東京から大阪までをつなぐリニア中央新幹線が、静岡県・川勝知事の停止判断で、ストップしている。
川勝知事は、先日の日本学術会議の任命拒否問題で「(菅総理の)教養の無さが露見した」と発言し、猛烈な批判を浴びた。
すぐに撤回・謝罪したが、それとは別に、リニアの工事進行に反対しており、その論文が『中央公論11月号』に載っている。

それによれば、彼は知事就任前はリニアの大推進派であったが、南アルプス山脈の地下トンネル工事により、静岡県の人口の6分の1以上が依存する大井川の「命の水」が枯れる可能性があることを知った。
そのための回避策を求めて、工事の進行に反対している。
トンネルを掘れば必ず、水が出る。約100年前、東海道線の丹那トンネルの掘削で箱根芦ノ湖の3倍分の水が失われ、水ワサビと水田の丹那盆地は干上がった。その悲劇を静岡県民は、今でも忘れていないという。

トンネル工事は「笹子トンネル」の崩壊事故があったように、地下で相当な力がかかる上に、水が絶えずしみ出るため、劣化が早い。
したがって自然崩壊の期間は明らかに短いから、できれば地上ルートが理想である。
特に南アルプスでは地下300メートルは当り前、ひどい所では1400メートルの地下を堀り進むという。

つまり、当初から無理のあるルートを採用したことに問題があるのだが、何故、決まったかというと、決定時に自民党・金丸信の影響力が強く、彼の地元の山梨を通るルートをごり押ししたからである。

最近のコロナ禍で、リモートワークが流行り、新幹線や飛行機に乗る客が大幅に減っている。
空席を埋めるために、新幹線では鮮魚や野菜を座席に積んで走っている。今後、デジタル化でリモートワークが定着すれば、乗客が増えてもわずかである。そこにリニアを投入して、何を運ぶのか?

リニアの問題点は、トンネル工事の劣化危険だけではない。電力を莫大に喰うから、原発でないと対応できない。
河野太郎大臣が、「今後、メガソーラーなどの自然再生エネルギーを増やす」と言っていたが、メガソーラーを全国に敷き詰めても足りないほどの電力を喰うのがリニアなのである。

そして水の枯渇の問題である。その影響は大きく、JR東海が「非公表」として調査資料を出し渋るほど、「地下水が大量に存在している可能性があり、高圧大量湧水が懸念される」との調査結果であった。
それを受け、川勝知事は、リニアの短縮をいい、「名古屋=大阪」間のみ、あるいはすでに開通した区間のみを実験的に走らせることを提案している。
私も大いに賛成である。リニアは海外に売るための実験的要素が強いのだから、原発を維持できる「名古屋=大阪」間のみにすれば良いのである。

ヒトは大自然の恵みを受けて生きている。生きて行くのに必要な空気、水、四季、そうして食糧さえも、地球表面の数センチの肥沃な大地を利用して種をまき、肥料を与え、成長のための雨・風を自然から頂きながら収穫している。

その大自然の恵みを忘れて、「選挙で勝ったのだから、日本列島をどう改造しようと俺たちの自由だ」と考えるのは人間の奢りである。

何度かの警告があるのに変更しない場合、どうなるかは皆さんで想像して頂きたいものである。

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