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■「加瀬英明のコラム」メールマガジン



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 日本を守る③ 「中華思想」で視野狭窄 ソ連崩壊と似た道


 米中対決は、どこへ向かうのだろうか?

 習近平主席の中国龍は、トランプ大統領の米国鷲に襲われて、鱗(うろこ)が飛び散るようになっている。

 トランプ政権が、中国という“悪の帝国”を倒す戦略を進めている。

 かつてレーガン大統領が、“悪の帝国(イービル・エンパイア)”と極め付けたソ連を追いつめたが、中国もソ連と同じ自壊への道を、進むようになっている。

 ソ連は、効率が悪い計画経済によって病んでいたのに、無人のシベリア沿海州開発に国力を浪費し、東ヨーロッパの衛星諸国という重荷をかかえていたうえに、第3世界に進出するのに力を注いだために、米国との競争に耐えられなくなって、1991年に倒れた。

 ソ連の最高指導者は、非科学的なマルクス主義の予言に従って、ソ連が世界を支配するという使命感にとらわれて、世界制覇を急いだために、墓穴を掘った。

 習主席も、「偉大な中華文明の復興」という、自らの掛け声に陶酔して、見せかけだけが壮大な「一帯一路」計画と、大海軍の建設を強行しており、ソ連が第2次大戦後に歩んだ道程に、よく似ている。

 中国は分離独立闘争を恐れて、新疆ウィグル自治区や、チベットをはじめとする西域や、中部や、北部に過大な投資を行っている。 「一帯一路」計画によって、70ヶ国近くを“幻(まぼろし)の中華圏”である、仮想空間に取り込もうとしているが、多くのアジア諸国で挫折するようになっている。

 ソ連は1950年代から、日本についで経済成長率が高かった。ソ連は1957年に米国に先駆けて人工衛星『スプートニク』を軌道に乗せ、4年後に世界最初の有人衛星飛行を行って、米国を震駭させたものだった。

 ソ連は1970年代に入ると、少子高齢化が進んで、旺盛な高度成長を支えた、豊富な安い労働力が失われるようになった。中国で同じことが、起っている。

 中国の指導部は、何千年にわたって自分が世界の中心だという中華思想による知的障害を患ってきたので、傲慢に振る舞ってきたために、まともに対外戦略をたてられない。

 私は中華思想を“中禍思想”と呼んできた。プーチン大統領のロシアは戦略が巧みなのに、中国は中華主義による自家中毒におちいって、視野が狭窄している。

 日本は米中対決の狭(はざ)間にある。米国が勝つことになるから勝ち組につくべきだ。