水戸街道脇往還 布施街道を歩くその3 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2015年7月5日(

本日、水戸街道脇往還である布施街道の第三回として
前回ゴールの谷田部から終点である水戸街道との合流点を
歩いてきました。

今日の歩行距離は18.3km(街道でない部分も含めた全歩行距離)、
歩行ルートは↓です。

(上の地図をクリックするとYahoo地図のページにジャンプして、
詳細が見られるようになります)

常磐線普通⇒武蔵野線⇒つくばエクスプレスと乗り継いでみどりの駅で
下車したら、2㎞弱ほど歩いて谷田部の交差点に到着し、街道歩きを
再開します。
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谷田部交差点から100M強進んだところで左折して突き当りまで
進むと谷田部小学校があり、その校門の左側にはここに
かつて谷田部藩の陣屋があった事の説明板があります。03

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谷田部藩は熊本の細川家の分家だったのですね。

校門の向かい側にある公民館にはその谷田部藩陣屋の
玄関が移築されており、かつての陣屋の姿の一部を今も
見ることができます。
02

街道に戻るとすぐに左に90度曲がり、その100Mほど先で
再び右に曲がる曲尺手(かねんて)状になっており、
その曲尺手の真ん中辺りの左側に八坂神社があります。05
この日の道中の無事、家内安全、商売繁盛などをお祈りし
街道に戻るとすぐに搦手橋という、お城の付近ぽい名称の
橋で谷田川を渡ります。先ほど見た陣屋の搦め手側にあたる
場所だったのでしょうね。
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谷田川を超えると意外に急な上り坂。
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坂を登りきってしばらく歩くと赤い屋根の旧家が目に入ります。08

暫く歩くと、布施街道は斜め左に進路を換え、国道354号の方面に
進みます。
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その先布施街道は国道354号を斜めに横切りそのまま北東方向に。10
旧道部分に入るとそれなりに旧街道を歩いている雰囲気の出る
道行きが暫く続きます。
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国道354号を横切ってから800Mほども歩いたところで布施街道は
「農業・生物系特定産業技術研究機構」という長い名前の広い施設に
よって途切れてしまいます。
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仕方が無いので↑の写真の地点で右折し、その先の交差点を超えてから
左折し、さっき途切れたところの延長線上にあるところから街道に復帰。14

しばし歩くと、きれいな田圃の景色が見られます。
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その先圏央道の下を潜る直前に、左側に道標らしき石碑が
あったが、残念ながら風化が進んで読むことができませんでした。16

そのすぐ先で圏央道の下を潜ります。
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潜ったらすぐに右に曲がりそのすぐ先で↓の写真の向かって
右側の道に進みます(太い方の道なので分かりやすいです)。18

しばし進むとだいぶ風化の進んだ庚申塔が見え、何となく
街道っぽい雰囲気。
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通りは細く、天気も悪いので道は暗くやや心細い区間も。20
まぁ、これも旧道の風情、かな?

この頃になるとだいぶ雨も激しく、且つ風で結構横向きに
降って来たのでだいぶ体も濡れてしまいました。カメラは
防水タイプのものを持ってきたので、問題はなく進みます。

道なりに進むとやがて街道は一時的に未舗装道に。21
こういうのも旧街道の風情、というのだろうか。

上の写真からすぐ先で街道は車道と合流して舗装道に戻りますが
ちょうどその追分地点には道標がありました。
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「右 やたべ 水海道」は分かりますが左が読めませんでした。

更にその200M程先には道標が2つありました。左側は馬頭観音が
道標を兼ねており「右 ひの沢 牛久  右土浦など彫られています。
右側は日先大神道とあります。
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馬頭観音の道標の記載は、左右が逆に思えるので恐らくどこか
他の場所からここに移されたのではないかと考えられます。

そのすぐ先で国道354号に合流し、少し先で霞ヶ浦国際ゴルフコースの
横を通りかかります。
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雨が横降りなのでレンズに水滴が着いてしまいましたね。

暫くはまっすぐな国道をまっすぐに歩きます。
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雨にぬれながら歩いていると右側に睦八幡宮という神社が
あったので、ここの軒先で3,4分休憩させて頂きます。26

