【RPE】★【2島先行返還】に横たわる二つの大問題
RPE Journal==============================================
ロシア政治経済ジャーナル No.1885
2018/11/21
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2島先行返還でも、大きな問題が二つあります。
詳細は、【本文】で!
↓
(●本文へ↓)
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★【2島先行返還】に横たわる二つの大問題
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
読者の皆さまにお願いがあります。
2018年の「まぐまぐ大賞」、投票がはじまったそうです。
もし、メルマガ・ロシア政治経済ジャーナルについて、
・世界情勢の真実を知るのに役立っている
・日本の国益に役立つメルマガだ
とお考えであれば、ご投票いただけると、とてもうれしいです。
よろしくお願いいたします。
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●新刊は、表紙ができました。しばらくお待ちください。
では、本題。
前号、前々号では、安倍総理が「日ソ共同宣言をベースに平和条約交渉を進めていくことにした」という話をしました。
つまり、「平和条約締結後、二島は返還される」。
前々号は、私がモスクワに28年住んだ経験から、「4島返還は非常に困難だ」と感じていること。
前号では、「平和条約を締結し、日ロ関係が改善されることの戦略的意義」について解説しました。
今回は、「二島先行返還」を実現する困難についてです。
なんと日ロ(当時ソ連)が批准した日ソ共同宣言に基づく二島返還ですら、一筋縄ではいかないのですね。
なぜ??????????????????
▼プーチンは、なぜ乗り気でないのか?
安倍総理の提案を聞いたプーチンは、こんなことをいいました。
NHK NEWS WEB 11月15日。
<「日ソ共同宣言には平和条約の締結のあとに2つの島を引き渡すと書かれているが、引き渡す根拠やどちらの主権のもとに島が残るのかは書かれていない。
これは本格的な検討を必要とする」と述べ、宣言に基づいて引き渡すとされている歯舞群島と色丹島の主権がどうなるかなどをめぐって引き続き日本側との交渉が必要だという考えを示しました。>
プーチンがいうに「引き渡した二島の『主権』が日本になるのかロシアになるのか、書かれていない」。
私は、ため息がでました。
「なんじゃそりゃ・・・・」
「引き渡すなら、主権は日本に決まってるだろう!」
少し落ち着いた後、親日ロシア人に、聞いてみました。
「なんであんなアホなこというんだろうね?だから、日本人に嫌われる」
すると、親日ロシア人はいいました。
「日本人に嫌われるのはそのとおりだろうけど、簡単に妥協したら、ロシア国民の支持を失う。そっちの方が、彼は困るだろう」
なるほど。
そういえば、プーチンの支持率は下がっているのですね。
彼の支持率は、2014年3月のクリミア併合後、90%に迫る勢いでした。
現在はどうなのでしょうか?
世論調査機関によって違いますが、10月末から11月初めの時点で、
FOM 48%
VITSIOM 37%
となっています。
人気が下がっている最大の理由は、年金改革です。
年金受給開始年齢を、
男性 60歳から65歳に
女性 55歳から60歳に
引き上げる。
これ日本人からみたら、「普通じゃん」と思いますが。
ロシア人男性の平均寿命は、67歳。
つまり、ロシア人男性が年金を受け取れる平均年数は、たったの2年!
それで、ロシア人は、激怒しているのです。
プーチンは、もはやかつてのような「絶対神」ではない。
それで、「世論の動向」をとても気にするようになっている。
二島返還について、国民やエリート層がどんな反応を示すのか見極めたいところでしょう。
二島返還で、彼の支持率がさらに大幅に下がるという見通しであれば、強硬になるかもしれません。
▼米軍基地問題
ロシアは最近、「北方領土を返還すれば、そこに米軍がくるのではないか?」
というロジックを、「返還はムリ」の根拠に使っています。
ロシアの懸念も理解できますね。
この件で安倍総理は、こんなことをいいました。
↓
<日露首脳会談>北方領土を非軍事化 安倍首相が提案
毎日新聞 11/17(土) 2:00配信
北方領土問題を巡る日露交渉で、安倍晋三首相が北方領土を非軍事化することをロシアのプーチン大統領に提案していたことが判明した。
1956年の日ソ共同宣言に沿って歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)両島が返還された場合、日米安全保障条約に基づく米軍基地や自衛隊の基地を置かないと伝えることで、ロシア側の懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。>
歯舞、色丹には、米軍基地を置かないそうです。
これって、ちゃんとアメリカに根回ししているのでしょうか?
非常に心配です。
なぜ?
要は、戻ってきた歯舞、色丹は、「日米安保の適用外」にするということでしょう?
すると、どういう危険性がでてくるか?
怒ったアメリカは、
「よろしい。では、尖閣も日米安保の適用外とさせてもらおう!」
となる可能性がある。
そうなると、日米同盟、はっきりいって崩壊です。
なぜ?
