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<丸谷 元人の講演録&電子書籍>
謀略・洗脳・支配 世界的企業のテロ対策のプロが明かす…
知ってはいけない「世界の裏側」
世界の裏側を見る http://okigunnji.com/url/315/
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こんにちは、エンリケです。
胸がすく思いがしたのは私だけでしょうか?
あなたはどうですか?
エンリケ
ご意見・ご感想はコチラから
↓
http://okigunnji.com/url/169/
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桜林美佐の「美佐日記」(6)
向かい風、荒波をものともせずに・・・
桜林美佐(防衛問題研究家)
─────────────────────────────
おはようございます。桜林です。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土佐日記』ならぬ『美佐日記』は今回で6回目です。
先日、東京でタクシーに乗ったら、運転手さんが元「走り屋」だったそうで、ある国産車に乗って首都高を疾走していたのだそうです。
「『首都高速トライアル』ですね~」と、私としては半ば適当な相槌のつもりだった言葉に「そう、それなんです!」と、想像以上に喜んで頂いたようで、その後ずっと自動車談義となりました。
念のため、ご存じない読者の方のために『首都高速トライアル』とは、1980~90年代の映画です(またもや古く、マイナー路線・・汗)。
その運転手さんはかつてサラリーマンだったそうですが、「走り屋」を続けているうちに、重大な危機に直面します。それは、「補用部品のための出費が多すぎる」ということでした。
そのお金を稼ぐために車に乗る時間もなくなっていく、という本末転倒な状況に陥った上に生活もままならなくなり、車は手放して現在の仕事に転職したそうです。
この話って、まさに防衛装備品と同じですよね。市川文一・前陸上自衛隊 武器学校長がいつも当メルマガで訴えていることではないですか!
個人の嗜好品であれば、自分が責任を負えばいいかもしれませんが、装備品はそうはいかないどころか、何年か後の世代に悪影響を与えることになりかねなません。その意味でも導入を決めるにはすさまじく重いものを背負うつもりで挑まなければならないはずなのです。
12月という季節は万人にとって忙しい時期ですが、防衛省・自衛隊関係者にとっても概算要求が決まったり、とりわけ本年は防衛計画の大綱(防衛大綱)見直しもあり、話題に事欠きません。
しかし、防衛大綱とは、書くだけなら「何でもあり」・・・ということはないですよね?
それならSF作家に執筆依頼をすればいいですね。奇想天外・大胆な発想力で諸外国をビックリさせることができます。
いえ、私は現実の予算や人員規模にそぐわないことを書くべきでないとは言いません。メッセージとして効果がありますし、お金もないし人もいないからと、縮み志向になってしまってはいけません。
縮んでいないという意味では、F-35Aの調達増やF-35Bの導入など、その他諸々、最近はNSC(国家安全保障会議)の効用もあり、官邸主導であろう大胆なお話が出てきていて、結構なことなのかもしれませんが、やはり私は将来の生活設計ができなかったタクシーの運転手さんのようなことになりませんように(失礼ながら!)と、祈るばかりです。
実際の調達はぜひ熟考をお願いします。
あと、ネット上の記事などを見ると、よく「財務省=悪」のような表現があり、気になります。
確かに、財務省がなかなかOKしてくれないから予算が通らないという話はよく聞かれますが、パイがほぼ決まっているのに、やたらと予算を認められないのは担当省庁として当然です。
しかも丸めて「財務省」と言いますが、その中でも防衛省・自衛隊を相手にするのは担当の主計官や主査をはじめとする一部の方々。そしてその人たちは財務省内の予算の取り合いで戦って、防衛予算を持ってきてくれる人・・・。
そう考えると自衛隊にとっては「同志」ですよね。仲間を敵にしてしまってはいけません。まあ、とても仲間にしたくないような人の場合もあるかもしれないですが、構図としてはそういうことです。
そういうわけで、言いたかったのは、財務省が「~してくれなかった」と、この人たちのせいにしたり、批判をするのは戦略的に適切ではないということです。
さて、話が急に変わるようですが、連載させてもらっている月刊誌『テーミス』の今月号には10月に話題になったいわゆる「旭日旗」問題について書きました。韓国政府の非礼には呆れるばかりですが、このことをきっかけに改めて気づいたことがありました。それは「海上自衛隊の強み」です。
自衛艦旗が決定した経緯は、海自発足当時にさんざん検討し、米内画伯という方が最終的に20枚の案を描いて、悩みぬいた末に残ったのが旧軍艦旗だったというエピソードはあまりにも有名です。
海自の創設秘話を書いたジェイムス E・アワー氏の『よみがえる日本海軍』とはまさに言い得て妙で、海軍の復活を目指した当時の関係者たちの強い意志こそが、旭日旗を再び翻らせたのだろうと、私は思います。
国産の海自艦艇が建造できるようになった時、わが国が再び「軍艦」を持つようになったら舳(みよし)に菊の御門を戴くように、その場所を密かに作っていたとか、そんな話も聞いたことがあります。
海自ではすべての音楽隊が演奏会で必ず行進曲『軍艦』を披露します。ほとんどアンコールで演奏されるため、これまで紹介コメントを聞いたことがなかったのですが、たまたま今年の「博多どんたく」での演奏をみつけて見たところ、次のような前説がありました。
「行進曲『軍艦』は海上自衛隊の“公式行進曲”で、帝国海軍の時代から伝統とともに受け継がれ、海上自衛隊音楽隊が“最も大切にしている”曲であり、隊員の士気高揚や広報のために演奏会や式典で“必ず”演奏している行進曲です」
初めて自衛隊が海外で活動したペルシャ湾派遣の際は、出入港時に行進曲『軍艦』を演奏することに反対する人もいたようですが、そういう向かい風、荒波をものともせずに、常に「必ず」演奏し「最も大事にし」続けた、このことは海上自衛官の「自信」の涵養にとても大きく影響したのではないかと私は勝手ながら思っています。
予算要求にしても、防衛力整備にしても、私はなんとなくこの「旭日旗」と行進曲『軍艦』に学ぶことがあるような気がします。
時流に合わせる部分はあるにしても、自信を持って、ずっと続けて、何が大切か一本筋が通っていれば、最後はちゃんと残るんです!・・ということは、財務や野党とかではなく、自衛隊自身の問題とも言える・・・??
