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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)11月22日(木曜日)
通巻第5898号
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嗚呼、ブルネイよ。お前もか
中国の「借金の罠」が目の前、習近平がブルネイを公式訪問
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フィリピンは中国との取引に応じた。目先のカネのためには領海のことは棚に上げた。習近平は得意満面でマニラを訪問し、巨額投資を打ち上げた。スカボロー岩礁については触れなかった。引き続き習近平は、オイル・リッチの王国、ブルネイ訪問に旅立った。
ブルネイはASEANのなかでも際立って豊かな国である。人口僅か43万、敬虔なイスラム教徒のくにゆえ、酒もタバコも御法度。信号がなくても、歩行者がいれば、車は待機するほど暮らし向きが悠然としており、水上生活者のバラックも電気水道、ガスが配給され、水洗便所である。
あらゆる国際会議にブルギバ国王は自家用機で駆けつけられ、地道に振る舞うのでメディアが大きく扱うことは少ない。筆者も三年前にブルネイに行ったことがあるが、巨大なモスクと動物園のような島いがい、なにも見るところがない。歴史博物館も展示物が貧弱、通貨はシンガポールドルに連動するが、ブルネイ以外では使えないという不思議な通貨だった。
射幸心とは際限のないところがある。
自然保護でも有名だったブルネイに意図的に観光ツアーを運び出した中国は、ダントツの一位。日本人客などまったく目立たなくなった。この沖合のエコ島までの13キロの海上に中国企業が橋を架けている。総工費は16億ドルに登ると予想されている。
原油精製工場ではガソリンとディーゼルに仕分けされ、総合的な化学ブランとの複合設備を建設しているのも中国だ。この複合施設には34億ドルと、ブルネイ史初の巨額が湯治されている。
現地の報道によれば、半年工期が遅れているが、建設も投資も中国の企業で、第二期工事へ踏み出すと、別途120億ドルのプロジェクトとなる。ほかに山岳部では「ジュブリー水力ダム」の建設が進んでおり、8億5500万ドルの工費だ。それもこれも中国の資金であり、まさにシルクロードの一環である。
現時点で中国の対ブルネイ投資総額は41億ドルに達する。
原油とガスが担保されているが、もし資源価格が急落すれば、ブルネイとて、第二のベネズエラ化しないのか。
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近刊予告!!
宮崎正弘 v 宮脇淳子『本当は異民族がつくった! 虚構国家中国の真実』
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これは三年前にだした「中国壊死」の新書版リニューアルです!
(ビジネス社。予価1080円、11月30日発売予定)
https://www.amazon.co.jp//dp/4828420665/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1542759393&sr=1-1&refinements=p_27%3A%E5%AE%AE%E8%84%87%E6%B7%B3%E5%AD%90
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)戦後最悪の法律「移民法」が成立してようとしています。下記の通り抗議街宣が首相官邸で行われます。
「11.22 外国人移民政策絶対反対! 緊急国民行動 」
とき 11月22日(木) 17時00分~19時00分
ところ 首相官邸前 ~ 第二議員会館前
http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/shuhen/shuhen.html
注意事項
・ プラカード持参可(ただし、民族差別的なものは禁止)
・ 国旗以外の旗類・拡声器の持込はご遠慮下さい。
主催 頑張れ日本!全国行動委員会
http://www.ganbare-nippon.net/
TEL 03-5468-9222
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(読者の声2)昨日(20日)夜のフロントジャパンで、先生と福島香織さんとの報道分析番組を興味深く拝聴、メディアがまったく報じない「中国共産党はなぜ四中全会」を開かないのか、改めて不思議に思いました。
いつものことですが、なぜ日本のメディアはこれほど鈍いんでしょうね?
