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こんにちは、エンリケです。

106回目の美佐日記。

きょうの記事を拝読し、わたしも思うところ多かったです。

まずは個々人が「意識すること」から始めるしかないのでしょう。

そして、事実をきちんと伝えている人から情報を得るための力を養うことでしょう。

さっそくご覧ください。

エンリケ



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今年4月に刊行された『自衛官が語る災害派遣の記録』に続く、第2弾『自衛官が語る海外活動の記録』(桜林美佐監修・自衛隊家族会編)が発売されています。中東シーレーンの安全確保をめぐって新たな自衛隊派遣が行われているこの時期にタイミングを合わせたような出版です。現地で自衛官たちが何を思い、どのような苦労をして、任務をこなしてきたか、25人の自衛官のリアルな体験記です。

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桜林美佐の「美佐日記」(106)

知らずに人権侵害に関わっている怖さ

桜林美佐(防衛問題研究家)

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おはようございます。桜林です。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土佐日記』ならぬ『美佐日記』は令和2年12月の今回で106回目です。

 人間は意図せずとも毎日なにかしらの罪を重ねているようです。神様はそれを忘れないように、たまに改めて教えてくれます。

米国が急ピッチで進めている人権侵害に関係する規制や制裁で分かったことがありました。

米国は2020年6月に施行された「ウイグル人権法」により、米国企業に対し強制労働などの人権侵害に関与した中国人や企業との関係を断ち切るよう求めていることはすでにご存じの通りです。

 具体的な事例としては、6月に新疆ウイグル自治区からの輸入品取り締まりを強化し、人毛カツラなどのヘア製品13トン(約8600万円相当)を押収しています。

 新疆ウイグル自治区からの輸入禁止は、9月には綿製品などにも広がり、繊維製品、衣料品、ヘア製品、コンピューター部品、皮むきニンニク、トマトなどにも及んでいるようです。

 ポンペイオ国務長官は「企業経営者は、人間の尊厳への攻撃を支援することによる企業評価や、経済、法的リスクを認識すべきだ」と警告し、トランプ政権では政権移行ギリギリまでこうした措置を進めるとみられます。

そして、バイデン政権になってもこの流れは受け継がれることになるでしょう。

 当然、日本にとっても他人事ではなく、中国に生産拠点があるなどで不買対象になる可能性が出てきています。

 中国は世界最大の綿の生産国の1つで、その80パーセント以上は新疆ウイグル自治区で作られていると言われます。

その流通先は、ナイキ、GAP、H&M、アディダス・・・などなど私たちのお馴染みのメーカー名があがっています。

事実上、アパレル業界全体が新疆ウイグル自治区の強制労働から利益を得ていると言ってもいいことが分かってきているのです。

新疆ウイグル自治区で生産された綿は中国各地で加工され、その製品がバングラデシュやカンボジア、ベトナムといった国に輸出されます。そして、これらの国々で仕上げられた製品が米国、日本をはじめ多くの国に入っているというのです。

ということは「メイドイン・ベトナム」だから大丈夫だ、というわけではなさそうです。

最近も、ユニクロや無印良品がそのリストとして名前があがり、両社は新疆ウイグルや強制労働との関与を否定したようですが、間接的に、知らず知らずに関わっている可能性も否定できないわけです。

 私たちの多くが、きっと買ったことがあるだろう物が、強制労働で作られていた!? 私たちは人権侵害に関与してしまったのか!と思うと、これまたトンデモナイことをした気持ちになります。

 経済活性化のために、などの思いで良かれと思った買い物が、実は責められるに値するかもしれないという、恐ろしい事実があるのです。

 一体何ができるか? いま着ている安い服を全て捨てるというわけにもいきませんので、この事実を少しでも多くの人に伝えるということが、とりあえずはできる行動になりそうです。

 ところで、前回、予備自衛官の皆さんに、コロナ状況下での訓練についての誤った情報が伝わっていることを書きましたが、そのことにより、自衛隊側から「間違った情報を改め正しい情報を伝える」という処置がなされてしまったようです。

 誤情報を伝えられて、あるいは誤解を招く表現により、迷惑したのは予備自衛官の側なのに・・。本来、まずは「すみませんでした」というお詫びがあるものだと勝手に期待してしまったのですが、結果的に「あなたは間違えている」という連絡が行っただけになってしまったようで、残念・・・・・・。
書かなければよかったかなと反省しています。

 急激に胃が痛くなり、寝られなくなりました。良かれと思ったことが、トンデモナイ真逆の結果を招いてしまうこと、身近にもありますね・・・。

 もしかしたら『日本に自衛隊がいてよかった』などを読んで自衛隊を目指して入隊し、入ってみたら、やめればよかった! あの本に騙された!なんていう人もいるかもしれません。そう思い始めたら恐ろしい気持ちになります。

そんな中でもありがたいのは皆様からのメッセージです。前回の日記に対し感想を頂戴しました。

「自衛隊も自衛隊支援者も立派。一国民として感謝。
頑張れ!」と「Tokyo Boy」さんから。
ありがとうございます!

 また、

 「今日の日記は、非常に示唆に富んだ内容だったと思います。旭川市の保健所職員のコメントは、自衛隊に対して無礼極まる発言です。北海道では、自衛隊に対する認識は、それ以外の地域に比べて、もっと理解あるものと思っていましたがこんな発言をする人がいるのですね。」とNさんから。

Nさんは、官僚の国家観のなさも嘆いています。悉く同感です。ありがとうございました!

これからも、懲りずにどうぞよろしくお願いいたします!!


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YouTubeチャンネルくららで毎週土曜にアップしている「国防ニュース最前線」、今週も伊藤俊幸・元海将に解説をして頂きます。
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(さくらばやし・みさ)



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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。
著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載中。


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(代表・エンリケ航海王子)

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