現在日本のリアルな脅威は、二つしかない。
一つは、北朝鮮です。
これは、米朝合意で落ち着いている。
もう一つは、尖閣問題です。
中国は、「尖閣は、わが国固有の領土で核心的利益である!」と宣言している。
つまり、日本が「日米安保」を必要としている「実際的理由」は、
「尖閣有事の際、アメリカからのサポートが必要だから」
でしょう?
もしアメリカが、「歯舞、色丹」の件で激怒して、「尖閣も安保…
[続きはコチラから]
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前号、前々号では、安倍総理が「日ソ共同宣言をベースに平和条約交渉を進めていくことにした」という話をしました。
つまり、「平和条約締結後、二島は返還される」。
前々号は、私がモスクワに28年住んだ経験から、「4島返還は非常に困難だ」と感じていること。
前号では、「平和条約を締結し、日ロ関係が改善されることの戦略的意義」について解説しました。
今回は、「二島先行返還」を実現する困難についてです。
なんと日ロ(当時ソ連)が批准した日ソ共同宣言に基づく二島返還ですら、一筋縄ではいかないのですね。
なぜ??????????????????
▼プーチンは、なぜ乗り気でないのか?
安倍総理の提案を聞いたプーチンは、こんなことをいいました。
NHK NEWS WEB 11月15日。
<「日ソ共同宣言には平和条約の締結のあとに2つの島を引き渡すと書かれているが、引き渡す根拠やどちらの主権のもとに島が残るのかは書かれていない。
これは本格的な検討を必要とする」と述べ、宣言に基づいて引き渡すとされている歯舞群島と色丹島の主権がどうなるかなどをめぐって引き続き日本側との交渉が必要だという考えを示しました。>
プーチンがいうに「引き渡した二島の『主権』が日本になるのかロシアになるのか、書かれていない」。
私は、ため息がでました。
「なんじゃそりゃ・・・・」
「引き渡すなら、主権は日本に決まってるだろう!」
少し落ち着いた後、親日ロシア人に、聞いてみました。
「なんであんなアホなこというんだろうね?だから、日本人に嫌われる」
すると、親日ロシア人はいいました。
「日本人に嫌われるのはそのとおりだろうけど、簡単に妥協したら、ロシア国民の支持を失う。そっちの方が、彼は困るだろう」
なるほど。
そういえば、プーチンの支持率は下がっているのですね。
彼の支持率は、2014年3月のクリミア併合後、90%に迫る勢いでした。
現在はどうなのでしょうか?
世論調査機関によって違いますが、10月末から11月初めの時点で、
FOM 48%
VITSIOM 37%
となっています。
人気が下がっている最大の理由は、年金改革です。
年金受給開始年齢を、
男性 60歳から65歳に
女性 55歳から60歳に
引き上げる。
これ日本人からみたら、「普通じゃん」と思いますが。
ロシア人男性の平均寿命は、67歳。
つまり、ロシア人男性が年金を受け取れる平均年数は、たったの2年!
それで、ロシア人は、激怒しているのです。
プーチンは、もはやかつてのような「絶対神」ではない。
それで、「世論の動向」をとても気にするようになっている。
二島返還について、国民やエリート層がどんな反応を示すのか見極めたいところでしょう。
二島返還で、彼の支持率がさらに大幅に下がるという見通しであれば、強硬になるかもしれません。
▼米軍基地問題
ロシアは最近、「北方領土を返還すれば、そこに米軍がくるのではないか?」
というロジックを、「返還はムリ」の根拠に使っています。
ロシアの懸念も理解できますね。
この件で安倍総理は、こんなことをいいました。
↓
<日露首脳会談>北方領土を非軍事化 安倍首相が提案
毎日新聞 11/17(土) 2:00配信
北方領土問題を巡る日露交渉で、安倍晋三首相が北方領土を非軍事化することをロシアのプーチン大統領に提案していたことが判明した。
1956年の日ソ共同宣言に沿って歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)両島が返還された場合、日米安全保障条約に基づく米軍基地や自衛隊の基地を置かないと伝えることで、ロシア側の懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。>
歯舞、色丹には、米軍基地を置かないそうです。
これって、ちゃんとアメリカに根回ししているのでしょうか?
非常に心配です。
なぜ?
要は、戻ってきた歯舞、色丹は、「日米安保の適用外」にするということでしょう?
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怒ったアメリカは、
「よろしい。では、尖閣も日米安保の適用外とさせてもらおう!」
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なぜ?
現在日本のリアルな脅威は、二つしかない。
一つは、北朝鮮です。
これは、米朝合意で落ち着いている。
もう一つは、尖閣問題です。
中国は、「尖閣は、わが国固有の領土で核心的利益である!」と宣言している。
つまり、日本が「日米安保」を必要としている「実際的理由」は、
「尖閣有事の際、アメリカからのサポートが必要だから」
でしょう?
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