伊南房州通往還を歩く第四回 大原-勝浦 その3 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

旧街道、暗渠、廃線跡、坂道などの散歩ブログ
最近は殆ど街道がメイン

2月23日()の天皇誕生日に、伊南房州通往還歩きの第四回として、前回ゴールの大原から勝浦までの区間を歩いてきた歩き旅の記事その3です。

 

当日の歩行ルートは↓。歩いた距離は19km前後かと思います。

 

その2ではゆっくりと朽ち果てつつある民家や土蔵を見てしみじみしつつ、以前の散歩でこの辺りに迷い込んだことをハッΣ( ̄□ ̄|||)と思い出したところまでをご紹介しました(↓再掲)。

 

朽ちた土蔵の先で伊南房州通往はほぼ直角に右折します。曲がったところの左側には見るからに旧家っ!って感じの大きな家がありました。

右カーブの内側にピョピョッと伸びている低い木があり(ピンクで囲んだところ)、そこに何やら石塔の様なものが見えているので、そちらに回ってみることにしました。

 

石でできた小さな祠がありました。

 

おほー、この橋も覚えてます。浪花駅に近づくにつれて記憶も濃くなってきました。

 

途中消防団の倉庫のある丁字路で街道を外れて少し左に入って見ると石碑が二基立っていました。向かって左の、赤い字が刻まれたものは読めそうで読めません。

右の石碑にも何か刻まれており、帰宅後写真で読もうと思っていたら、、不鮮明で読めんかった(☍﹏⁰)。。

 

建材が新しいですがこちらも「房総スタイル」ですね。正面から見ると「私は方形屋根ですが何か?」みたいな顔をしてますが、

 

別の角度から見ると横が長くなってます。こちらは四方出桁造りですね。窓のない厨子二階仕様なのかな?或いは新しそうなので、伝統に則ってルックスは厨子二階風だけどそうじゃないとか??

 

外房線の電車が走ってきました。すぐそこ(写真向かって左側)に浪花の駅があるのでゆっくり進んでいます。

 

無人の浪花駅。かなり簡素な造りです。

前回此処に来たのは2016年の9月初旬でまだほぼ真夏でしたので、今回とはちょうど大局的な景色で、色彩も↑の写真とは全く異なっているのがとても新鮮です。同じ場所には最低2回、違う景色に来た方がベターであるのは確かだなあ。。

 

浪花駅から南側は未知の領域ですが、長閑な景色が続きます。

このカーブ具合は恐らく↓の黄緑の円で囲った辺りなのでしょうね。

いいなあ、ぴったり古道の道筋が辿れているようです。益々楽しくなってきました( ̄ー ̄)。

 

途中で小さな川を渡る個所があり、何やら蠢くモノが視界に入ったのでふと見てみると、、

鯉でした。実際は周りにあと5,6匹泳いでいました。

 

そのすぐ先の左側に諏訪神社の鳥居がありますが、諏訪神社自体はだいぶ東に進んで国道も渡った先の様なので華麗にパスします。

 

おお、古道そのままとしか思えないカーブが続きます。

 

さっき使った地図を再利用して、見てみましょう。ピンクの□で囲った中に「諏訪神社」の記載があり、↑の写真のS字カーブは水色の〇で囲んだあたりを見ているのだと思います。

 

しばらく進んで行くと左側には国道128号が見えてきました。このまま国道に合流か?と思いきや伊南房州通往還は国道を素通りしてまた逸れて行きます。

 

上の写真のカーブを曲がった辺りで振り返って見ると、冬の風景が広がっていました。休耕地なのか或いは春夏は現役なのか分かりませんが、秋辺りだといい風情でしょうね。

 

うーん梅も盛りですねえ。

 

しばらく歩いて行くと今度は国道に合流します。

 

が、そのすぐ先でまた国道から分岐。国道からしたら合流するのかしないのか煮え切らない旧道ですね(^^;)。

 

国道から離れた後はまた田舎ののどかな景色の中を一人歩いてゆきます。

木の葉で見えませんが、一見するとのどか一色の様な景色の写真右奥には、、

 

オ・ト・ナ♡のホテルがありました。業界的に今は営業不可ってところですかね。

 

その先で高架道路の下を潜ると、

 

街道左側の斜面に向かって大宮神社の境内が広がっていました。ちょうど朝日が透けていたので、F2.8まで調節して太陽をギザギザに。

こうすると何か手軽に?神々しくなる気がして好きなんです。

 

社殿に向かう石段。途中で両側に立っている石塔には伊南房州通往還の「伊南」の文字が刻まれているらしいのですが、それを知ったのは帰宅後だったので、この時点では全く気にせずに社殿まで一気に上がってしまい惜しいことをしました(●>ω<●)。

 

パンパン!とお参りします。

元々集落の人にかなり大事にされていたのが、最近は人が減ってきたといったところでしょうか。山の中に居るみたいな景色ですがこの社殿の背後わずか50M向こうは国道だったりします。

 

ちなみに参道脇には、茅葺トタン被せ屋根古民家のかなり傷んだ状態のお宅がありました。

無住だろうと思ったのですが、街道に戻って正面から見ると、、

 

なんかゴミ袋とか発泡スチロールなんかがけっこう新しいんですよね。たださすがにこの建物の中に起居するのはとても難しいでしょうから、恐らくですがこの隣にある民家の人の旧母屋で今は物置になっているのではないかと(かなり勝手に)推測しました。

 

その先で街道左側に大きな木が立っているところを通り過ぎます。

前にも少し似たような風景がありましたが、いいですね。この木はそんなに古くはないのかも知れませんが、旧街道を歩いている気持ちを盛り上げてくれることよなあぁ(←詠嘆調)、としみじみしました(´-`) 。

 

しみじみしたところで何ですが、続きはその4でご紹介します。

 

(まだまだつづく)