●致知出版社の人間力メルマガ 2019.11.5
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創業した松下電器産業(現パナソニック)を一代で世界的企業にまで育て上げた松下幸之助氏。
現在発行されている『致知』最新号の12月号では、その謦咳に接し、教えの伝導に尽力している「中塾」代表の中博氏に、同社入社のいきさつと入社式でのエピソードを語っていただきました。
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「松下幸之助氏が入社式で語ったこと」
中博(「中塾」代表)
『致知』2019年12月号
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私は大学で数理経済学や当時最先端のアメリカの経営学を学んでいましたから、「世界企業をつくった松下幸之助」というイメージを描いて松下電器に入社したわけです。
ところが、入社式に出てきた松下幸之助は、にこにこして次のような話を始めたんですね。
「君らな、僕の顔をよく見ろよ。
このおっさん、何か面白いな、なんか縁があるなと思ったら松下電器で頑張ってほしい。
しかし何かぱっとせんな、こんな会社は嫌やなと思ったら明日から来なくていい。
……君らは偉くなりたいやろう。
この中で誰よりも松下電器が好きになったら、偉くなるよ」
私はてっきり経営戦略の話が聞けると思っていましたから、その時は松下幸之助の言葉がそこまで心に入ってきませんでした。
ただ同時に、会社を本当に好きになれば年齢に関係なく活躍できるというのは面白いなという気もしたんです。
なので、希望と落胆の両方を感じながらの入社でしたね。
それで入社をしたら、私らの時は販売実習と共にまず製造実習に行かされたわけです。
当時は六十事業部くらいあったと思いますが、皆が行きたがったのはテレビ事業部やラジオ事業部といったかっこいいところですよ。
順番に名前が呼ばれていきまして、私は最後のほうだったのですが、乾電池事業部で実習することが決まった。
それが分かった瞬間、皆が「可哀そう」と言うわけや(笑)。
というのは、当時の電池工場では炭素を使いますから、実習すると一日で真っ黒になるんです。
全工場の中で一番大きなお風呂があったのが乾電池事業部だった。
しかも、乾電池事業部で実習することになった六人のうち、なぜか私だけ工場を抜けた先にある小さな掘っ立て小屋に連れていかれましてね、「君の実習所はここだよ」と。
えっ、と思った(笑)。
そこは、アメリカのマロリー社と提携したアルカリ電池の実験工場だったんです。
掘っ立て小屋の中は、それこそチャップリンの映画の世界でね、ラインで流れてくる電池の管にスポイトでひたすらアルカリ液を入れていく。
毎日八時間ずっとその繰り返しです。
作業が追いつかなくなると、足でボタンをばっと押してラインを止めるのですが、そしたら中卒や高卒の女性社員がさっとやって来て手伝ってくれる。
自分より年齢が下の彼女たちが、もう私より作業も早いし上手なわけですよ。
その中で、私も大学で数理経済学や経営学をやっていたなんて全部忘れて、人生哲学が百八十度変わりました。
こういう人たちが一所懸命働いて日本の産業を支えているんだと。
それに彼女たちは働かされているという雰囲気は全くなくて、むしろ嬉々として工場の改善点を提案してくるんです。
そして、彼女たちと次第に仲良くなって、仕事帰りに皆で食事などに行くようになるとね、
「ああ、これが入社式の時に松下幸之助が言っていた縁なんや」と思ったんです。
そう思うと、自分も彼女たちのために戦ってやろうという気持ちが起こって、現場の改善点や電池の販売方法も含め、事業部長に提案書をだーっと書き始めた。
※その提案書が事業部長の目に留まり、中氏は松下電器でさらに活躍をしていくことになります。
中氏が松下幸之助氏から学んだ仕事観とは?
★続きは、『致知』最新号でお読みいただけます。
詳細・ご購読はこちら⇒ https://www.chichi.co.jp/info/month/
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『致知』最新号の注目記事
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「夢の新薬開発に挑む」
杉本八郎(同志社大学生命医科学部客員教授/グリーン・テック社長)
「渋沢栄一の生き方が教えるもの」
童門冬二(作家)×守屋 淳(評論家)
「人をいかに育てるか」
平岡和徳(熊本県宇城市教育長/大津高等学校サッカー部総監督)×佐々木 洋(花巻東高等学校硬式野球部監督)
「“伝説の家政婦”と呼ばれるまで」
タサン志麻(家政婦)
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※お気軽に 1年購読/12冊
10,500円 (税・送料込み)
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現在発行されている『致知』最新号の12月号では、その謦咳に接し、教えの伝導に尽力している「中塾」代表の中博氏に、同社入社のいきさつと入社式でのエピソードを語っていただきました。
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「松下幸之助氏が入社式で語ったこと」
中博(「中塾」代表)
『致知』2019年12月号
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私は大学で数理経済学や当時最先端のアメリカの経営学を学んでいましたから、「世界企業をつくった松下幸之助」というイメージを描いて松下電器に入社したわけです。
ところが、入社式に出てきた松下幸之助は、にこにこして次のような話を始めたんですね。
「君らな、僕の顔をよく見ろよ。
このおっさん、何か面白いな、なんか縁があるなと思ったら松下電器で頑張ってほしい。
しかし何かぱっとせんな、こんな会社は嫌やなと思ったら明日から来なくていい。
……君らは偉くなりたいやろう。
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それが分かった瞬間、皆が「可哀そう」と言うわけや(笑)。
というのは、当時の電池工場では炭素を使いますから、実習すると一日で真っ黒になるんです。
全工場の中で一番大きなお風呂があったのが乾電池事業部だった。
しかも、乾電池事業部で実習することになった六人のうち、なぜか私だけ工場を抜けた先にある小さな掘っ立て小屋に連れていかれましてね、「君の実習所はここだよ」と。
えっ、と思った(笑)。
そこは、アメリカのマロリー社と提携したアルカリ電池の実験工場だったんです。
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自分より年齢が下の彼女たちが、もう私より作業も早いし上手なわけですよ。
その中で、私も大学で数理経済学や経営学をやっていたなんて全部忘れて、人生哲学が百八十度変わりました。
こういう人たちが一所懸命働いて日本の産業を支えているんだと。
それに彼女たちは働かされているという雰囲気は全くなくて、むしろ嬉々として工場の改善点を提案してくるんです。
そして、彼女たちと次第に仲良くなって、仕事帰りに皆で食事などに行くようになるとね、
「ああ、これが入社式の時に松下幸之助が言っていた縁なんや」と思ったんです。
そう思うと、自分も彼女たちのために戦ってやろうという気持ちが起こって、現場の改善点や電池の販売方法も含め、事業部長に提案書をだーっと書き始めた。
※その提案書が事業部長の目に留まり、中氏は松下電器でさらに活躍をしていくことになります。
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「夢の新薬開発に挑む」
杉本八郎(同志社大学生命医科学部客員教授/グリーン・テック社長)
「渋沢栄一の生き方が教えるもの」
童門冬二(作家)×守屋 淳(評論家)
「人をいかに育てるか」
平岡和徳(熊本県宇城市教育長/大津高等学校サッカー部総監督)×佐々木 洋(花巻東高等学校硬式野球部監督)
「“伝説の家政婦”と呼ばれるまで」
タサン志麻(家政婦)
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