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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)3月9日(月曜日)
         通巻6393号 <前日発行>
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 二度あることは三度あっても、イスラエル政局の混迷つづく
  ネタニヤフの「リクード」は第1党に返り咲いたが、連立しても過半数に届かず
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 なにしろユダヤ人の民主主義原理とは「全員一致ならやめちまえ」である。
 少数政党の乱立、単独過半の政党は存在せず、その上にアラブ政党があり、ロシアからの移民政党があり、宗教原理主義政党がある(国会=クネセトの定員は120名)。

 2019年の四月と九月の二回行われた総選挙でも、少数党が意地をはったため、連立がもたつき、ああだこうだと大論戦に連立工作もお互いの意見が突っ張り合って収拾がつかず、「そんなら、もう一回選挙やろか」となった。

 3月2日に国会議員選挙が実施され、五日までに選管がまとめた結果は、リクードが第1党に返り咲いたものの議席数は37(過半数は61)、第二党はガンツ元参謀総長率いる中道派の「青と白」が32議席。
 「二度あることは三度ある」となったが、「三度目の正直」は実現しない。

 おりからのコロナウィルス災禍で、イスラエルはユダヤ人の多いNYが非常事態宣言を出したため、米国からの入国制限に踏み切った。
これを国難と捉えての大連立構想が言われているが、ネタニヤフも、ガンツも応じる気配がない。それぞれが、独自に連立工作を進めている。しかし昨秋と同様に混迷、政局は暗礁に乗り上げている。

 ガンツはいうには、裁判を控えているネタニヤフが党首にいすわる限り、連立には応じないとし、元国防相のリーベルマン率いる「イスラエル我が家」(7議席)も、ユダヤ原理主義者に対して認められている特権(免税、兵役免除)などの身勝手な制度を廃止せよと唱えているため、交渉が進まない。

 嘗ての与党「労働党」の残党が組織する「メレツ」は7議席、アラブ系の政党が15議席を獲得しているため、アラブ国家に対して意見が異なるリクードのとの連立はあり得ず、パズルはうまく嵌らない。
やはり今回も「この道はいつか来た道」になりそう。

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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 古事記はストーリーテリングの一貫性
  日本書紀はフォニックな混声の響きがある

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渋谷申博『カラー版 神社に秘められた日本書紀の謎』(宝島新書)
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 知らない神社が相当数、カラーで紹介されている。戦後、無視されてきた奥深い山裾のなか、幽玄な山岳に、つと立っているお社。著者は神社マニアと言える歴史好き、しかも古事記、日本書紀を深く読みこなしている。
 おりしも日本書紀編纂1300年、さきにも類書が出て、そのひとつ、竹田恒泰&久野潤『決定版「日本書紀」入門』(ビジネス社)を小欄でも紹介したことがあるが、本書のおもむきは一種ミステリーツアーである。
 とくに古事記、日本書紀に結びついて、苔むした、訪れる人が殆どいない神社まで訪ね歩き、「日本の始まり」に挑む。
著者のスタンスは「本居宣長は『古事記』を漢心(からごころ)に染まらないいにしえの心を素直に表現した大和心の書だと考えたが、むしろ『日本書紀』のほうがすっと特殊日本的だ」とし、「『古事記』にはストーリーテリングとしての一貫性があるが、『日本書紀』はフォニックな混声の響きがある。日本国家の正史がこのような混声合唱から始まっていることは、大変興味深い日本的個性であり謎である」とする。
日本書紀を混声合唱団にたとえるあたり、ユニークな歴史観も持ち主のようだ。
 古事記が語っていても、日本書紀が軽視する歴史があり、日本書紀が伊勢神宮を語っても、古事記は神代を重視し、そのうえ天地開闢の神々が、記紀では異なっているという謎に行き当たる。
もとより「日本のホメーロス」と称賛される稗田阿礼が記憶していた歴史の叙事詩が「古事記」であり、「日本書紀」は官製の、しかも中国語で書かれた古書であり、基本の性格が違う。
 奈良県と和歌山県の県境にぽつねんと建つ玉置神社は標高1000メートル。境内は広い。重要文化財もあって、三熊野詣での奥の院と言われた。祀神は国常立尊(くにとこたちのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)である。つまりカムヤマトイワレビコとは神武天皇のこと、その神武肇国の象徴として、東征の折の通り道に崇神天皇が建立したという伝説がある。
 松本徹の『風雅の帝 光厳』(鳥影社)の何処かに、この玉置神社に触れた文章があったことを思い出した。
 神武天皇が顕祭を行ったのは宇陀市にある丹生神社とされ、熊蘇退治の成功を奉納した伝説が残る。付近には神武天応顕彰碑もある。
宇陀市は奈良県北東部、東は三重県鈴鹿市、有名なのは室生寺くらい。草深き場所で吉野に近い(町村合併で宇陀市は吉野を含む)。
 日本書紀と古事記の相違点はいくつもあって、学界でもつねに論争がおきてきた。
たとえば古事記では神功皇后がスーパーウーマンとして描かれているのに対して、日本書紀では、どこか『魏志倭人伝』を援用し、神功皇后と卑弥呼が同一人物であるかのように示唆する。これは中国語で書かれている所為だろう。新羅征伐の帰路も、記紀では航路にかなりの隔たりがある。
 ワカタケルこと雄略天皇の功績や逸話にしても、古事記では神を畏れる天皇、しかし日本書紀では神と雄略天皇が同格として描かれている違いなど、たとえば、ワカタケルは狩りの途次に、別の倭王を名乗る人物と出会った。ヒトコトヌシの大神だった。それを祭るのが葛城座一言主神社(奈良県御所市)だ。
こうした詳細な比較が、各地の神社の観察と併行して記されてゆくのである。読みやすい書き方、わかりやすい古代史入門を神社の探訪から始める試みである。
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  読者の声 どくしゃのこえ READES‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌、連載でおなじみ樋泉克夫教授のシンガポール滞在記が興味深い。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18897
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200307-00010000-wedge-asia

