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1分で読む日本の思想(39) 岡倉天心 ~ 日本は東洋文明の博物館


■■ 転送歓迎 ■■ No.2982 ■■ R02.03.20 ■■ 4,240部■■

 幾度かの海外視察で壮年天心が視たものは、西洋列強の侵略に苦しむ中国やインドの惨状であり、欧米では東洋への偏見、誤解であった。東洋の豊かな歴史と文化を知ってほしいという思いが、処女作『東洋の理想』一九〇三年・ロンドン)の刊行につながる。
本書は有名な言葉「アジアは一つ」で始まる。ここでは、「根源的、普遍的なものへの愛」がアジア全域に拡がる精神であり、この価値観が、西洋の機械文明とは違った「一つのアジア」を形成していると説く。そこでは文化の異なるいろんな地域や国が有っても、基底を同じくする「一つの共通な生活が営まれている」のである。
続いて、先進文明を生んだインドも中国もその精華が殆ど現存しないのに対し、天皇を中心とした歴史と文化を堅持する日本は、自国の文化を失わずにアジアの思想・文化(儒・仏・道・禅)を貯えることができた「貯蔵庫」、即ち「東洋の理想」を一ヶ所に取りこんだ存在だとした。

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万世一系の天皇を戴くという稀有なる恵み、かつて征服されたことがないという誇り高い自立心、膨張策を捨てて古来の思想・精神を守ってきた島国の孤立性などの諸条件によって、日本は東洋の思想・文化を託された真の貯蔵庫となった。(略)
日本は東洋文明の博物館、いやそれを超えるものとなっている。なぜなら、この民族の稀に見る天性、古いものを失うことなく新しいものを受容するという「不二一元論」(万物帰一)に相似た精神が、過去のすべての時代の理想を今も留めているからである。(『東洋の理想』第二章)
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1. 國武忠彦『語り継ごう 日本の思想』、明成社、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/479421426X/japanonthegl0-22/

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