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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)2月18日(月曜日)弐
         通巻第5995号
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 「キーウィ経済」「キーウィ・ツーリズム」を犠牲にしてもファーウェイ排斥
   ニュージーランド政府、ファーウェイ製品の禁止を正式決定
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 ニュージーランド政府も、ファーウェイ製品の前面禁止を正式決定した。
 これで「ファイブ・アイズ」(英・米、豪、カナダ、NZ)加盟国はすべて中国のファーウェイを禁止したことになる。
中国はニュージーランド(以下「NZ」)への憤懣やるかたなく、カナダ人13名を拘束し、豪の作家を拘束したように、何かの報復手段に出るだろう。すでにニュージーランド学界では、中国旅行には行かない雰囲気が支配しているという。

一月にはオークランドを飛び立ったNZ航空機が、上海で着陸許可が出ずに引き返すという事件が起きた。両国関係に殺伐とした空気が流れた。

NZへの観光客は年間380万人、このうちの15%の57万人が中国人であり、どこへ行ってもチャイナチャイナとなっていた。今年は「中国人観光イヤー」とも命名され多彩な行事が予定されていた。

中国人観光客は金使いがあらく観光業界のインバウンド収入は160億ドルにも登るという統計がある。「キーウィ経済」とからかわれるNZから中国への輸出は150億ドル。さらに中国人投資家による不動産投資が15億ドルの巨額に達している。首都のウエリントンばかりか、古都オークランドもクライストチャーチも。。。

NZにとって中国は「大事なお客様」であり、ジェンシンタ・アーデン首相(女性)は春節にわざわざオークランドで開催された祝賀行事には出席して両国の友好を謳ったばかりである。

ところが英国のフィリップ・ハマンド外相が北京訪問を延期したように、アーデン首相は昨年末に予定していた中国訪問を延期した。
英もNZも、北京訪問予定を未定とし、「国家安全保障が優先する」と抽象的なコメントでお茶を濁した。

 背後にあるのは諜報機関の連携、情報を共有する「ファイブ・アイズ」の誓いが機能しているという国際政治の舞台裏を思いおこしておく必要がある。NZは大英連邦の主要構成国であり、ガリポリの戦役では英国の要請に基づき、豪軍とともにトルコへ軍隊を送った。

中国は「ファーウェイ製品にスパイ装置を施してはいない」としらけるような反論を繰り出したばかりか、NZの主要新聞すべてに全面広告を打って反撃キャンペーンに乗り出した。

そのファーウェイの反論宣伝コピィ曰く
「ファーウェイなくして5Gを実現するなんて、NZなしくてラグビー大会をするようなもの」
 □◎□○み△◎□◇や○◎○□ざ□◎□○き○◎○□
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1860回】  
 ――「劣等な民族が自滅して行くのは是非もないこつたよ」東京高商(1)
東京高等商業學校東亞倶樂部『中華三千哩』(大阪屋號書店 大正9年)

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 東京高等商業学校(一橋大学の前身)で「日頃東亞の研究に志す者が相集つて互に意見を交換したり先輩の講演を聞いたりしてゐる我東亞倶樂部々員」の長年の悲願がかなったのが大正8(1919)年の夏。
「一行三十名が四旬に渉つて支那を南から北へ旅行した」。「本書は即ちその紀行文であつて支那が我々日本青年の目に如何に映じたかを語」つたものだ。

 東亜倶楽部による旅行は、時期的は河東碧梧桐(1843回~53回)のほぼ1年後であり、大町桂月(1854回~59回)と同じ時期。であればこそ、東亜倶楽部の若者と河東や大町ら大人との隣国事情に対する考えの違いを知ることができるだろう。
大人と若者という世代間の考えの違い。同じく隣国に向き合いながら、若者の考えに時代環境の違いがどのように反映されているのか。興味深い点から読み進んでみたいと思う。

 これまで若者の紀行文としては『滿韓修學旅行記念録』(1599回~1608回)と『大陸修學旅行記』(1712回~17回)を読んでいるから、この2冊と『中華三千哩』を読み較べれば、明治末年と大正初年、それに大正8年――清朝最末期、辛亥革命直後、さらなる混乱期――において、日本の若者が隣国をどう捉え、どう対処しようとしていたのか。

 冒頭に寄せられた東亜倶楽部に関係する東京高等商業学校の教授や先輩からの「序」を読むことで、当時の大人の隣国に対する考え方と、若者に寄せる彼らの『熱い期待感』が想像できるように思うので、そこら辺りから当たってみたい。

 「之(『中華三千哩』の草稿)を一讀するに、支那の民情を探り、風物を描き、史蹟を訪ね、大陸的氣分を稱する處、その觀察にその行文に、概觀的なるにもせよ、支那の實情を髣髴たらしめ、且學生的氣分の?溢して」いる。「刻下、列強の耳目再び東亞の天地に集注せられ、支那問題の朝野に喧しき時に當つて、此書が一般人士殊に青年に稗?する處蓋し鮮少ではあるまい」(法學博士 佐野善作)

