いつもありがとうございます。

 

いくつかの病院から「診療拒否」「今後

一切、入院はさせない」と宣告されて

しまった利用者さんを受け持つことに

なりました。

 

事前の説明はありませんでした。

 

(笑)。

 

誰もが要介護になると思っていたよう

で、私に依頼が来ました。

 

「受けましょう」と言ったのは3月で

す。

 

「まだ結果が分からないのですが、

ほぼほぼ要介護になるは確実」

というお話でした。

 

待てど暮らせど、連絡がなく、こちら

から連絡すると「まだ結果が出ないん

です」ということでした。

 

今月下旬になってようやく結果が出た

のですが「要支援2」でした。

 

「みんな要介護が出ると思っていたの

に、要支援だった。要支援ではない

と思うのですが。要支援でも引き受け

ていただきますか?」と質問されまし

た。

 

地域包括支援センターの管理者さん

からの依頼です。

 

一度受けると言ったものを「要支援な

ら断ります」とは言えません。

 

ということで、先週の水曜日に会いに

行ってきました。

 

この方は「みなし2号」です。

 

授業では「みなし2号」というのです

が、ケアマネになってからは「H番号」

ということの方が多いです。

 

みなし2号と言っても伝わらないの

です。

 

一般的な言い方ではないのかもしれま

せんね。

 

みなし2号は、生活保護の単元の中で

やりますが、ややこしいので、あまり

深入りする必要はありません。

 

簡単に言えば、2号さんの年齢で、

介護保険の被保険者ではないけど、

介護保険のサービスを利用する方

です。

 

簡単に言いすぎると、頭に「?」が

浮かびますね。

 

(笑)。

 

40歳以上65歳未満の方で、医療保険

に加入していれば介護保険の被保険者

になります。

 

医療保険に加入していない場合には、

介護保険の被保険者にはなれません。

 

国民皆保険ですから、原則、ほぼ全て

の国民が医療保険には入っています。

 

ただ、生活保護受給者のほとんどは

医療保険に加入していません。

 

国保は生活保護受給者は加入できない

からです。

 

一部、国保以外の医療保険に加入して

いる方もいますが、ごくごく少数

です。

 

介護保険の被保険者ではないわけなの

で、介護保険のサービスは利用できな

いわけですが、16の特定疾病に該当

する方は、サービスを利用する場合が

あります。

 

ただし、介護保険の被保険者ではあり

ませんから、保険給付はされません。

 

原則、生活保護の介護扶助から

出されることになります。

 

生活保護は「他法優先の原則」がある

ため、まず、他の法律、障害サービス

等が検討されます。

 

色々検討して、介護保険のサービスを

使わざるを得ないとなれば、介護保険

のサービスを利用することになりま

す。

 

被保険者ではないのに、介護保険の

サービスを利用するわけですから、

その手続きは、他の方とは違います。

 

わたしの利用者さんには、4人も

H番号の方がいます。

 

なかなか出会わないH番号の方を4人

担当しているというのは、珍しい

ことかもしれません。

 

ちなみに全員男性です。

 

脳血管疾患の方は2人、脊柱管狭窄症

の方は1人、そして、今回の方は両側

に著しい変形を伴う変形性膝関節症の

方です。

 

前置きが長くなり過ぎました。

 

要するに今回依頼があった方は、

H番号の方なので障害サービスが

優先になるのです。

 

そのため、すでに障害サービスの方で

ヘルパーさんが入っています。

 

ケアマネではありませんが、相談支援

をしてくれる方も付いています。

 

障害サービスの方が、いまだによく

分からないのですが、ケアマネの

ような感じではないそうです。

 

ただ、色々相談に乗ったり、サービス

調整をしてくださったりしている方が

います。

 

相談支援センターの所長さんです。

 

私よりも若そうな気がしますが、

とてもしっかりしていて、研修の

講師等もされています。

 

一方的に知っている方でした。

 

しばらくは、この方と一緒に動くこと

になりそうです。

 

先週水曜日に初めて訪問したわけです

が、相談支援センター所長、地域包括

支援センター管理者、地域包括支援セ

ンター職員、生活保護のケースワーカー、

そして私と福祉用具で行きました。

 

なかなかの大所帯です。

 

(笑)。

 

部屋は狭く、交代で挨拶をしていきま

した。

 

初対面の方には、それほどでもない

ようですが、初対面ではない方には

怒鳴り声をあげていました。

 

「おれは疲れているんだ。こんな大勢

で来るな。6日に分けて1人ずつ来い」

と要求されていました。

 

「その方が疲れませんか?」というツッ

コミは胸に秘めていましたが。

 

まだ1回しかお会いしていませんが、

波乱の予感です。

 

なぜ、この話にしようと思ったのか

忘れてしまいました。

 

(笑)。

 

昨日、電話がかかってきてお話しした

のですが、30分くらい話をしまし

た。

 

怒鳴られることなく、お互いに笑って

話す場面もありました。

 

ものすごく失礼なことも言いました

し、口調もいつもの丁寧な口調では

ありませんでした。

 

ただ、本音で話しをしました。

 

偏見で会話をせず、言いたいことを

言い合いました。

 

プロとしての関わりは大事でしょう。

 

経験豊富はプロからは「その関わりは

違うと言われるかもしれません」。

 

人間としての関わりを大事にしたい

と思うのです。

 

もちろん、間違いがあれば修正を

します。

 

利用者さんである前に、同じ人間で

ある。

 

自分なりの関わり方をしていきます。

 

また、しばらくしたら、どんな関係に

なったかご報告いたします。

 

お楽しみに。

 

最後までお付き合いいただき、

ありがとうございました。

 

光の指針

 

~人間としての正しい道~

 

「『人間としての生き筋として正しいのか。

正しい道なのかどうか』という

ことを常に問うことが非常に重要であり、

それは、『真・善・美』全体の追求にもなるのです。」