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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年7月3日(木曜日)
通巻第4284号
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エルドガン(トルコ首相)、八月大統領選挙へ出馬宣言
クルド族は「独立」の住民投票を行うと宣言
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五月に行われたトルコ総選挙で大勝したトルコ与党の集会(7月1日)に臨んだエルドガン首相は、八月十日に予定される大統領選挙へ正式に立候補を表明した。
野党は反発するが、連合を組めず、第一回投票でエルドガンが過半数を得る見通しが立ったという。
エルドガンは「勝敗の決め手はクルド族との和解にあり、クルドの支持を得られるだろう」とする見通しを語り、クルドの票の行方に重点をおいている。
他方、混乱するイラク情勢、過激派ISISの跳梁跋扈が一休み中だが、この間隙を縫って、クルド自治区のマスード・バルザニ(自治政府議長)が記者会見し、「数ヶ月以内に住民投票を実施して、独立を問う」
と豪語した(7月1日)。
「もちろん選挙管理委員会を組織化することから着手するので実際の投票実施までに数ヶ月の時間を要するが。。。。。。」と日程を明示することは避けた。
しかしクルド独立をめざす動きをイスラエルが賛成しており、クルド自治区の住民投票実施に反対するイラク中央政府はマリキ政権の指導力低迷、オバマ政権が見限ったタイミングを絶妙に捉えていることになる。
トルコもクルドの独立を脅威視しており、「独立をめぐる住民投票は地域の不安定化に結びつきが、けっきょくトルコ国内も不安定となる要素が多大で、イスラエルを利するだけだ」とした。
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◆書評 ◇しょひょう ▼ブックレビュー ◎BOOKREVIEW◆
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B層は反知性、専門知識にまで口を出すモンスターに化けて
ネット社会はニセ知識人とバカの総決算市場とかわり果てる
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呉智英 vs 適菜収『愚民文明の暴走』(講談社)
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「へんな人」と「ひねくれた人」が対談? いや「裁断機」と「遮断機」の激突かも。
主要テーマは「みんなで決める愚民政治は本当に良いことなのか」であり、B層にはびこる反知性主義を痛罵する。
適菜収 vs 呉智英の対話本と聞くからには事前の印象は上のようなイメージである。
読後感は「事態を四元論にわけてインテリと馬鹿をまっすぐに裁断する」適菜氏と、「ものごとをふたひねり半ほど斜めから解釈して批判をこね回す」呉氏ってところか。
それにしても形而上学からサブカルチャーまで、その雑学的守備範囲は広い。まったく知らない名前や用語がでてくるのには閉口した。中嶋みゆき、とかスーザン・ボイルとか、誰って感じである。
文学者や哲学者はなんとか議論について行けるが、しかも「吉本隆明幻想」とか、うまい比喩と膝を打つ箇所も何ケ所かある。
ふたりはネット社会の知性の堕落をかく論じる。
摘菜 「ネットで一番強いのはバカですからね。バカは暇ですから。書籍の口コミサイトでも、本を読んでもいないようなのがコメントを書いている。本に書いていないことをねつ造して批判したり、グルメの口コミサイトも、料理の写真をバシバシ撮るような奴が投稿しているわけです。きちんとした本読みの意見も、中学生がいたずらで書いたようなレビューも完全に等価になっている。(中略)オルテガが『大衆の反逆』で指摘したのは、大衆の質が変わってきたということです。少し前までの大衆は自分が専門分野に口を出す資格がないということくらいはわきまえていた」
呉 「大衆は本来仏教語の「だいじゅ」です。救われないもの、悟りに到ることが出来ないものが大衆。それをどうするのかということで大乗仏教がでてくるわけ。近代における大衆は野放図で我が儘で、無責任な人間。(中略)庶民が培っていた行動規範みたいなものはたしかにあったと思う。ネットは、昔の村落共同体が生きていたときの井戸端会議とは違う」。
かくして二人の議論は果てしなく、ニーチェ、ヤスパースからヴェトゲンシュタイイン、日蓮、太宰、三島へと続く。
