Paph.Mary Ann 'A-1' | GoldenGrampusEightのブログ

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今年も咲いてくれたメリーアン。
劣悪な我が家の環境にもかかわらず、
ほぼ毎年花を咲かせてくれる1955年登録のれっきとした英国系パフィオです。

そんなメリーアンに関する小ネタを二つ。

Paph.Mary Ann 'A-1'
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その1
メリーアンは Memoria F. M. Ogilvie の子孫である。

実はメリーアンにはオギルビーの血が入っています。
赤花と点花は相互に影響しあって発展してきたといわれますが、
さすがにこれは意外でした。
花だけ見てオギルビーの子孫だとは想像つきませんね。
まったく面影がありません。

その2
メリーアンはまったく子孫を残していない。

これはさらに意外。
メリーアンは日本で入賞した記録があるそうで、
当然交配親としても用いられたと思われますが、まったく記録が残っていません。
RHSに記録がないということは世界中においても
交配親としての実績がないということですから不思議です。


メリーアンは英国の老舗 Black & Flory の作出ですが
その両親も Black & Flory の作出であり、
祖先をたどるとかなり Black & Flory の作出した品種が出てきます。
Black & Flory としてもかなり期待の交配だったのかもしれません。

あまり顧みられることのない品種ですが、こうしてみるとなかなか貴重に思えてきます。