8月14日(金)にお休みを取って、伊南房州通往還歩きの第二回として茂原から上総一ノ宮までの区間を歩いた記事の第4弾です。
歩行ルートは↓。
歩いた距離は神社仏閣や城跡見物の寄り道などを含め13km程度でした。猛暑が続く中、暑さ対策で距離を短めに設定しています。
その3では、長生村から一宮町に入り、街道沿いの善光寺という寺に向かう途中で着ぶくれしたお地蔵さんを見かけたところまでをご紹介しました(☟再掲)。
こちらが善光寺の本堂。こちらも火灯窓が良いですね。
お参りして街道に戻ります。
善光寺から街道に戻って100mほど進むと宮原という比較的大きな変則五差路の交差点に出ます。
道路標識だと変形四差路に見えますが、いすみ方向の国道128号と一宮海岸方向の県道123の間にもう一本細い旧道があり、それこそが伊南房州通往還の順路となります。ここで左折すると九十九里浜に行けます。
思い切り話が逸れますが、一宮海水浴場と言えば、1993年、社会人になって3年目の夏は、梅雨が8月になっても明けないという稀有な年でした。ただ、週末にたった一日だけ晴れた日曜があり、数少ない関東に就職していた大学(名古屋)の同期の友人のクルマで日光浴に来たのを唐突に思い出しました。あの年は今年よりも梅雨は長かったですね、そういえば(正確には梅雨明けが無かった、と思います)。日光に当たり過ぎて夜発熱したというオマケ付きです(^^;)。
閑話休題
で、その標識に書いてなかった旧道入口がこちら↓。
右に見えてる車道が国道128号です。
この旧道区間はかなり短く、100mちょっとしかないのですが、何となく旧道っぽい感じはありますね。
おお、シブいトタン板の民家がありますが、やはり屋根の形は房総特有の方形に近い寄棟造りになっているところが素晴らしい!
玄関の引戸だけが妙に真新しいサッシになってますね。
短い旧道区間何でほどなく国道128号に再合流し、その後脱兎の様に国道右側に渡ります。
そのすぐ先で一宮川に架かる一宮橋を渡ります。
これは前回の歩きの終盤で暫く並走した豊田川の本流に当たる川で、このまま向かって左(東)方向に進んだ後、カーブして北向きに進路を変えた後、太平洋に注いでいます。
下流側の眺め。
上流側。
一宮橋を渡ると、街の中心部に入ったらしく、門構えの立派なお宅などが見られるようになってきます。
出桁造りの旧商家も見られるようになりました。こちらは一階の店舗部分が味気ないアルミ雨戸仕様になっちゃってますが、二階を見れば何となく元の姿は想像できますね。
かなり街が賑やかになってきましたよ。
こちらも出桁造りの商家で是非道路の反対側から撮りたかったのですが、かなりクルマの通行量が多いのと、少し電車の時間が気になっていたので、ちょっと激写に苦労しました。
下からも激写。
二階左右の戸袋が銅板仕様です。現役の頃は、良い渋みの店舗だったんではないでしょうか。
街道はこの↓交差点からも直進するのですが、寄りたいところがあるのでここで右折します。
写ってる茶舗もまずまず味がありますね(^^)。
この茶舗のお向かいには江戸時代創業の和菓子屋、「角八本店」があります。
まだ色々寄る所があるので、後でもう一度戻ってここで土産買うことにしよう。
で、まず寄りたいところその1はこちら↓。
もうちょっと寄ります。こちら!上総一ノ宮駅の駅名の由来になっている、上総國一之宮、玉前(たまさき)神社です。
何回か前の記事で街道沿いにその分社がありましたね。
一の鳥居を潜って境内に入ります。
社殿は黒塗りでちょっとカッコいい感じがしました。かなり神妙にお参りします。
たいへん遺憾ながら、ここでレンズが汚れてしまったのに気づくのが遅れ、数枚この調子になります(-_-;)。
境内奥には「はだしの道」といってご神木の周りを裸足で歩く催しがありました。
「一周廻りて無垢となり、二周回りて気を入れて、三周廻りて気を満たす」と説明があり、何人かの人がチャレンジ中でした。
神妙にお参りはしますがあまりそういうのには参加しないので、その横の槙の群生に注目します。
一宮町の指定文化財(天然記念物)とありますね。
この石碑は、、あっ「上総権介 平朝臣 廣常」と刻まれていますね。
上総広常の顕彰碑だ。
上総広常は源頼朝の挙兵時に頼朝に味方した人ですが、後に梶原景時などに謀殺されてしまった人ですね。実際に企んでいたのは北条氏あたりでしょうか。
敷地はさほど広大ではないのですが、上総國の一之宮、しっかりと堪能しました。
さて、ここで考え処です。と、言うのも:
・今すぐ駅に急げば11:20くらいの特急にギリギリ間に合う;
・しかしできればこの近所の丘の上にある一宮城址にも寄りたい
・11:20の特急を逃すと、次は12:30
、、、次12:34か。暑い中あまりこれ以上歩きたくはないが、よくよく考えると城跡見てから帰ると12:34ってちょうどいいんじゃね?暑いこの時期、次回の歩きの冒頭で丘を登るのも面倒じゃね?、、ということで1時間少々の延長タイムに突入し、次の目的地に向かうのでした。
(もう少しつづく)