STIL1335.jpg

NEC_1006.jpg

NEC_0789.jpg

NEC_0785.jpg

NEC_1587.jpg

STIL1321.jpg




───────────────────
ライターの平藤清刀です。陸自を満期除隊した即応予備自衛官でもあります。お仕事の依頼など、問い合わせは以下よりお気軽にどうぞ

E-mail hirafuji@mbr.nifty.com
WEB http://wos.cool.coocan.jp
───────────────────


こんにちは、エンリケです。

「我が国の歴史を振り返る
 ―日本史と世界史に“横串”を入れる―」はきょうで105回目です。

世界の歴史や国史の流れを見ていると、それは、プレーヤーたちが、つねに主敵・主脅威を見誤る錯誤を営々と続けてきた物語でしかない、と思わずにはいられません。

せめて、いつどこで来るかわからぬその日に備えて、本業とは別に知性を磨きつづけ、その日が来なければ黙ってあの世に行き、魂となって祖国を護る。

そんな日本人でい続けたいものです。

さっそくどうぞ


エンリケ



ご意見・ご感想はコチラから
 ↓
https://okigunnji.com/url/7/

ブックレビューの投稿はこちらから
http://okigunnji.com/url/73/


───────────────────────
我が国の歴史を振り返る
─日本史と世界史に“横串”を入れる─(105)

「大東亜戦争」の総括(その7)


宗像久男(元陸将)
───────────────────────

□はじめに

以前に紹介しました『連合国戦勝史観の虚妄』(*)
の著者である英国人記者のヘンリー・S・ストークス氏は、本書の冒頭で、第2次世界大戦における英国人の立場、なかでも大英帝国が滅亡するきっかけを作った日本(人)に対する「本音」を赤裸々に語っております。

(*)https://amzn.to/2SNJxkv

少し紹介しましょう。まず、かのチャーチルが、罵詈雑言というべき、許容範囲を逸脱した差別的表現で日本人を侮蔑していることを告白し、「栄華を極めた大英帝国の広大な植民地が、一瞬にして消えた屈辱はそう簡単に忘れられないものではない」とそのショックを披露します。

そして「イギリスは、1066年にノルマン人に侵略を受け、国土を占領されますが、ナポレオンやヒトラーの侵略を斥けた。しかし、その帝国の植民地がなんと有色の日本人によって奮われた。イギリス人にとって、有色人種に領土を奮われ、有色人種が次々に独立国をつくったことは、想像を絶する悔しさだった」と続きます。

さらにストークス氏は、生体実験のような原爆も投下する必要がなかったとする一方で、英国人にとっても、日本人を徹底的に打ち砕き、完膚なきまでに叩きのめし、“辱めを与える必要性”があったとし、勝者の正義などはまさに“建前”で、復讐せずに収まらなかったのが「本音」であり、「東京裁判は、まさに復讐劇だった」と結論づけます。

私たちは、連合軍の“非人間的”な戦い方や米軍を主体とした占領軍によって行なわれた占領政策は、ややもすると米国の考えに支配されていたと思いがちですが、「英国人のこのような“屈辱感”や“復讐劇”が後押ししていたことを忘れるべきではない」と、英国人でありながら“連合国側の史観を虚妄として退け、日本側の正当性を主張する”ストークス氏が教えてくれているような気がするのです。

いよいよ、あと2回で私自身がイメージした「大東亜戦争」総括のストーリーが完成です。どうぞ本文をお楽しみください。

▼共産主義拡大の阻止

まずは前回の続きです。「大東亜戦争」の人類史上の意義の2番目は、「共産主義の拡大防止になりえたかどうか」という視点です。

20世紀初めの第1次世界大戦の最中、初の共産主義国家であるソビエト社会主義共和国連邦がロシアに誕生しました。その理論となったマルクスの『資本論』は世界最大のベストセラーとなり、大正時代後半、日本語にも翻訳され、我が国のインテリ層を中心に読者層が広がることとなったことは前にも述べました。

 コミンテルンを形成した共産主義運動は、ソ連にとどまらず、世界共産化を目指して世界各地で活発な活動を展開したことから、自由主義国家にとっては最大の脅威となるはずでしたが、ヒトラー率いるナチス・ドイツが欧州の支配を企図して“眼前の敵”として立ちはだかったこともあって、欧米諸国のリーダーの反応は鈍く、結果として連合国の一員に加わることになりました。

 当初は防共協定が目的だった日独伊三国同盟が、ヒトラーとスターリンの陰謀が一致した独ソ不可侵条約の締結によってその性格が変わってしまったのも“歴史を変える”大きな要因となりました。

一方、我が国にとっては、国体と到底相容れない共産主義は最大の脅威であり、なかでも「天皇親政」をめざす軍人たちの反応は極めて敏感でした。

そして共産主義の“浸透防止”も目的となって、やがて「満州事変」が発生、その防波堤としての「満州国」建国にまで至りますが、中国大陸にあっては、スターリンや毛沢東の巧妙な戦略により、陸海軍は国民軍と相つぶし合うような戦いを繰り広げました。

