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1分で読む日本の思想(26) 大塩平八郎 ~「知行合一に生きた廉直の士
■■ 転送歓迎 ■■ No.2943 ■■ R01.12.13 ■■ 7,773部■■
大坂の民政をあずかる奉行所は、東西にあり、それぞれに与力は三十騎、同心五十人がいた。しかし、天下泰平の世になれて、与力は市民から賄賂をもらい、悪事の捜索に手心を加えるありさまで、学問に志すものもいなかった。この周囲の道徳的退廃に憤慨して、二十歳ころから本格的に儒学を学び始めた。
しかし、教えをうけた儒者たちには満足できなかった。独学で学ぶとき、中国の呂新吾(明代の哲学者)の『呻吟語』を読み、陽明学に自分の求めるものがあることを知ったのが二十四歳のころといわれている。当時、陽明学を講ずる者はなく、一人で学んだものと思われる。
陽明学は、朱子学の「知先行後」(知ることが先で実践するのは後である)に対して「知行合一」(知ることは実践すること)を主張し、体験的、実践的な学問である。
天保八年(一八一一モ)、大塩は、蔵書を売り払った金六百二十両を貧民一万人に分配し、"四海困窮″にはじまる「檄文」を近在の農民に配布して、決起をよびかけた。この時、四十五歳。
この「檄文」には、大塩の思想のもうひとつの柱である「万物一体の仁」がみえる。王陽明の「万物一体の仁」の実現である。聖人の心は天地万物を一体と見なして差別をしない。鳥や草や木も一家のように慈しみ、全ての民を一人の人のように大切にする。私欲や物欲を捨て、人間本来の心である「万物一体の仁」に帰るのである。
1. 國武忠彦『語り継ごう 日本の思想』、明成社、H27
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