【RPE】★アメリカ対中制裁の影響は?

RPE Journal==============================================



      ロシア政治経済ジャーナルNo.2055


                      2019/9/11


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アメリカの対中制裁、効いているのでしょうか???


詳細は、【本文】で!







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★アメリカ対中制裁の影響は?



全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



皆さんご存知のように、2018年7月、米中覇権戦争がはじまりました。

RPEの読者さんは、「2015年3月のAIIB事件後、米中覇権戦争が開始された」ことを知っています。

しかし、ここでは、「一般的に米中戦争がはじまったといわれる日」を使いましょう。



アメリカは2018年7月6日、中国からの輸入品340億ドル分に25%の追加関税をかけた。

同年8月23日、160億ドル分に25%の関税をかけた。

同年9月24日、今度は2000億ドル分に10%の関税をかけた。

2019年5月10日、2000億ドル分の関税を10%から25%に引き上げた。


中国はどうか?

第1弾が発動された時は、アメリカからの輸入品340億ドルに25%の関税をかけた。

第2弾が発動された時は、アメリカ同様160億ドル分に25%の関税をかけた。

しかし、第3弾の時は、アメリカが2000億ドル分の中国製品に10%の関税をかけたのに対し、中国は600億ドル分のアメリカ製品に5~10%の関税を課すにとどまった。


2019年8月23日、トランプは、関税をさらに引き上げる決定を下しました。


<中国からの輸入品2500億ドル(約26兆円)相当に課している25%の関税を10月1日から30%に引き上げると言明。

さらに、9月1日に発動を予定している3000億ドル(約32兆円)相当の輸入品に対する10%の関税も、税率を15%に改めるとした。>

(AFP=時事 8月24日)

現状、


中国からの輸入品2500億ドル分に30%の関税。(10月1日から。)

3000億ドル分に15%。


てな感じです。

トランプさんがこれからやりそうなことといえば、3000億ドル分の関税を20%、25%、30%と引き上げていくことでしょう。


情報戦では、


「中国は、ウイグル人100万人を強制収容所に入れている」

「中国は、香港市民を弾圧している」


などなどで、中国悪魔化を進めていきます。


とはいえ、やはりメインは、「経済戦」ですね。

ソ連も結局、アメリカとの経済戦に敗れて崩壊したのです。


ところで、アメリカの措置は中国に影響を与えているのでしょうか?

これ、知るのがなかなか難しい。

というのも、中国の統計は、いいかげんで全然信用できない。

GDP成長率の推移を見てみましょう。


2012年7.9%

2013年7.8%

2014年7.3%

2015年6.9%

2016年6.7%

2017年6.76%

2018年6.57%

2019年6.27%(IMFの予測)


これを見ると、なんというか「キレイ」ですね。

変動が少なく、ゆっくりと成長が鈍化している。

しかし、実をいうと2015年、2016年、中国経済は非常に悪かった。

高橋洋一先生は、「2015年はマイナス3%ぐらいだろう」とおっしゃっています。


中国経済について悩ましいのは、「統計がどれも信用できない」ということ。

しかし、いいかげんな中国でも、「だませない指標」がひとつあります。

それが貿易統計。

貿易には「相手国」がいるので、ウソをつくとすぐバレてしまうのです。


さて、アメリカの関税引き上げで、中国の貿易はどうなっているのでしょうか?


<中国の輸出、8月は予想外の減少-貿易戦争で米国向け落ち込む


9/8(日) 15:00配信

(ブルームバーグ):

中国の8月の輸出は予想に反して減少した。

米国との貿易戦争が過熱する中、対米輸出は前年同月比で16%減少した。


税関総署の8日の発表によると、全体の輸出はドルベースで同1%減、輸入は同5.6%減>



対米輸出が急減している。

全体の輸出は、1%減。

輸入は5.6%減。


輸入がかなり減っています。

これは、消費が冷え込んでいることを示している。

ブルームバーグは、それよりも「輸出減少」を問題視しています。


<人民元安が続いたにもかかわらず輸出は減り、追加関税の発動前に輸出業者が販売を「前倒し」する動きはなかったことを示唆した。

輸出の低迷は、すでに減速している中国経済へのさらなる圧力となり、中国当局が景気対策を強化する必要性が高まっていることを示している。>(同上)


人民元が安くなっているにも関わらず、輸出は減っていると。

輸出も輸入も減っているのに、GDPは今年6.2%も成長するのでしょうか?

私は、「とても怪しい」と思います。


<UBSの中国担当チーフエコノミスト、汪涛氏は「年内の貿易合意はなく、2020年もないというのが、引き続きわれわれの基本シナリオだ」とリポートで説明。

同社は20年の中国の国内総生産(GDP)伸び率予想を5.8%に引き下げていたが、ほとんどの中国製品への関税率が最近5ポイント引き上げられたことが、向こう1年のGDP伸び率をさらに0.3ポイント押し下げる要因になるとした。>(同上)



UBSは、来年のGDP成長率を5.8%と予想していた。

しかし、最近の関税引き上げ…

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