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樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1095回】
——「車台はつねに黄土の煙幕に包まれる」(野上15)
「延安紀行」(野上弥生子 『世界紀行文学全集』修道社 昭和46年)
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延安地区観察所長の話を頭から信じ込んでいるであろう野上は、毛沢東に率いられた共産党と延安住民の“水魚の交わり”をひたすら綴る。
「彼らは略奪しないばかりか、ひとの家にも許されなければ入らないし、ものを借りれば必ず返す」。そんなこんなで「百姓はすっかり紅軍びいきになってしまった」。正月まえには、紅軍の兵士らはすべて民家に行って、年迎えの大掃除を手伝った」。極貧から貰いたい嫁も貰えなかった百姓に「世帯をもつに入用なものをみんな貸してやり、嫁を連れに行く馬まで貸して、女房持ちにしてやった」。手のつけられないほどの「依怙地もので、四十年のあいだ洗ったことのない布団にくるまって、ひどいトラホームにかかっていた」婆さんを、「宥めすかして(布団を)洗濯してやり、トラホームの治療も、軍の医者が拝むようにして治療してやったので」、その婆さんは「あとで清潔運動の先がけになって働いた」。
ともかくも「毛沢東はじめ党の要人や紅軍がいかに民衆と親しみ、解けあって生きたかの数々のエピソード」を並べ立てる。そして、「これらの話は延安政府の遺跡たる夥しい洞窟とともに、いまはこの山峡の民話の一種になっているらし」く、「到るところできかされたので、ここではこれ以上はならべないことにしよう」と綴るのだが、「山峡の神話」は途切れることなく延々と続ける。
毎年正月になると、毛沢東は村の老人たちを招待した。「一人一人に手を差し伸べ、秋の収穫はどうであったか、家内に病人はないかをたずね、おたがいに同じ村の隣人なのだから、心おきなく自分のところへ来て貰いたいし、自分からも訪ねたいといった」とか、「食卓にはできる限りの御馳走がならべられ、幹部のものが必ずそれぞれの食卓について、彼らといっしょに食べた」とか、「毛沢東の挨拶は辞令ではなかった。彼は暇を見つけては百姓たちをたずね、彼らはまた餅粟やじゃが薯を手土産にして、かれの洞窟へ出かけた。うんぬん——。」
だから、野上に説明してくれる人々には、「もとより深い尊敬があふれてはいるが、英雄崇拝といったような他人行儀の気もちではなく、うちのいい親爺のことは、なにに限らず話さないではいられない、といった素朴で、一途な相手かまわずのまくしたてで〔中略〕聴くものにも好ましい印象を与える」ことになる。だが、それって、余りにもウソ臭くないかい。毛沢東と民衆の間の“水魚の交わり”を演出する巧妙なプロパガンダだろうに。
だが、なにはともあれ野上は毛沢東賛歌を止めようとはしない。
ある「記念碑的な建物らしい家」に飾られた毛沢東の肖像を眺めた時、野上は「一種苦笑に似たおもいを」抱く。それというのも「肖像の頭部から、リボンよりもっと広い赤いきれを、左右に垂れるように飾られていた」からであり、その様が「北京のラマ寺である、雍和宮の巨大でグロテスクな本尊の飾り方とそっくりだったからであった」そうな。
ヒットラーやムッソリーニ、さらには「ロシアにおける生前のスターリン」にせよ、ともかくも国中到る所に肖像や彫像が氾濫していたが、そこまでして「権威者への認識を強いなければならない状態は、決して安らかとはいえず、却って底に容易ならぬ危惧を蔵する証拠ではないか。私はそんなことまで感じさせられた」。
だが、毛沢東は違うらしい。肖像や彫像として飾りたてられることは「むしろ、当人が誰よりもいやではないかと思われるし、毛沢東の東洋的人柄から察して、現職のあいだは致し方なし眼をつぶっているのかも知れない」と、“毛沢東の心中”まで忖度してみせた。
だが独裁者は「却って底に容易ならぬ危惧を蔵」していたはずだ。民主派の批判に苛立ち反右派運動を進めた毛沢東は、野上訪中の翌58年、大躍進政策をぶち上げる。
《QED》
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌通巻第4283号に渡部昇一『名著で読む日本史』の書評を書かれその中で山鹿素行の『中朝事実』を大きく取上げられたことは慧眼です。
山鹿素行の『中朝事実』が重要かつ影響力の大きい書物であるということに加え、それ以外の取上げられた名著が一般に著名なものばかりだからです。
中朝事実は、日本書紀と古語拾遺を多く引用し、古事記はわずかにしか引用されていません。また、どの本を引用しているかは書かれていません。一緒に複数の本を引用し、切れ目が明確にされていないことがあります。
宮崎さんが言及された序文も古事記ではなくベースとなったのは日本書紀からの引用でしょう。また古事記では「国之常立」で日本書紀では「国之常立」です。
