『正論』12月号に或る論文が載っている。
ジャーナリスト仲村覚氏が書いた、「『週間金曜日』への反論、『琉球王国は独立国』はウソ」(P175)である。

掲載の経緯については、国連での「琉球沖縄の人々を先住民族とする勧告」に対し、仲村氏が撤回運動をした。
それに対して『週間金曜日』が国連勧告を擁護する観点から批判した。それへの反論という形をとっている。
中々、琉球王国について書いた論文は少ないので、抜粋して紹介させていただく。

?沖縄について、一部に、「明治12年の沖縄県設置まで、琉球王国は独立国だった」という認識がある。
それが明治政府の強制併合(侵略)により滅びて日本に植民地にされた。
その後、沖縄の同化政策を進め、「沖縄決戦」では本土決戦を遅らせるための「捨て石」とされた。
戦後は米軍の占領・軍政を経て復帰した沖縄に米軍基地の負担を押しつけるなど差別的政策をとっている。

?この認識を前提に、国連勧告も為されたのだが、この認識は明らかに間違っている。なぜなら幕末の琉球は、すでに日本の一部であり、必然的に琉球処分は、他府県と同じ「廃藩置県」にほかならず、内政上の施策であった。

琉球は江戸時代に米仏蘭と修好条約を締結したが、それは薩摩の富国強兵政策の1つであった。つまり独立国として外国と条約を締結したのではなく、江戸時代は、地方の大名が徳川幕府に忠誠を誓うと同時に、それぞれ独自の軍隊や徴税権を持つ半独立国だった。だから薩摩藩が単独でイギリスと戦争する薩英戦争なども起こっている。

江戸時代には諸藩が約300あったが、薩摩藩は72.8万石と全国で4位の石高の大名だった。そのうち12.4万石は琉球国の石高だった。
薩摩藩には薩摩国、大隅国などが存在したように、琉球国も含まれたのである。

琉球への薩摩の明確な支配は1609年からである。島津家久は琉球の義務不履行と非礼を理由に討伐の軍を送り、尚寧王を降伏させ、掟15ヶ条を布告し、これにより琉球の対外貿易を完全に統制した。

1628年には琉球への出先機関として奉行所を設置し、間接統治を確立した。朝貢先である明国や清国の出先機関が琉球に存在したことはなく、琉球に対して法律や徴税を課したこともない。清国における漢民族のように弁髪を強要されることもなかった。
朝貢冊封関係とは名目的儀礼的に過ぎなかったのである。
?以上であるが、琉球を知るには必読の小論と考える。

最近、特に国連の機関まで使って、沖縄を先住民とすることで、将来的には「沖縄独立」まで果たしたいという勢力がある。
維新の会の元代表・橋下徹氏なども、そう書いていたが、その裏には中国があると見てよい。

中国は、台湾・尖閣のみならず、沖縄の独立まで図ってコリアンを使うなど様々な工作をしてきた。沖縄にある米軍基地が気に喰わないからで、日本共産党が海兵隊のオスプレイ配備を徹底批判してきたのも、中国とつるんでのことだろう。

日本共産党は戦後に中共と対立したが、1990年代に仲直りした。そもそも日本共産党の設立が、中国で社会主義を建設するために、日本軍を?介石軍と戦争させる「敗戦革命」の推進が第1の目的であった。

日本を守るには歴史を正しく知ることが必要である。現代の戦争は歴史戦、情報戦が半分で、理論武装して勝つことが国の守りを強くする。批判され、反論されると返す言葉が無い、知識が無いというのでは対抗できないのである。

※ご意見をお聞かせ下さい。必ず本人が目を通しますが、返答は答えに窮するものもあり、省略させていただきます。下記へどうぞ
e-mail: y-sano@sage.ocn.ne.jp

※このメルマガの申込や停止をしたい方は、下記にて「登録の解除または申込」をお願いします。  http://ameblo.jp/ohdoh/




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■まぐまぐ大賞2020 投票受付中!~12/6(日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今年のNo.1メルマガを決めるのはあなたです!
早速このメルマガに投票する
⇒ https://www.mag2.com/events/mag2year/2020/form.html?id=0000279511

◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎王道日本 の配信停止はこちら
⇒ https://www.mag2.com/m/0000279511.html?l=byb0cf6024