NEC_9999.jpg




 「東京裁判史観(自虐史観)を廃して本来の日本を取り戻そう!」
    そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現します。
  ( 心が臨界質量を超えるとは → http://tinyurl.com/5kr6f )
    ( 東京裁判史観とは → http://tinyurl.com/kkdd29p )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         心が臨界質量を超えるメルマガ
           『 心 超 臨 界 』
        読者:412人 / 発行人:渡部天真

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

《 いま注目の論点 》
★国際情勢大混乱で日本の自立を――田久保忠衛・杏林大学名誉教授
【「正論」産経新聞 R01(2019).10.04 】https://tinyurl.com/yxz3xoea
★放射能「告げ口外交」反論を――阿比留瑠比・論説委員兼政治部編集委員
【「阿比留瑠比の極言御免」産経新聞 R01(2019).10.03 】https://tinyurl.com/y3lvlwk5
★日韓対立「米の日本優遇 要因」――古森義久・ワシントン駐在客員特派員
【「緯度 経度」産経新聞 R01(2019).10.01 】https://tinyurl.com/yymoho49

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ R01.10.08_#2997 「海水注入を中止しろ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

爆発以後の線量増加など危険を冒しての作業によって、やっと海水注入が始まった直後、緊対室の吉田の前に置いてある固定電話から聞きなれた声が響いてきた。

「おまえ、海水注入はどうした?」

電話の主は、異変発生以来、官邸に連絡役として詰めている東電の武黒一郎フェローである。東大工学部を出て原子力畑を歩んだ武黒は吉田の8歳年上の64歳で、この時、副社長待遇のフェローだった。
[ 門田隆将さん ]


   ■きょうの言葉

   勇気は何を恐れるべきでないかを知る
   ( プラトン )
   Courage is knowing what not to fear.
   ( Plato )


●「海水注入を中止しろ」

『死の淵を見た男』https://tinyurl.com/yy2ofhcu
【 門田隆将、KADOKAWA (2016/10/25)、p270 】

東電のなかの狭い原子力部門の技術者同士である。武黒は後輩の吉田を「おまえ」と呼ぶほど近い関係にある。

武黒は、単刀直入にいきなりそう聞いてきた。

「やってますよ」

吉田は平然と答えた。

「えっ、本当か」

と、武黒。

「もう入れてますから」

吉田がそう答えると武黒は慌てた。

「おい、もうやってんのか」

「どうかしたんですか」

「それまずい、それ」

「どういうことですか」

「とにかく止めろ」

「なんでですか。入れ始めたのに、止められませんよ」

吉田は武黒の“命令”に反発した。しかし、次の武黒の言葉はさすがに吉田を驚かせた。

「おまえ、うるせえ。官邸が、グジグジ言ってんだよ!」

「なに言ってんですか!」

すさまじいやりとりになった。だが、そこで電話はぷつんと切れた。

「……」

吉田は、現場のトップとして、次々と新たな手立てを打たなければならなかった。6基の原子炉を抱える福島第一原発の所長として、それぞれを制御している責任者である。

だが、本店とテレビ会議でやりあっている途中、あるいは、現場で部下たちに指示を与えているさなかに、官邸からの電話が入ってきたのである。しかも、それが、

「官邸が、グジグジ言ってんだよ!」

というレベルのお粗末な話である。なんで“素人”の理不尽な要求が直接、現場の最前線で闘っている自分のところに飛んでくるのか。吉田は、そのことが腹立たしくてならなかった。

しかし、ことは予断を許さなかった。

吉田は、官邸に詰めている武黒からの命令を拒否した。ということは、今度は、武黒が東電本店に連絡して、本店からの命令として海水注入をストップさせようとする可能性がある。本店の命令ならば、今度は拒否できなくなる。

