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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)6月3日(水曜日)弐
       通巻第6520号
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 明日(6月4日)、天安門事件追悼集会はSNSで
  香港警察は恒例のヴィクトリア・パークの蝋燭集会を禁止
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 6月4日は天安門事件から31年の追悼日を迎える。
 世界中で中国への抗議集会が予定されているが、恒例の香港蝋燭集会は、当局から「9人以上の集まりを禁止」されているため、主催者は「8人づつのグループで、三々五々、会場に集まって欲しい」と呼びかけている。

 昨年の6月4日の、「天安門事件30年追悼集会」には蝋燭をもって18万人がヴィクトリア・パークに集まり、静かに追悼した。五日後の6月9日には逃亡犯条例の撤回をもとめて、百万人のデモが行われた。それが導火線となって「香港大乱」が引き起こされた。

 コロナ禍を口実にして、香港警察は9人以上の集会やイベントを禁止している。宴会も駄目である。
 このため6・4の「天安門事件31年追悼イベント」は申請したが却下された。主催者はSNS集会のほか、香港市内100ケ所に追悼拠点を設けて、スマホのライトアップによる、追悼イベントを行うとしている。

 中国共産党は「6・4はなかった」という立場を崩しておらず、若い世代は何が起きたかを知らない。そのうえ「愛国教育」は反日にすり替えられ、第二次大戦の解釈も、国民党が展開した抗日戦争は「偽軍」となり、洞窟に隠れていた中国共産党が、抗日戦争を戦い、勝利に導いたという出鱈目を教えている。

 南京虐殺をでっち上げて、巨大な記念館を造成し、国民を強制動員三巻させているのも、すべては「6・4がなかった」という教育の押しつけを合法化し、問題を根底的にすり替える目的が含まれているのである。
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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 ウィルスとの戦いは第三次世界大戦ではないのか
  日本にはインテリジャンス戦略がないという致命的欠陥

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西村幸祐 v 福山隆『「武漢ウィルス」後の新世界秩序』(ワニブックス)
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 ウィルスとの戦争は第三次世界大戦に匹敵と認識するふたりの論客が世界のパワーバランスの激変、その行方、そして日本の運命を重厚に、深刻に考える。西村氏は気鋭のジャーナリスト、福山氏は元陸将。軍事戦略の専門家だ。
 福山氏が言う。
 「武漢ウィルスで見えてきたことが複数あって、それはEUが崩壊寸前の状態にあったこと、アメリカが本気で中国を叩こうとしていること、朝鮮半島が五里霧中であること、ロシアが失地回復に躍起になっていること、国連がかなり中国に蹂躙されていること、中国が世界中で覇権への布石を打っていること、世界は予想以上に中国に対して経済的依存をしていたこと、日本の法体制では有事には対処できないこと。。。。」
 対して西村氏はこう言う。
 「問題が可視化されたことはプラスに考えるべきです。いまこそ国家を軛から解放するチャンスです。(中略)この第三次世界大戦としてのウィルスとの戦争を勝利で終えるためにもここが踏ん張りどころです」。
 西村氏は、改憲がいの一番である、とする。
でないと、武漢ウィルスの犠牲者が中国より増えたアメリカがふらつく間に中国が経済的優位をさきに確保する可能性さえあるのではないか、と西村氏は指摘している。

以下、ふたりは戦争、戦略の分析からインテリジェンスの分野にまで議論が及ぶので、話題が国家安全保障の根幹をめぐるとはいえ、細かな分析は広範に拡がり、大事な情報が二、三行で集約されていたり、うっかり読み飛ばせない読み物となっている。
 そのなかで、評者(宮崎)が「えっ!」と驚いた箇所がある。
それは福山氏がハーバード大学へ留学された時代、エズラ・ボーゲルの自宅の三階に寄宿していた。そこで何が起きたかと言えば、諸官庁から米国へ留学している日本人エリートが六十人、毎週ボーゲルのところへ集まって、三つのチームに分かれて特別研究に励んだというのだ。
およそ日本国家の機密に属する情報をかれらは競うように、『俺はこんなことも知ってイルゾ』としてレポートして提出していたと福山氏が体験談を語る。
なんという莫迦だろう。タダで日本の情報を元CIAのボーゲルに提出していたというではないか。つまりインテリジェンス戦争に巻き込まれているという自覚がないのである。わがくにのエリート官僚の国家安全保障感覚がいかに国際的に非常識なレベルにあるかをしって愕然となった。
エズラ・ボーゲルは日本研究の泰斗だが、彼の専門分野は中国である。
中国共産党高官に食い込んでトウ小平伝をしあげ、いまもキッシンジャーと並ぶパンダハガーの有力学者である。
しかも薄煕来が失脚した折に、ハーバード留学中だった息子の薄瓜瓜が滞在先の豪華マンションから姿を消したが、匿まわれていたのはボーゲル邸だった。拙著に書いたが、そのことを思い出しながら、福山氏の指摘を、インテリジャン酢戦争の敗北として読んだ。
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 2086回】  
 ――「ポケット論語をストーブに焼べて・・・」(橘47)
橘樸「『官場現形記』研究」(大正13年/『橘樸著作集第一巻』勁草書房 昭和41年)

