気が遠くなっていました

ただ、まだまだ先の話だと思考を先送りして深く考えないことにしました

 

3週間ほどたったある日の午前中に病院から電話がかかってきて

診察に来るよう言われ予約をした時も

お世話になっているクリニックからだと思ったのですが

指定された場所と担当医の名前が違ったので

それで初めて、これは公営の病院からだと気づき

思っていたより早い対応に驚いたものです

 

予約をした10月の初旬にダウンタウンにある「CHUM」という

モントリオール大学が付属している公営の病院へと向かいました

CHUMは救急病院も兼ねたダウンタウンにある巨大な病院で

周囲にはたくさんの付属の施設もあり目的の建物に辿り着くのに

住所を手にビルの守衛の人に何人か尋ねて何とか到着

結局は、バンに車から降ろしてもらった真ん前の古いビルでした

 

ビルの玄関口で予約してあるか聞かれて

担当医の名前と時間をいうとエレベーターで上がるよう言われました

受付で健康保険証を見せると

受付前に並べてある椅子で待つように指示されました

そこには、年配の女性が一人だけ待っていました

 

5分ほど待つと名前が呼ばれて部屋に案内されました

部屋には40歳前後のスラっと背が高く

見るからにできそうな女医さんと少し遠慮がちな女性がいて

ドクターに

「こちらは研修医ですが同席してもいいですか」と聞かれたので

「もちろんです」と答えると若い研修医はほっとした様子でした

 

さっそく私のエコー画像を見ながら「なかなか大きい筋腫ですね」といい

「子宮体癌の検査はしましたか」と尋ねられ

よく分からなかったので紹介のクリニックで

器具を挿入して検査して問題なかったと話すと

 

ドクター「検査は痛かった?」

わたし「特には…」

 

ドクター「じゃぁ、まだね」「検査しましょう」

 

ということは、子宮体癌の検査って痛いってこと???

とひるみましたが、拒否するような場合ではないので

言われるままに寝台に横になり準備ができるのを待ちます

 

どうやら研修医が行うようで

ドクターが指示しながら準備しておりさっさとは進みません

ようやく器具を使って子宮の内側の細胞を取るべく奮闘しますが

素人の私でも、ちょっと違うなぁと分かるような具合で

とうとうドクターが「かわります」と言って器具を慣れた手つきで操作して

ぐりぐりと細胞摂取しました

ぐりぐりされる時、何とも言えない痛みが走り

翌日まで下腹部に痛みがありました

 

その後、「さて…」というように

ドクターに「手術はいつがいい?」と聞かれ、

急な展開に驚きながら

「今は、コロナの影響で順番待ちの期間が長いって聞いたんですが」と言うと

ドクターは笑いながら「私のリストはそんなに長くないわよ」

 

やりたければすぐにでもという雰囲気でしたが、

私は11月に1か月間日本に帰国して

その後2週間は自主隔離をしないといけないと伝えると

「では、手術はクリスマス以降ね」とさらっと予定が決まりました

 

手術すると決まったら次のステップ「どこまで取るか」

つまり「子宮だけでなく卵巣もとるか」希望を聞かれ

デメリットしては、人によっては更年期の症状が加速する

メリットとしては、この先、子宮や卵巣の病気にかからない

と分かりやすく説明してくれたので、

考えるまでもなく卵巣も除去する選択をしました

 

また、子宮周りが60センチもあるから

当然「開腹手術」になるけれど

横に切るか縦に切るかは一緒にオペをするもう一人のドクターと

その場で相談して決める

なるべく横に切りたいけれど難しいようなら縦になると言われました

カナダでの手術は必ずドクター二人で当たるようです

 

そして、過去の病歴や家族の病歴

退院した後に誰か面倒を見てくれる人はいるのか

その人は、どの程度まで面倒を見れるのか

スポーツをするのか、趣味は何か、仕事の内容まで

深くはなくてもザッと聞いた後にA4の用紙の束を渡して

ここで記入するように言われました

 

そういうこともあろうかとスマホに辞書アプリを入れておいたので

分からない単語を調べながら15分くらいかけて記入

用紙の束は10ページくらいあったと思います

内容はドクターに聞かれたのとあまり変わりませんでしたが

「家族にこうした疾患のある人はいるか」というような質問が多数あって

聞き慣れない病名を調べるのになかなか時間がかかりました

 

すべてを記入し終わると、スケジュールは追って連絡が入ると言われ

建物を後にしました

 

診察料も検査料も無料でした

 

 

(つづく)

 

 

ワクチン1回目摂取後、二日が経過し

腕は普通に使えるようになりましたが

昼過ぎくらいまで注射したあたりに痛みがありました

あとは、手術の影響なのかワクチンの影響なのか

少し熱っぽい感じになりましたが

特別寝込むようなものではなく

副反応は、なかったと言えるでしょう

 

ちょうど福岡の両親も先週の金曜日にワクチン接種を済ませましたが

腕の痛みが三日間続いただけだったようです

 

手術後の痛みは、見違えるほど楽になりましたが

手術前に比べて食が細くなったのも影響して

体重が5キロも減りました…

2年ほど前から意識して体重を増やしていたので

ガリガリになりはしませんでしたが

やはり中年になったら痩せていてはいけないと

身に染みて思った次第です

 

庭には次々と違う花が咲き始めて癒してくれます☆

 

 

 

その他、カナダの医療と子宮筋腫手術について