ゆっくり中山道を歩く14 和田宿~下諏訪その1 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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と、いうことで和田峠も猛暑も乗り越え無事に帰って参りました。

 

上田から長久保方面のバスは非常に時間が遅いため、先週から

予約していた速駕籠(タクシー)で長久保のバス停まで直行しました。

 

長久保のバス停はこんな(☟)感じ。

奥の方に写っている青いバスに乗って、前回ゴールした和田宿の

外れ、上町まで移動しました。

 

当初は乗客が私一人で、運転手さんも中山道を歩く街道ウォーカーを

数多く乗せてきたせいか、中山道についても詳しい方でした。そして

その運転手さん、なんと幼少期に、前回ご紹介した長久保宿の

本陣の離れで育ったという貴重な体験をお持ちで、そんな話を

している間に、和田宿の中心地を通り過ぎ、上町に到着。

ありがとう、長和町巡回バスと、たくさんお話してくれた運転手さん!

 

和田上町のバス停を意識しながら和田宿の方を振り返ります。

 

和田上町バス停からは登り坂となります。

いい天気だなあ。この時気温はまだ20℃ちょっとくらいと思われ、

そんなに暑くはありませんでした。

 

この辺りは宿場からは外れてしまっていると思いますが、なにがしか

街道らしい風情が漂い、いい感じの道行きです。

 

地面をふと見やると、マンホールまでけっこう意識が高い感じです。

『木曾海道』と来ましたか。カッコイイなあ。。

 

民家の前にある双体道祖神などを見ながら先に進みます。

 

やがて和田鍛治足の交差点に出たら右折方向に進むと、交差点の

左角には、日本橋から五十里目の鍛治足の一里塚跡の碑が

道標などと一緒に立っています。

 

そのまま鍛治足の交差点で交差した国道を進むのかな、と思いきや

国道から左に逸れる旧道に進みます。

 

その先も宿場ではありませんが、道幅や佇まいなどが、かなり

昔の街道的な香りを残している印象でした。

 

途中、川のせせらぎが聞こえたのでそちらに行ってみると、大出橋

という橋が佐田川に架かっていたので、橋の上から上流方向を

激写します。

画面には写っていませんが、渓流釣りを楽しんでいる人がちらほら

見受けられました。

 

ふと付近の山を見上げると、すっかり夏の空でした。

うーん、ちょっと暑くなってきたなあ。和田峠の入り口以降はきっと

木陰になるだろうから、むしろ早く峠道に入りたい。

 

地方独特の香りのする旧道部分を進んでゆきます。

 

ほどなく国道に合流します。歩道は無いし路肩は狭いし、ちょっと

注意しながら進みます。

ほほう、下諏訪まで26㎞ですか。峠込みで26㎞か。。うーん、まあ

何とかなるでしょう。 と、ここで前方から何か見覚えのある車が

進んでくるなあと思っていたら、さっき乗って来たバスでした。

運転手さんがニコッとしながら手を振ってくれて、こちらもにこっと

返しました。終点の男女倉まで行って帰ってくるところだったんですね。

 

まったく、旅というものは人の縁を作ってくれますねえ。

 

道の右側かなり奥の方にある馬頭観音なども「逃がしゃしねえ」的に

目ざとく見つけ、激写します。

 

その少し先のエリアはかつて「牛宿」と呼ばれ、牛専門のお宿が

あったそうです。

昔は二軒の茶屋があったそうです。

 

そのほぼ正面にあるのがドライブイン杉の屋。

 

この杉の屋の一角にはドリンク類の自販機がありますが、この次に

自販機に出会えるのはめっちゃくちゃ先、和田峠を越えてかなり

先まで進んだところなので、ドリンクに不安がある場合などはここで

買い足しましょう。

私はここで懐かしい缶コーヒーを飲みながらスポーツ飲料を買い増し。

☝の写真の左後方に見えている杉の木立の中にある、双体道祖神を

見忘れたので、そこまで戻って激写。

 

その先からは割と登り坂主体になってきます。

下諏訪19Km、ちょっと進みましたね。

 

その先、☟の地点で右斜めに進む旧道に下りてゆきます。

 

数百メートル旧道を進み、再び国道に合流したら折を見て、

脱兎の様に左側に渡り、☟の地点から旧道に入ります。

 

その先は、国道の開発から外れたが故に、江戸時代のまま

手つかずの街道がまるっと残っていました。

 

やがて遠くに見えてきたのは、本日序盤の超クライマックス、

五十一里目の唐沢の一里塚です。

おおぉっ、両塚ともすごくきれいに残ってますね。本来の旧道の道幅も

そのまま残っていることになります。こんなきれいな状態で。

否応なく街道風情が高まりますねえ。

 

ちょっと疲れが出てきた様なので、その1はここまでとして、続きを

その2でご紹介します。

 

(つづく)