~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)7月26日(日曜日)
通巻第6598号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
成都の米国領事館前に数千人の群衆。爆竹片手に愛国歌
反米暴動を極度に警戒する中国公安、厳重な警備体制を敷く
****************************************
7月24日、テキサス州ヒューストンの中国領事館が閉鎖され、米国官憲が立ち入った。この領事館はかねてからスパイ網拠点として、FBIの監視対象だった。前日までに米国は四人の中国人をスパイ容疑で逮捕した。情報窃取の拠点を米国はひとつ壊滅させた。
ただちに報復措置を発表した中国は四川省成都の米国領事館閉鎖を通告した。
成都領事館はチベット、ウイグルにおける中国の弾圧をモニターし、監視する拠点でもある。また嘗ては王立軍(薄煕来の右腕だった)が女装して重慶から駆け込んで亡命を求めた所でもある。この事件を切っ掛けに薄夫人の英国人殺害がわかり、習近平最大のライバルだった薄煕来失脚に繋がる。
テレビで知った住民およそ数千名が米国領事館前にあつまり、爆竹とカメラを片手に、愛国歌を歌うなど、規制を挙げている。爆竹は祝福のサイン?
反米暴動に発展することを怖れる警備当局は、一帯に厳重な警備体制と敷いた。
同日、ニクソン記念図書館へ出向いて「中国との関係は終わった」と演説したのはポンペオ国務長官だった。かれは「中国共産党と中国国民は違う。国民は全体主義に立ち向かうべきだ」とし、「党」と「国民」を明確に峻別して、習近平と「主席」とは言わずに「党総書記」と呼称した。この語彙の選択は、あきらかに意図的である。米国は鮮明に中国への姿勢を転換したのだ。
すでに米国は戦前の@ハルノート」に匹敵する最後通告的なメッセージを送った。
となると、次の事態は、WAITING TO THE PAERL HARBOR?
成都で反米暴動が起これば、米国の思うつぼにならないか?
☆○▽◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□☆☆
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
中国にも良識ある人が、本物の知識人がまだいた
習近平は劣悪なる指導者、中国がよくなる展望はない
♪
金文学『われわれが習近平体制と命がけで闘う13の理由』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
在日中国人(元中国人)で切れ味鋭く習近平独裁を批判する言論人が日本の論壇に輩出するようになった。米国へ行けばもっと多いけれども、日本で活躍する人たちが立ち上がったことが重要である。
日本のメディアで批判を続ける石平氏を筆頭に、楊逸女史(芥川賞作家)、そして、この金文学氏だ。本書は、その金氏が中国へ行って、あるいは米国に移住した知識人を訪ね歩き、ほんものの中国知識人が何を考えているのか、魂の叫びを聞いて廻ったのだ。本書は、その集大成。題名の13の理由とは、13名の知識人と会話記録だからである。
トップバッターは猿偉時(元中山大学哲学部教授。「猿」の獣偏をとる)だ。
中国はGDPで世界第二位の大国だなどとご大層に自慢するが、「反面、精神性はかつての農耕文明レベルで止まったまま。全体主義的な垂直命令型社会で一見効率が良さそうに思えるかも知れませんが、実態は無能で、かつ無常です」
「この荒唐無稽な体制が中国大陸を支配し、不条理に満ち溢れている状態を本当は拒否したいのにできないでいる。それが中国の一番の悲しみではないでしょうか。」
賀衛方(北京大学法学部教授)は党員だが党批判を舌鋒鋭く展開する人物である
「仮に世界中の鶏をすべて殺しても、夜明けは阻止できない」。しかし「誰もが排除されたり、言論空間が狭められたりするなど、いまはまさに毛沢東の死後、中国大陸の知識人にとって最も暗黒な時代です」。
在米社会学者(元人民大学教授)の周孝正は『中国共産党は実態は社会主義の衣を着たナチス』と非難して憚らない。
コロナ対策チームを率いて英雄扱いされる鐘南山・博士とて「習体制の手先、喇叭だ」とし、中国共産党が自らを「偉大、光栄、正確」などと自画自賛するのは自信のない証拠であり、「いま、中国社会には、黒蛇、白蛇、コブラという三つの蛇が活きている」という。「黒い法衣を着た法院(裁判所)、白いガウンを着た病院、そして学校の先生が眼鏡を掛けている。すべてがお金を必要とする職能に従事していて中国人を苦しめているから蛇のように嫌われるのだ、という。
中国共産党はロシアからの借り物のマルクスレーニンン主義ではなく、その「統治体制は、共産主義の名を借りた一種の封建王朝的システムなのです。これが中国共産党の本質だと思います」
女傑の郭干華(清華大学教授)は「一党独裁の毒性は新型コロナをはるかに上回るとして次の指摘をする。