その後1.5㎞ほどひたすら国道を真っ直ぐ歩いて常磐道を超えます。27
その後歩道橋を渡って国道の左側に出て旧道部分に入ります。
(細かい道順などは冒頭の地図をクリックして見て下さい)
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道なりに進んで行くと交差点に大きな道標があります。29
「右 やたべ 水海道 ふせ道 江戸 、左 あら川 うしく えどさき道」
と刻まれている様です。あら川とは荒川沖の手前にあった、今は
細いがかつては暴れ川だった荒川ですね。

その先で花宝川を超えると、右側に威厳のある旧家がありました。30
そのすぐ先で街道は再びなかなかの上り坂に差し掛かります。31

坂を登りきってしばらくすると左側には鹿島神社があります。32
参道の周りだけが保存されている感じで、元々ここにも
寄らせていただくつもりだったのですがかなり鬱蒼としている上、
何しろ雨で草木もビショビショなので断念。

そのすぐ先で街道は右折します。
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右折する手前に道標らしきものがありましたが、風化が
ひどくて読めませんでした。

暫く進んで用水を超えた後、↓の二股路に出ます。34
右の道の右側には道標があります。
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全部は読めませんが中高津や土浦は右、とあった様です。

そのままさっきの二股路の右を進むのが旧道なのですが、36
進むにつれて道がぬかるみ、、
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ついにはゴルフ練習場の横で消滅してしまってますので
一本表側にある車道に出ます。

この辺りは団地造成の時に旧道が消えてしまったらしく
次に旧道が復帰するのはどうも水戸街道に合流する
ゴールの直前の様です。

車道に復帰するとすぐに天川団地西というバス停があります。
以前の水戸街道歩きでは天川団地の入口交差点を通った
記憶があるので、ゴールが近い事が分かります。
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道なりに歩き国道6号を超えたら、、
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その先の土浦四中の手前で左折し、土浦四中に沿って
右折しその先でさらに左折しますが、その左折した辺りから
ようやく布施街道に復帰できます。
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上の写真で見えている突き当りを右に進むと、いよいよゴールの
水戸街道との合流点が見えてきます。
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合流点に達し、布施街道完歩です!合流点には大きな
馬頭観音と、その足元に小さな道標があります。

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馬頭観音には「「水海道 布施 関宿 流山道」と刻まれ
小さい方の道標には「右やたべ おばり いたばし みつかいどう」
と今まで歩いて来た地名が刻まれ布施街道をゴールした実感が。

折角なので向かい側に渡って合流点を激写してみます。44

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2011年の10月、ほぼ四年前に水戸街道歩きでここを
歩いていましたが全く気が付いていませんでした。
街道ウォーカー駆け出しだった頃ですしリサーチが
足りなかった様です。。

さて布施街道は歩き終わってしまいましたが、折角なので
その先の土浦まで四年ぶりの水戸街道歩きを楽しむことにします。

おぉ、この「水府流吟道」の教室やその先の旧家は前回も
見たなぁ、などと懐かしい気持ちで歩きます。
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その先、水戸街道が国道354号から分かれた少し先、
下り坂の途中の街道左側には愛宕神社がありますが
確か前回は疲れて参道の階段を登れず省略して
しまったので今回はちゃんと参拝します。
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坂を下りたら銭亀橋で桜川を渡り、、
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土浦城の南門の曲尺手を通り、、
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土浦の城下町の街並みを楽しみ、、
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本来はさらに四年ぶりの土浦城見物をするつもりでしたが
どうにも横降りの雨が厳しく残念ながらそのまま土浦駅から
帰宅の途についたのでした。

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帰宅してから昼食にしようと思ったのですが、どうにも空腹に
耐え切れず土浦で昼食に。何となく和食系にしようと思って
いたのですが意外とジャンクフード好きな私はなぜか
ロッテリアのリブサンドポークのセットを選択。。
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お腹を十分に満たして帰ったのでした。

さてこれで14本目の布施街道を踏破しました。全ルートは
↓の地図の通りです(駅と街道の間の道などは記録していません)。


一般にはよく「水戸街道のバイパス」と言われる布施街道ですが
(水戸街道のバイパスの話を一般にする人はほとんどいませんが)
距離的にはまったく近道にはなっていませんね。
一つには布施弁天などのお詣りコースという意味合いと、牛久沼の
南(或は東)を通る水戸街道の本ルートに対し、北(西)を通るという
意味合いがあったのかな、などと思っています。

来週は台風の襲来などがなければ久々に旧東海道を歩く予定です。