とにかく、がんばりましょう!
(つづく)
□おしらせ
YouTubeのチャンネルくらら『国防ニュース最前線』を毎週土曜日の夜にアップデートしています。
11月29日分は特別編として、米中覇権争いについて、渡部悦和元陸将と江崎道朗さんをゲストに討論した後編です。
また、11月30日(日)の『上念司の経済ニュース最前線』にも出演しています。
http://www.chclara.com
(さくらばやし・みさ)
桜林さんへのメッセージ、ご意見・ご感想は、このURLからお知らせください。
↓
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【著者紹介】
桜林美佐(さくらばやし・みさ)
昭和45年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作。その後、国防問題などを中心に取材・執筆。著書に『奇跡の船「宗谷」─昭和を走り続けた海の守り神』『海をひらく─知られざる掃海部隊』『誰も語らなかった防衛産業[改訂版]』『武器輸出だけでは防衛産業は守れない』『防衛産業と自衛隊』(いずれも並木書房)、『終わらないラブレター─祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』(PHP研究所)、『日本に自衛隊がいてよかった』(産経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸─星になった小さな自衛隊員』(ワニブックス)。月刊「テーミス」に『自衛隊密着ルポ』を連載。
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(代表・エンリケ航海王子)
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「『首都高速トライアル』ですね~」と、私としては半ば適当な相槌のつもりだった言葉に「そう、それなんです!」と、想像以上に喜んで頂いたようで、その後ずっと自動車談義となりました。
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その運転手さんはかつてサラリーマンだったそうですが、「走り屋」を続けているうちに、重大な危機に直面します。それは、「補用部品のための出費が多すぎる」ということでした。
そのお金を稼ぐために車に乗る時間もなくなっていく、という本末転倒な状況に陥った上に生活もままならなくなり、車は手放して現在の仕事に転職したそうです。
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縮んでいないという意味では、F-35Aの調達増やF-35Bの導入など、その他諸々、最近はNSC(国家安全保障会議)の効用もあり、官邸主導であろう大胆なお話が出てきていて、結構なことなのかもしれませんが、やはり私は将来の生活設計ができなかったタクシーの運転手さんのようなことになりませんように(失礼ながら!)と、祈るばかりです。
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あと、ネット上の記事などを見ると、よく「財務省=悪」のような表現があり、気になります。
確かに、財務省がなかなかOKしてくれないから予算が通らないという話はよく聞かれますが、パイがほぼ決まっているのに、やたらと予算を認められないのは担当省庁として当然です。
しかも丸めて「財務省」と言いますが、その中でも防衛省・自衛隊を相手にするのは担当の主計官や主査をはじめとする一部の方々。そしてその人たちは財務省内の予算の取り合いで戦って、防衛予算を持ってきてくれる人・・・。
そう考えると自衛隊にとっては「同志」ですよね。仲間を敵にしてしまってはいけません。まあ、とても仲間にしたくないような人の場合もあるかもしれないですが、構図としてはそういうことです。
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さて、話が急に変わるようですが、連載させてもらっている月刊誌『テーミス』の今月号には10月に話題になったいわゆる「旭日旗」問題について書きました。韓国政府の非礼には呆れるばかりですが、このことをきっかけに改めて気づいたことがありました。それは「海上自衛隊の強み」です。
自衛艦旗が決定した経緯は、海自発足当時にさんざん検討し、米内画伯という方が最終的に20枚の案を描いて、悩みぬいた末に残ったのが旧軍艦旗だったというエピソードはあまりにも有名です。
海自の創設秘話を書いたジェイムス E・アワー氏の『よみがえる日本海軍』とはまさに言い得て妙で、海軍の復活を目指した当時の関係者たちの強い意志こそが、旭日旗を再び翻らせたのだろうと、私は思います。
国産の海自艦艇が建造できるようになった時、わが国が再び「軍艦」を持つようになったら舳(みよし)に菊の御門を戴くように、その場所を密かに作っていたとか、そんな話も聞いたことがあります。
海自ではすべての音楽隊が演奏会で必ず行進曲『軍艦』を披露します。ほとんどアンコールで演奏されるため、これまで紹介コメントを聞いたことがなかったのですが、たまたま今年の「博多どんたく」での演奏をみつけて見たところ、次のような前説がありました。
「行進曲『軍艦』は海上自衛隊の“公式行進曲”で、帝国海軍の時代から伝統とともに受け継がれ、海上自衛隊音楽隊が“最も大切にしている”曲であり、隊員の士気高揚や広報のために演奏会や式典で“必ず”演奏している行進曲です」
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