終戦後は、ソ連が満州に侵入したことに合わせ、中国共産軍が強力になり、国民軍が敗北し、台湾に逃れます。こうして、共産党が中国全土を支配する結果となり、中華人民共和国が成立し、今日まで続いているのです。

東京裁判において、東條英機は、「米英の指導者は今次大戦で大きな失敗を犯した。(1)日本という赤化の防壁を破壊し去った、(2)満州を赤化の根拠たらしめた、(3)朝鮮を2分して東亜戦争の因たらしめた」との証言を残しました。

また、(すでに紹介しましたように)マッカーサーも「過去100年に米国が太平洋地域で犯した最大の政治的過ちは共産主義勢力を中国で増大させたことだ。次の100年で代償を払わなければならないだろう」と、“マッカーサーにしては”的確な証言をしています。

これらから、共産主義拡大の防波堤としての人類史上の意義は、我が国のさまざまな努力にもかかわらず、「失敗に終わった」と言わざるを得ないと思います。

第2次世界大戦の終盤、ソ連の危険性にようやく気がついた米英両国、特にトルーマンとチャーチルは必死に「封じ込め策」を弄しますが、“時すでに遅し”でした。

その影響が我が国の占領政策にも現れたことはすでに触れましたが、マッカーサーが上記の証言のような認識を持ったのは、中国共産軍が中国全土を支配し、金日成が朝鮮半島の支配を企てるとの情報が入った頃、つまり占領期の後半でした。

 その時点では、すでに日本軍を解体し、WGIPによって日本人に贖罪意識を植え込むとともに、日本国憲法を制定し、東京裁判でA級戦犯を処刑し終わった後でした。

ここに至って初めて、マッカーサーは日本の置かれた状況を理解し、ワシントンからは見えない、東京にいるからこそ理解できるアジア情勢、なかでも共産主義の脅威を肌で感じることとなります。その心境の変化が「日本を戦争に駆り立てたのは、セキュリティのためだった」と衝撃的な議会証言につながったと考えます。

朝鮮戦争後、警察予備隊の創設など、にわかに占領政策を方向転換しますが、それまでの日本改造の諸政策があまりに強烈過ぎて、多くの日本人が追随できないまま時が流れます。

そして、「冷戦」を経てようやくソ連が崩壊し、東ヨーロッパが解放されるまで、それから40年余りの歳月が流れます。他方、アジアにおいては、中国や北朝鮮などの共産主義国家がますます権勢を奮い、我が国のみならず、西側世界の最大の脅威に成長しています。今、まさにマッカーサーの予言通り、いやそれ以上の“代償”を払わされているのです。

戦後の日本を方向づけたのは明らかにマッカーサーですが、プライドの高いマッカーサーは、自らの情勢判断の間違いについて一言も詫びることも正すこともありませんでした。

そして、マッカーサーにマインドコントロールされた有識者やその末裔たちがマッカーサーの政策忠実に受け継いで国を二分したため、我が国は、現下の脅威に対して有効に対処できるとは思えないような国家体制のまま今日に至っているのではないでしょうか。この細部こそが最後のテーマです。

▼我が国は、2度敗戦した!

いよいよ「大東亜戦争」最後の総括、その第5「占領政策の影響を含めた精神的敗北とその影響」を取り上げます。

本メルマガの第98話で、クラウゼヴィッツのいう「講和とともに戦争目的は達成され、戦争の仕事は終わったものとみなされる」に従えば、1951年に講和条約が成立し、我が国の主権が回復した時点をもって「大東亜戦争が終わった」とすべきと提唱しました。そして“一国家の抵抗力を奪う”の意味も取り挙げました。

今回はこのような見方によってはじめてわかる「敗北の意味」も解き明かそうと思います。

歴史家トインビーは「自国の歴史を失った民族は滅びる」との有名な言葉を残しています。なぜこのような境地に至ったかについて、トインビーは『歴史の教訓』の中で次のように説明しています。

「(1)戦争は、益々破壊的になり、ついには戦争を引き起こした社会そのものを破壊してしまう。しかし(2)致命的な破壊とは物質的な破壊ではなく、精神的なものの破壊である。(3)物質的な損害の再建は、驚くほど迅速に行われるからである。一方、(4)精神的なものの損害は、時に重大な結果を引き起こす。精神的な破壊が無慈悲と敵意に満ちた精神状態を作…

[続きはコチラから]
http://mypage.mobile.mag2.com/WebLeading.do?id=EGsUrpaATMO&position=4500#position

◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎軍事情報 の配信停止はこちら
⇒ http://mobile.mag2.com/mm/0000049253.html?l=byb0cf6024