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 清朝崩壊を8年後に控えた1903(光緒29)年、小説『官場現形記』が出版された。出版翌年には早くも再版されているほどに売れ行き好調だった。
文学芸術として評価されたと言うより、魑魅魍魎たちが蠢く官僚社会の病理を抉った点が大いに迎えられたのだろう。

この本を紹介してくれたのは、香港留学時にお世話になった孫文研究を生涯のテーマとしていた王徳昭教授だった。中国社会を律する目に見えないようなカラクリについて質問すると、「共産党独裁の現代社会も基本的には『官場』、つまり役人の世界を軸に動いている。現代の役人である幹部の世界を知ることが、中国社会を動かしているカラクリを解き明かしてくれる」と、『官場現形記』を薦められた。
巻擱く能わずの形容のままに一気に読了したことを覚えている。面白い。とにかく面白かった。

『官場現形記』を、橘は「官僚社會に行はるゝ諸々の罪惡を主として、其の民衆に及ぼす影響を主眼とし、同時に官僚階級の政治的竝びに社會的權威が外國人及び新興勢力たるコムプラドアや貿易商人の爲に漸次に凋落して行く經路を描寫したものである」と紹介した後、この小説が描く「官僚生活は、我々が讀むと白髪三千丈式の誇張に充ちているように一應は感じられるのであるが、それでも中國人に質して見ると、正銘掛値なしの實状であつて」、内容には充分信頼が置けるとする。

 橘は『官場現形記』を使って、中国社会を牛耳ってきた官僚の姿を解き明かそうとした。
 他の国と違って中国の「官僚群は國家又は民族なる全體社會の中に在つて一つの部分社會を構成して居ると同時に、一つの社會階級を構成し、而も支配階級として國家乃至民族の最上層に位するものである」。
「社會階級」であるからこそ、それを構成する「官僚群は文武官僚及び之に準ずる者は勿論其の家族及家系をすら併せて包含するもの」であり、「之が中國の政治及び社會組織を他の有らゆる國家乃至民族と差別せしむる所の根本原因の一つ」ということになる。

『官場現形記』は日清戦争(1895年)から義和団事件へと続いた「中國としては最も多事なる時代に出來上がつた」ものであり、「中國政府は此の目まぐるしい時代に處して遺憾なく文武官僚の無智と無能と腐敗とを暴露し、民衆は國政陵夷の責任を、擧げて官僚群及び其の頭目たる滿洲朝廷に歸して居」た。

 橘は官僚の「無智と無能と腐敗」の淵源を階級性に求め、その特徴を挙げている。
 第一に「(官僚)選抜の標準は矢張り主として縁故及金錢に依つて決せられ」るから、高位高官の子弟か、さもなくば富豪の子弟でなければ科挙試験に合格して官僚に就くことはできない。「優越な社會階級が其の優越を維持する爲に出來得れば絶對に其の門戸を閉鎖」し、自らの利益を守る。

 第二に「特殊なる地位に在ることを意識して之を誇示する爲に煩瑣なる階級的シンボルを限りなく設けて居る」。

 第三に「官僚の生活態度が著しく他の社會と相違して居ること」。

 第四に「『學問』を階級的專有物と心得て居た事」である。ここでいう「學問」は儒教を指し、儒教知識が科挙試験の成績を左右し、官僚は儒教教義に依って政治を行った。だが「儒・は單なる看板に過ぎず、官吏共は全然之と異つた主義? によつて人民を苦しめる」。政治は自分たちの優越性を誇示する口実であり、思いの儘に私腹を肥やすことができる道具であり、なによりもカネになる結構な商売である。つまり「止められない、止まらない」。

 第五に権力を巡る仲間内の「暗鬪の激烈にして殘忍なこと」。

かくて封建中国の官僚階級の特徴は、共産党幹部のそれと奇妙にも重なってくる。
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