先日、友人何人かとご飯を食べていた時のこと。
その中のある方が「日本は太陽が昇ってくる国だから「ひのもと」というんです」
というようなお話をされていました。
ちなみにその方は古事記の研究をされていると仰っていました。
東の果ての日本から太陽が昇ってくるから、文明は全てそこから始まって、
西の方へ進んでいくごとにちょっとずつ遅れていくというようなお話だったと記憶しています。
そのお話に対して、別の友人が
「どこの国からだって太陽は登るじゃん。なんで日本が一番なの？言ったもの勝ちってこと？」
という素朴な疑問を口にしたのですよね。
確かに！
例えば日本から見て地球の裏側にあるブラジルが
「うちが日出ずる国です。うちの国に一番先に太陽が昇るんです！」
と起点を設定してしまえば、そうなるよね笑。
そこから一日が始まるとも、そこから文明が始まるとも言える。
南米にも古い文明はたくさんあるしね。
でも、神話ってそういうものですよね笑。
神話というのは、その民族がよって立つところであり、
王家（日本の場合は皇室）の正当性を担保するためのものだから、
「うちの民族は素晴らしい！特別な民族！」的な物語になりやすい。
でも「うちの民族は素晴らしい！特別！」というのは、
「他の民族は素晴らしくない、特別じゃない」と言っているのと同じことになるので、
喧嘩になるし、そういうの、やめない？という違和感があるのも事実。
実際に人類はそれで何千年も争ってきているのだし。
だから、別に特別じゃなくていいじゃない。
私の友人の疑問はその違和感からやってきているのだと思うけど。
みんな特別だけど、誰も特別じゃない。
特に古事記や日本書紀は結局のところ渡来系の人たちが作ったもので、
だから渡来系の人の「オレオレ感」が滲み出ていて、
それはそれまで日本にいたエゴが少なく和を尊ぶ縄文系の人たちの感覚とは全然違う。
そういうところから来る違和感でもあると思う。
同じ渡来系でも秦氏が作ったのだったら、もっと違う感じになったと思うけど。
（秦氏はもともと日本人）
もちろん日本人（縄文人）は特別だ！なんていう気はさらさらなく、
渡来人はダメ！というつもりも全然なく、
それはこの国に暮らす私たちにとっても、国としても必然的な出来事だったのでしょう。
それを踏まえて、私たちにはどちらでもない、新しい神話を作り出していく必要があるのよね
と思った出来事だったのでした。
ちなみに日本は世界のひな型というのは本当です。
だからこそ「オレオレ！」とか言っている場合ではなく、
日本人としてやるべきことをやらなくては！
そのために生まれてきたのだしねと強く思う今日この頃なのです。
富士山とレムリアと縄文についてお話させて頂きました。
★ゆほびか様に「頼れるヒーリングサロン」として掲載頂きました。
（2022年１月号）