海水注入をストップさせないためには、どうしたらいいのか。

吉田は即座に対策をとった。

すっと立ち上がった吉田は、同じ円卓に座っている海水注入を担当している班長のところにむかったのだ。班長は、テレビ会議のディスプレイとカメラに背中を向けた席にいる。

「おい、いいか」

班長の肩に手をかけ、テレビカメラを遮(さえぎ)ると、吉田はこう続けた。

「ひょっとしたら、本店から海水注入の中止の命令が来るかもしれない。その時は本店に(テレビ会議で)聞こえるように海水注入の中止命令を俺がおまえに出す。しかし、それを聞き入れる必要はないからな。これは、あくまでテレビ会議の上だけのことだ。おまえたちは、そのまま海水注入をつづけろ、いいな」

「は、はい!」

吉田の険しい顔を見た班長は、そう答えた。

「今すぐ(海水)注入班にそのことを伝えて、徹底させろ。いいか、どんなことがあっても、海水注入は続けるんだ!」

こうして、海水注入中止の命令が本店から来た時の対応が決まった。

その直後だった。席に戻った吉田に、本店からテレビ会議を通じて呼びかけがあった。

「吉田君、吉田君」

「はい」

「海水注入をストップしてください」

予想通りだった。官邸サイドは、本店を動かして海水注入をストップさせようとしたのである。

「はい、わかりました」

吉田は、事前の打ち合わせ通り、班長に指示を出した。

「おい、海水注入をストップしてくれ」

「はい」

しかし、海水注入が無事“続行”されたことは言うまでもない。

これほどわかりやすく“吉田らしさ”をあらわすエピソードはないだろう。それは吉田が「なんのために闘っているのか」という“本質”を決して見失っていなかったことを示しているからだ。

吉田や現場の人間が闘ったのは、会社のためでも、自分のためでもない。世のなかで一番、大切なものを「守るため」ではなかっただろうか。

それは「命」である。原子炉が暴走すれば多くの命が失われる。福島の浜通りに住む人、そこを故郷としている人々の命が失われるだけでなく、日本という国家の命さえ失われるのである。

それがわかっているからこそ、吉田は海水注入を止めなかった。その本質をわかっていない人たちは、上から命令された通りのことをやるしかなかったが、吉田をトップとする現場の人間は、闘いの本質を見失うことがなかったのである。

吉田は、この時のことをこう述懐した。

「シンプルに考えれば、膨大な熱量を取り除くには、“海”を使うしかないわけですよ。しかし、海を使うって言ったって、海の水を冷却用に使うRHR(Residual Heat Removal)、残留熱除去系というシステムが期待できなくなっているわけです。

淡水なんかそんな大量にありませんので、もう海水を入れて冷やすしかないというのが、最終結論ですよね。とにかく冷やすしかないんだから、それはあたりまえのことなんです。こっちの頭はとっくにその方向に行ってましたけど、しかし、それを中止しろ、というんですからね。私にはとても理解できませんでした」

海水注入を続ける意味がわかる専門家が沢山いるはずの本店が、こともあろうに「中止」を命じてくることに、吉田もさすがに我慢ならなかったのである。

しかもそれば、海水注入によって「再臨界」になるのではないか、という官邸の懸念によるものだったことを知るのは、ずっとあとになってからである。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆お勧め情報【 拡散希望 】
 日本が東京裁判史観の呪縛から解き放たれるために

★「東京裁判史観」http://tinyurl.com/kkdd29p
★「WGIPの洗脳にかかったままの日本」https://tinyurl.com/y2wwx2dw
★「今も生きているプレス・コード」https://tinyurl.com/y5uycywx
★「7千数百タイトルの日本の書籍を焚書したGHQ」https://tinyurl.com/y4otxcaq
★「公職追放が「敗戦利得者」を生み出した」http://tinyurl.com/mh4jyy6
★「『進歩的文化人』という名の国賊12人」https://tinyurl.com/y4r55jtg
★「真珠湾攻撃の真実」http://tinyurl.com/h5knk88
★「南京大虐殺というプロパガンダ」https://tinyurl.com/y2gxdocm
★「歴史教科書問題から生まれた近隣諸国条項」https://tinyurl.com/yyqxq65p
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

◎心が臨界質量を超えるメルマガ 『 心超臨界 』 の配信停止はこちら
⇒ http://mobile.mag2.com/mm/0000208880.html?l=byb0cf6024