おぉっ!しまったっ!寝過ごしたっ!

時計は7時45分。とりあえず大急ぎで歯を磨いて髭を剃って、ミネラルウォーターを一杯。
ちょっと走ればなんとか駅まで間に合う。
9月は毎年のことなんだけど、めちゃくちゃ忙しい。仕事の量が一気に倍になる。その上今年は、産休に入る子の仕事のサポートや、次年度に向けた改革課題の準備云々がそれに輪をかけて、実際かなりへヴィー。立場上そうそう手も抜けないし。
そんなこんなで終電帰りが三日続いたあとの木曜日なんて、寝坊しても当然っていやぁ当然だ。
とりあえず駅まで走って電車には間に合ったものの、超低血圧のハイパー・ロウ状態からいきなり走ったものだから、息が上がる。体に良いわきゃない。
 
めちゃくちゃ忙しいときにはやっぱり無理するからね。
心や体の声をとりあえずねじ伏せて自分の体を無理矢理動かしてしまわないとミッションをクリアできない。それはやっぱり疲れることなので、だんだんと無理が溜まる。
心や体が軋みはじめる。
だんだんと物事を感じる力が薄れていって、目の前にある微妙な変化や些細な機微に気づけなくなる。いつの間にか、とても大変なことを見失ってしまったり壊してしまったりする。
自分の心や体の声を聞くことって、実はとても大事なことなんだろうな。
この歳になってくると、能力を高めることへの努力よりも、コンディションを整えることへの努力の方が大切なような気がする。



ここしばらくの癒しのお供、アン・サリーさん。
ちょっと吉田日出子さんみたいな鼻にかかったスモーキーな歌い方が、ぼぉーっとしたい頭に心地よいのです。
朝の電車は、こーゆーレイジーかつビューティフルな音で頭をからっぽにするのがいい。


逆に、帰りの電車は、ちょっとビートのあるものを。
明日のためのちょっとした整理体操みたいなもんかな。
ビート感があって、タフな奴。


コンディションを整えて。
自分の心と体を上手にコントロールできればね、きっとだいじょうぶだ。