私は、中朝事実で一番重要なのは、この書名と考えます。日本を中朝と読んだことと「事実」と結んだことです。
当初、素行は「中朝実録」と呼んでいたものを後に「中朝事実」と変更しました。三代実録や徳川実録というような書物と同様に中朝実録とすることは理にかなっています。しかし、江戸時代初期に歴史に題材をとって面白おかしく書かれた歴史小説が『。。。実録』と題して多く出版されたこともあり、実録と呼ぶことに懸念があったのでしょう。
さらに重要なのは、事実とは「事が実る」である、つまり、あるべき姿にこれからなっていくということを意図したのであろうと思います。つまり、中朝事実は過去を記述した本ではなく、現在を深く洞察し、将来を見据え、未来を予言した本です。
日本が大東亜戦争を通じてアジア・アフリカの解放と諸民族独立を先導し、これから21世紀の閉塞した人類社会に曙光をもたらすにふさわしい存在であることを予言したものです。
数年前、乃木将軍が創められた素行会の第100回創立記念日に明治神宮社務所ホールで素行の一生を描いた劇が演じられ、私は照明係をさせていただきました。その中でもこの点が指摘されていました。
素行先生の命日の9月26日に毎年素行先生のお墓のある宗参寺で午後1時よりに法要がありその後、素行先生にゆかりのある主題で講演会があります。今年は、私が中朝事実の講読をさせていただきます。
(當田晋也)
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(読者の声2)貴誌前号書評の「日本の名著」のなかにある山鹿素行ですが、「素行は「孔子は南宋の朱子学でほろんだ」とさえ言った」
とありました。
誠に目から鱗の話しです。日本は宋の禅宗と茶の湯(茶道は日本の物でしょうから茶の湯とよんでおきますが)までは中国からの文物を受け入れるが、この後の文化的繋がりは極めて薄くなり、中国は独善的朱子学を取り入れそれまでの中国らしい文化を失い、むしろ日本がそれまでの中国的なものを引き継いで独自の文明・文化を作リ続ける。
この朱子学は朝鮮半島に伝わり李氏朝鮮が取り入れることになり、ここでも日本との文化的繋がりが断絶する、とはっきりよめてくるのですが?
即ち日本と中韓の断絶はここらあたりから?
(杉並の純一郎)
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(読者の声3)貴新刊『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店)を一気に読了しました。それにしても中韓双方の断末魔の虚しいまでの咆哮の背景・・まさに奇観ですね。
改めて学ばせて戴きました。深謝です。
(KH生、埼玉)
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宮崎正弘 vs 室谷克実
『仲良く自滅する中国と韓国』(徳間書店、1080円)
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——さようなら中国、おしまい韓国
——『悪韓論』『呆韓論』の大ベストセラー作家・室谷克実(時事通信元ソウル特派員)と宮崎正弘が丁々発止で、その自滅ぶりを論じた。
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——中国の支配政党の独裁システム崩壊シナリオを七つの視点から予測
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(上記三冊で「中国終焉シリーズ三部作」です)
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宮崎正弘 vs 川口マーン惠美
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石平氏との対談第五弾
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『2013年後期の中国を予測する』(石平氏との対談第4弾 ワック)
『2013年の中国を予測する』(石平氏との対談第3弾 ワック)
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平氏との第2弾 ワック)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第1弾。ワック)
『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店)
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