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      ロシア政治経済ジャーナルNo.2062


                      2019/9/26


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★米中覇権戦争の行方



全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



今日、私の新刊


●米中覇権戦争の行方

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が発売になりました。

今日は、この重要な本についてお話しさせていただきます。

私がこの本を書きはじめた目的は、大きく二つあります。



一つは、米中覇権戦争が、わが国にとって「深刻な問題」であることを理解していただくことです。


2018年、アメリカと中国の対立が激化しました。

それは、「米中貿易戦争」などと呼ばれています。


しかし、私は、【 米中覇権戦争 】と呼んでいます。

なぜなら、18年にはじまったのは、「貿易不均衡を是正しよう」といった次元を超えた対立だからです。

そう、これは「覇権」「世界の支配権」をかけた、アメリカと中国の戦いなのです。


「ふぉふぉふぉ。大げさじゃのう。トンデモ系、陰謀論の類じゃな」


そう思われた方もたくさんいることでしょう。

日本人のほとんどは、今回の米中対立がそれほど深刻だとは考えていない。

しかし、私の話は、「トンデモ」とか「陰謀論」の類ではありません。

実際、日本を代表する「真面目な雑誌」も、多少表現は違いますが、同じようなことを書いています。

例を挙げましょう。

週刊 東洋経済」2018年12月29日 2019年1月5日合併号の特集は、「2019大予測」でした。

128~129pを見ると、


【 米中新冷戦 】


という用語が使われています。

「米ソ冷戦」を思い出させますね。

129pには、こうあります。


<米国が経済、テクノロジー、軍事面でその覇権を脅かす中国を放っておくことはない。

18年は安全保障関係者を含め、政官財の超党派で対中警戒論が米国に完全定着した年だった。>


ここでは、中国が「覇権を脅かしている」ので、アメリカは中国を放っておかないと書かれています。

そう、米中の争いは、ただの貿易戦争ではなく、


【 覇権戦争 】


なのです。


「週刊 ダイヤモンド」2018年11月24日号の表紙は「米中戦争 日系メーカー危険度ランキング」となっています。

ここでも戦いの真因は、「貿易不均衡」ではないことが語られています。


<米国が許せない共産党支配>(36p)

<米中では基本思想、政治システムが相いれないのだから互いに譲れない。

技術覇権も軍事覇権も譲れない。

米中戦争が長期化するのは必然だ。>(37p)


米中戦争の本質は「基本思想、政治システムの違い」にあるとしている。

要するに、


「資本主義アメリカ 対 共産主義ソ連」

「民主主義アメリカ 対 共産党一党独裁ソ連」


と似た構造の対立だというわけです。

この戦争はいつまでつづくのでしょうか?


<戦争長期化のレンジは30年、40年先とみておいた方がいい。>(同上)


なんと、米中戦争は、30~40年つづく可能性があると。

ちなみに米ソ冷戦は、第2次大戦直後(1945年)からはじまり、ソ連が崩壊した1991年12月で終わりました。

つまり、46年間つづいた。

米中覇権戦争は、そこまで長くはないが、かなり長期になるだろうと。


「週刊エコノミスト」2018年11月27日号は、「ドル・原油・金 「新冷戦」でこう変わる」です。


表紙から「新冷戦」という用語が使われています。 

3つ例をあげましたが、日本の真面目な雑誌は、アメリカと中国の対立が、「ただの貿易戦争」ではないことに気がついている。

それで、「米中戦争」「新冷戦」といった用語が、2018年から使われていたのです。


問題は、一般国民だけでなく、政府も「事の重大さ」に気がついていないこと。

すると、どういうことが起こるのでしょうか?

政府は、「米中対立」を「覇権戦争」と認識していない。

「もっと軽いもの」と考えている。

すると、政府の動き自体が【 軽く 】なってしまうのです。


たとえば、「覇権戦争」がはじまった2018年、当たり前ですがアメリカと中国の関係は、著しく悪化しました。

ところが、日本と中国の関係は、大いに改善された。

これ、アメリカのトップは、どう感じるでしょうか?


「わが国が中国との戦争を開始した途端、同盟国日本は、中国との関係を大いに改善させた。

これは、裏切り行為だ!」


そう思われても仕方ありません。

たとえば、日本とロシアの関係は、2018年秋頃からギクシャクしています。

理由は、安倍総理が、平和条約締結を急ぎ始めたからです。

日本は、「平和条約締結を急ごう!」というのですが、ロシア側からは、別の言葉に聞こえます。

そう、「はやく島返しやがれ、この野郎!」と聞こえる。

だから、日ロ関係が、停滞してしまうのです。


私はもちろん4島の返還を望んでいますし、「北方領土」が重要な問題であることは誰も否定しません。

しかし、「米中覇権戦争」の最中に気合を入れて取り組む問題ではないだろうと思うのです。


この本の第1の目的は、「米中覇権戦争が、わが国にとって「深刻な問題」であることを、理解していただくこと」と書きました

米中対立の深刻さが理解できれば、日本の行動は、より戦略的、大局的になるでしょう。


この本を書く第2の目的は、「米中覇権戦争」で日本が



【 戦勝国 】


になる道を示すことです。

皆さんご存知のように、日本は戦後、長い間「自虐史観」に汚染されてきました。

理由は、アメリカを中心とする戦勝国が、「日本が再び強くなって反抗的にならないよう」教育(洗脳)したからです。

しかし、日本が近現代で負けた戦争は、第2次大戦しかありません。

日本は、日清戦争、日ロ戦争、第1次世界大戦、冷戦で勝利しています。

第2次大戦の大きな教訓は、やはり


【戦争は勝たなければならない】


ということでしょう。

そうでないと、戦勝国に、国の誇りも、歴史も伝統も、すべて破壊されてしまいます。

ですから、日本は、「米中覇権戦争」で「戦勝国」になるべきなのです。


この本の構成について、簡単に触れておきます。


第1章では、なぜ米中覇権戦争が起こったのか、その経緯を書いていきます。


第2章では、米中覇権戦争の結末を予想します。


第3章では、日本が「戦勝国」になる道を示します。


逆に「また敗戦国」にならないよう、「避けて通るべき道」についても触れます。



今からちょうど80年前、第2次世界大戦がはじまりました。

日本は、その2年後、真珠湾を攻撃。


敗戦必至の戦争に突入しました。

結果、私の父方の祖父は満州で戦死。

父方の祖母は、30歳で未亡人になり、4人の子供たちを苦労して育てることになりました。

母方の祖父母は生き残ったものの、子供を二人(私の母の弟と妹)失いました。

当時、日本国で普通に見られたこれらの悲劇。

二度と繰り返さないために、日本はどう動けばいいのでしょうか?

答えは、この本の中にあります。


日本を再び敗戦国にしたくない皆さん。

日本を戦勝国にしたい皆さん。


迷うことなくご一読ください。



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