 「今回の戰爭で養はれた我實業上の勢力が漸次其根を張つて來たことで第一が貿易次が海運金融紡績等の順序で發展して居る」。「地方別にすると何と云ふても滿洲方面が第一で殆ど内地の感があり次で青島上海天津漢口などの順で列強を壓して來て居る」。「歐米方面からも將來豫想した程の資本が入つて來る模樣もないので今後我が實業界の充實と共に支那内地に於ける産業の調査及事業の計畫が?盛んに我が實業家を中心して企てられる」。

 「次ぎに拝日問題で注意すべき一事は」、「歐米の商品を扱つて居るものが故意にやる外は支那で相當名のある實業家や多數商人は一般に日貨排斥の意志を眞から持つては居ないので唯學生の危害を惧れるのと民衆への氣兼から形式的にやつて居る仕事である云ふ點である」。

 だが内陸部はともかく「上海其他開港地の隆々たる發展」は凄まじく、「その發展は大部分粗界(租界の誤りだろう)に於ける外國人の力に因るのであるが支那人の覺醒も決して見遁かすことは出來ない」(引率者の奈佐忠行教授)

 日本は混乱の隣国に「殆ど献身的に過去の半世を消過」し、やっと「天産物の潤澤と交通の至便とを覺知し得」た時点で、「漸く歐米列強の鷹?虎視常に中國を離去せざるの理由を闡明し、?ち豁然會得する所あり」。「由來東亞は東亞の天地」であり、「之を拓殖するは東洋人の天職」だから、「列強の脅威干渉を許さず」。「同文同種の天縁あ」る両国は「具に和衷共濟通工易事の本能を發揮し憂國愛民的理想に依り斷乎勇往邁進せば列強の覬覦睥睨も毫も怖るゝに足らざるなり」。

 だが、「今や中日兩國は歐米某國の惡辣煽動教唆に基く種々の猜疑に由て、深大なる誤解を胚胎し或は又其使嗾に依る謡言蜚語の影響を受けて」いるそうな。
《QED》
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読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)「林原チャンネル」の人気番組「いわんかな」のお知らせです。下記の番組は既に配信されております。
「いわんかな ~日本の国益を考える会 」。出演はホスト堤堯(元『文藝春秋』編集長)、ゲストが宮崎正弘、そして出演は馬淵睦夫(元ウクライナ大使)、日下公人(エコノミスト)、高山正之(コラムニスト)、福島香織(ジャーナリスト)、志方俊之(元陸将。帝京大学教授)ほかの皆さん(順不同、敬称略)です。
#20-1【米中戦争2019・前編★崖っぷちの習近平・中共崩壊の序章】
https://youtu.be/p21mLKtYLpk
#20-2【米中戦争2019・後編★中国共産党建国70年、もう限界!】
https://youtu.be/YlY9PMhLKfo
(林原チャンネル)



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(読者の声2)三島由紀夫研究会の二月の公開講座はヴルピッタ・ロマノ先生が講演を行われます。内容以下の通りです。

日時 平成31年2月25日(月)18時半より(18時開場)
会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
   JR/地下鉄市ヶ谷下車2分
講師 ヴルピッタ・ロマノ氏(作家、京都産業大名誉教授)
演題 三島由紀夫に思いを寄せて~現状を考える
(講師略歴 昭和14年(1939年)ローマ市生れ。1961年ローマ大法学専攻卒。     東大留学を経てイタリア外務省入省、EU駐日代表部次席代表など歴任。京都産業大名誉教授。主な著書に「不敗の条件~保田與重郎と世界の思潮」「ムッソリーニ~イタリア人の物語」(何れも中央公論社)などがある。憂国忌発起人)
会費 会員・学生1千円(一般2千円)
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 << 今月の拙論と予定 >>
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(1)「南太平洋も中国の海に?」(『北国新聞』、北風抄、2月18日)
(2)「今、世界は? ミャンマーの巻」(『エルネオス』二月号、発売中)
(3)「ファーウェイを追い詰めろ」(『月刊日本』4月号、2月23日発売)
(4)『明智光秀『本能寺の変』は義挙だった』(『正論』4月号、3月1日発売)
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宮崎正弘の新刊案内 http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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宮崎正弘 v 田村秀男『中国発の金融恐慌に備えよ!』(徳間書店。1296円))
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 ――日銀、財務省を批判し消費税増税に異議を唱える論客・田村秀男氏との徹底討論。
 ――米中貿易戦争は120%、アメリカが勝利する!
――トランプが米中貿易戦争を仕掛ける前に中国経済は崩壊のプロセスに入っていた!
――見えてきた危機の深層を明かす。 中国バブルはどのような結末を迎えるか?
 ――米中貿易戦争がなくても人民元帝国は崩壊するしかなくなった
 ――日本政府に備えなし。しかし読者諸兄は目の前の「チャイナ・リスク」に備えよ!
 https://www.amazon.co.jp/dp/419864750X/
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宮崎正弘 v 渡邊哲也『2019年 大分断する世界』(ビジネスs社、1512円)
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 「次に何がおきるか」。新進気鋭のエコノミスト渡邊哲也氏と白熱の討論!
 アメリカは本気で親中国家を排除する。世界は『踏み絵』を踏まされる。
 ファーウェイ・ショックはむしろ日本のチャンスだ!
 次世代通信技術のコア「5G」で世界は米中に分解、二極化する
 米中は貿易レベルからハイテク争奪、そして金融戦争へ暴走する//