葉山の愉快な仲間たちと「コスタリカの奇跡～積極的平和国家の作り方」の上映会を開催しました。
たくさんの方にお越し頂き、ありがとうございました。
あなたはコスタリカという国を知っていますか？
・・・どこ、それ？という方もいらっしゃいますよね。
コスタリカは中米にあります。
北はニカラグア・南東はパナマと国境を接しています。
パナマはパナマ運河で有名ですね。
森には火の鳥のモデルと言われるケツァールなどの美しい鳥が生息し、
海岸はウミガメの世界的な生息地。
自然豊かな環境先進国で、エコツアーでも有名。
あと、コスタリカといえば、コーヒーですよね。
ですが、もっとも特筆的なのは、コスタリカには軍隊がない。
1949年に制定された憲法で常備軍は廃止。
周りは政情不安定な国ばかりですし、
常備軍を廃止してからも周辺国ではクーデターとかが頻発し、
巻き込まれそうになったことも何度もあったし、
アメリカからも再軍備するように何度も脅されても
それでも軍隊を持たない、戦争はしないという選択をし続けた勇気ある国です。
戦争ではなく「法」による問題解決を選ぶ。
そして軍事費（になるはずだった予算）は医療と教育へ。
もちろん、コスタリカに問題がないわけではないけれど、
これからの私たちの国の在り方とか、私たち自身の在り方とかいろいろ考えさせられる映画でした。
日本にも平和憲法があるし、表向きは軍隊を持たないことになっているし、
平和を好む（争いごとは好まない）という点では、日本と似てるなーと思いますが、
日本人と違うなと思ったことは、コスタリカの人たちは自分の意見を持ち、それをしっかりと表明する。
平和って事なかれ主義であることではないし、
自分だけ我慢すればいいやということでもない。
相手におもねることでもないし、相手の顔色を伺うことでもない。
もちろん、とりあえず周りに合わせておけばいいや！ということでもない。
NOと言うべき時にはNOと言う。
「もう援助してやらねーぞ」と言われてもNOといい、
隣国でクーデターを起こされても、
隣国の軍隊が国境線を超えてきたりして、挑発されてもNOと言う。
あと、周りから尊敬される存在であるって大事だよね。
コスタリカはそういう一本芯の通ったところが尊敬されているし、信頼されているんだと思う。
自分の国に軍隊がなくても、尊敬されているから周りの国が守ってくれたりする。
ちなみにこれはコスタリカに何かあったら、どこかの国が軍隊を出してくれるという意味ではありません。
そういうことがあって、コスタリカが法に訴えれば、コスタリカを尊敬する国々が賛同してくれるでしょう
という意味です。
たぶんこれは国じゃなくて、個人でも同じだと思う。
尊敬されるために、何かすごいことをしなくてもいいし、
自分を良く見せる必要もない（かえって尊敬されない）。
何をしたら（どうあったら）尊敬されるかって難しいけど、
例えば
・いつも人の顔色を伺っている
・必要以上に自分を良く（強く・偉く）見せようとしている
・言うことがコロコロ変わる
・人から何かしてもらうことばかり求めている（クレクレ君と呼ばれる）
・嘘をつく
・強い者には巻かれ、弱い者には強く出る
・周りが争うように仕向ける
・マウントをとる・脅す
・いつも誰かの悪口や愚痴を言っている・・・など
こういう人は尊敬されないだろうから、そういうのをやめるだけでもいいよね。
大事なことは「平和になりますように！」と思ってても平和にはならず、
平和は自ら作っていくものだということではないかな。
まず私たちの心が平和なことが大事だよね。
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