「この21世紀において『二党国民』『三党国民』が存在する国は中国や北朝鮮くらい」だが、他方、町の声はといえば、「貴方は来世も中国人として生まれたいか」のアンケートに70%が「生まれなくない」と回答したばかりか「20%は現世でも中国人為なりたくない」
かくして、「問題の源泉はすべて権力の独裁にあります」
以下、作家、経済学者ら、現代中国を代表する知識人達の現状分析と党への批判が濃密かつ雄渾に展開されている。
たとえば「21世紀は中国の世紀などというは戯れ言」だと断言するのは銭理群(元北京大学教授)。大学の質は落ちていて技術だけが向上しても、意味がないとする。
王学泰(中国社会科学院研究員)は「中国史の裏面は暴力という社会病理だ」と歴史の本質を衝く。
女流作家で日本語に翻訳された作品もある残雪はノーベル文学賞候補にも挙がっているそうだが、「中国の文壇は集団的退行」をとげており、伝統回帰を譫言のように言いつのるだけ。「文学賞の選考にも不正がはびこっている」と指摘する。
日本でも有名な馬立誠(人民日報元解説委員)は日中関係の「新思考」を展開したので、日本のメディアでも話題となったジャーナリスト。本書の掉尾を飾る。
「日本はすでに平和大国として変容しているのに、なぜ中国はまともに評価しないのか」と純粋な気持ちを吐露し、「戦後、日本は中国に対し、150以上の重大なプロジェクトを支援し、6兆円ものODAを惜しみませんでした。なぜ、このような援助に対して言及、感謝しないのでしょうか」と率直な感想を述べている。馬の発言を精密に追うと、その歴史認識には間違いが多いし、「日本の軍国主義」などど岩波文化人が好みそうな左翼用語を使っている点は、まだ共産党の歴史教育の洗脳の残滓があるわけで、大いに気になる。また多くが中国の「劣根性」(中国語に根性という語彙はない。劣根性という日本人にわかりにくい概念はある)に関して、多数が共通してことを通読した発見できたことは収穫だった。
いずれにせよ中国には世界常識が通じる良識ある人が、本物の知識人がまだいろことが分かって有益このうえない書物となっている。
□△◇○◎□△◇◎○
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@
【知道中国 2107回】
――「ポケット論語をストーブに焼べて・・・」(橘67)
「孫文の東洋文化觀及び日本觀」(大正14年/『橘樸著作集第一巻』勁草書房)
△
同文同種は「兄弟の國」を意味し、落魄した兄を羽振りの良くなった弟が助ければ昔のように仲良くなれる――これが孫文の主張なら、たしかに手前勝手と言うべきだ。
橘は日本人の一部に孫文の考えを支持する者があるものの、「(日本人の)大多數は未だ傳統的保守的思想に縛られて『輕薄にして不道・』なる中國の爲に髪毛一本でも犠牲にすることは出來ないと云ふに傾いている」と説く。そして「孫氏は、日本が中國の爲に不平等條約廢止を援助して呉れたら、其れが日華親善を實現する第一歩の方法であると觀て居る」と、孫文の狙いを捉えた。ここでも孫文の身勝手が顔をもたげる。
案の定である。日本では「所謂王道文化を骨子とした大亞細亞主義に對しては」孫文を満足させるような反応は起こらなかった。
「不平等條約廢止に對しては之に同情しつゝも、理論及事實の兩方面から其の實現の容易ならぬ事を主張する者が多かつた樣である」。また「孫氏は日本が歐米列國の協同戰列から離れて中國と握手せんことを望んだ次第であるが、日本の側からは之に共鳴する聲が起こらなかつた」。
孫文の日本に向けられた大きな期待が外れた原因を、橘は「日本の輿論が相變らず國際關係の紋切り形を押破る氣力を持たぬ事」「日本人の自負心の乏しい事」に求める一方で、孫文の中国それ自身の現状に対する甘い認識を指摘している。
孫文が「中國統一問題として軍閥打破を選ばずに所謂帝國主義の打破を選んだ事」を、橘は「聊か不合理の感なきを得ない」とした。なぜならば、帝国主義列強が「軍閥を煽動したり援助したりする」ことが「中國の國内問題の解決を妨げ」ているからであり、「中國統一の敵は軍閥が主であつて、(帝国主義)列國は從である」からだ。
かくして橘は「孫文氏に軍閥と云ふ事の觀念に就て可成り不徹底な所があつた樣に思ふ」とする。それと言うのも孫文は自らが打ち立てた「廣東政府の首領としてデモクラシーを高唱した」が、彼自身が「軍閥の上に立脚して」いたからだ。自らの政府が軍閥を基盤にして成り立っていることに気が付かない孫文だからこそ、自らが「廣東省の人民を苦しめて居た事」に意を注ぐことができなかった。
これ…
[続きはコチラから]
http://mypage.mobile.mag2.com/WebLeading.do?id=21zWP4QNWyd&position=4500#position
◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです
◎「宮崎正弘の国際情勢解題」 の配信停止はこちら
⇒ http://mobile.mag2.com/mm/0001689840.html?l=byb0cf6024