 ガラガラのチャンギ空港に行列なしのタクシー乗り場など今まででは考えられなかったこと。
 新聞の情報提供も『「今日の新型コロナウイルス発症例」の欄が設けられている。『聯合早報』(3月4日)を見ると、「第109例 70歳シンガポール籍男子/2月25日、症状が見られる。27、28両日、同一クリニックに診断を求める。/29日、シンガポール中央病院に診断を求め、3月1日、新型コロナウイルスとされる」と記され、勤務先の地域名、企業名、仕事内容、住所などに加え、「最近、感染がみられる中国、その他の地域での滞在経験なし」と個人情報を守りながらも、実情を可能な限り伝え、感染情報の開示を進めている。』
『リー首相の姿勢に較べ、やはり安倍首相の首尾一貫しない対応は強く非難されても致し方ないだろう。シンガポールの友人の日本研究者の1人は、「安倍さんは、なぜ、国民に向き合わないのか」と』
『タイは頭から腐ると言う。だが果して腐り始めるのは頭だけか。「頭から腐る」と批判する「尻尾」や「ひれ」からも腐るとは考えられないか。国内対策のみをヒステリックに議論し合ったところで時間の無駄だろう。安倍外交の常套句である「地球儀を俯瞰」するのではなく、大きく「地球を俯瞰する」視点に立って日本を取り囲む新型コロナウイルス問題に捉え直す時期ではないか──と、シンガポールの街角で考えた。(3月5日記)』

 これを読んで感じたのは朝日新聞は国賊といってもいいほど。NHKですら国内の感染者とクルーズ船の感染者数を分けて報道するようになったのに朝日はいまだに「国内で確認された感染者1157人 死者13人」とトップで報道している。
政府も官房長官の記者会見のように新型コロナウイルスについての情報を毎日発信すべき。感染者数増大だけ伝え恐怖心を煽り完治した人がどれだけいるのか伝えないワイドショー。政府には興味本位とあら捜しではなく、正確な情報を伝える役割があるはず。
スーパーに行けばいまだに米売場ではサイズに関係なく一人一点の張り紙。政府は人間がいかに偽情報に弱いのかわかっていないのでは。ヒトラーも共産主義もカルト宗教も人間心理の弱点をついてきました。生産や在庫に問題がないのに買いだめで店頭から物がなくなるというのは政府が信頼されていないことにつながります。古くは米騒動や銀行の取付け騒ぎもありました。
新聞やテレビが正確な情報を伝えないのなら政府広報で紙面や電波を買取り正確な情報を伝達すべきではないでしょうか。
  (PB生、千葉)
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