(JJセブン)
(宮崎正弘のコメント)「四中全会」とは、習政権が開催する第四回中央委員会総会のことで、中央委員は現在205名、このうち25名が政治局員、そのうちの七名がトップセブンで政治局常務委員というピラミッド構造になっています。
もし開催となれば、北京の宿舎や交通管制が敷かれますから、秘密裏に開いてもすぐ分かります。
習近平が開催を怖れているのは、第一に失脚の可能性、つまり解任動議でしょう。第二は、タイミングをはかって引き延ばしをはかっていること。つまり、米中貿易戦争の不手際と、その責任を問われることを避けない。
ですからアルゼンチンのG20でトランプから若干の譲歩を引き出して、それから四中全会へもっていって、自らの政権の延命を図ろうというわけでしょうね。
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(読者の声3)テーマ: 米海兵隊ベイルート兵舎爆撃35周年
Thirty-Fifth Anniversary of the Marine Barracks Bombing、October 31, 2018
去る10月23日は、35年前の当日にベイルートの米海兵隊兵舎が爆破され、241人の優秀な若者が命を落とした日でした。当時イランからの指示でテロリストが爆殺したとします。下記は35周年にあたる特集寄稿です。
Thirty-Fifth Anniversary of the Marine Barracks Bombing
Posted: Oct 28, 2018 12:01 AM
米海兵隊ベイルート兵舎爆撃35周年
ジェームズ・A・ライヤン 寄稿
(タウンホール誌)
マスメディアが今どこも、米国境をめざすキャラバン(主にホンジュラス発メキシコ経由)や、サウジ記者のジャマル・カショギ殺人、そしてパイプ爆弾の要人向け郵送のニュース(この寄稿日の翌日にピッツバーグのユダヤ礼拝所で乱射事件が発生)に明け暮れる間に、悲劇的な1983年10月23日に起きたベイルート米国海兵隊兵舎の爆破事件はほんのわずか特集されただけだ。
我々はこの爆破攻撃がテヘランから直接命令されたという確かな機密情報を入手していた。しかし、決して反撃することはなかった。この悲劇にまつわる出来事をよく吟味し、何故反撃しなかったのか考察すべきである。
事件の当日、アメリカの最優秀な241人の軍人が殺害され、より多数の人員が重傷を負った。当日と殆ど同時に、フランス軍の本部拠点にも似たような攻撃があり、58人のフランス軍の空挺部隊が殺害された。我々はイランがこれらの攻撃を計画し、命令したという確かな証拠を持っており、同国テロリスト代理人のイスラム・アマルの仕業だった。
これはレバノンのヒズボラの前衛部隊である。一連の攻撃を防御すべき情報を事前に我々が持っていたのは自身驚くとしても、もっと驚異なのは反撃しなかった「理由」があったことだ。
米国家安全保障局は、1983年9月27日付けの極秘電文を発した中で、在ダマスカスのイラン大使、アリ・アクバル・モンタシェミが、それ以前にテヘランから受けていた命令書があり、それをイスラミック・アマルの指導者フセイン・アル・ムサウィへ与えたのだ。この命令書は多国籍軍を狙った集中的な攻撃だけでなく、アメリカ海兵隊に対する「特別」な行動を命令したものだった。
私(ライヤン提督)は当時、ペンタゴンの作戦副部長の任にあったが、爆撃の2日後、10月25日までにこの電文を受けることはなかった。私はあの日、同日中にCIAのラングレー本部に呼ばれた、というのはウィリアム・ケーシーCIA長官が私に会いたいと言って来たからだ。
会議でケーシーが私に尋ねたことは、もし加害者が誰であり、何処にいるか場所を彼が突きとめたら、私が加害者を引き立てる計画をつくれるか?と聞いたのである。私は直ちに同意した。それから彼はひとつ条件があるとし、詳細が何であれ、これを統合参謀と共有してはならないということだった。彼は詳細が漏れ、次回発行のワシントン・ポストにすっぱ抜かれたくなかったのだ。私は同意し、決して鍵となる情報を手渡すことはなかった。
テロリスト・グループのイスラミック・アマルはレバノンのバールベックの近く、レバノン軍シェイク・アブダラー兵舎に拠点を構えていた。
組織はイランのイスラム革命防衛隊の手助けで9月16日に兵舎を接収していた。私は第6艦隊攻撃司令官のジェリー・タトル准将へ攻撃計画を送達した。理由は当時のソビエトが我々の交信を解読していると分かっていたからだ。
最終的に全員が報告を受け、その中に統合参謀本部(前記のケイシー長官守秘命令とは別)とキャスパー・ワインバーガー国防長官が含まれた。国家安全保障担当のロバート・マクファーランド大統領補佐官によると、レーガン大統領との重要会議でワインバーガーが言うには、兵舎の中にレバノン軍のグループが存在すると彼は考えると。これは虚偽だった。
大統領はケーシー長官へ向かってこの点、明確にしろとのことだった。ケーシーは丁度海外出張から戻ったばかりで、そのような事態進展のスピードについて行けず、詳解に及ぶことはなかった。すると 、大統領が言った、「事態を整理しろ」と。判明したのは、レバノン軍の部隊は兵舎にいなかったのだ。
しかしワインバーガーはもっと煙に巻くことを言い、「もしこの攻撃を開始するならば、アラブの友人を我々はすべて失うだろう」と。私から見れば、イランによるワシントン・ロビーのグループが深く関与し、国防長官を取り込んでいたのだ。
結果として、艦載機が搭乗し、発進準備を完了したにも拘らず、我々は攻撃の実行命令をなんら受けることはなかったのだ。
艦載機攻撃司令官の言葉を借りて云えば、「これはほんのチップ・ショット(一突き)だった。」と。我々はレバノンのバールベック近郊のシェイク兵舎をアイオワ州の耕されたとうもろこし畑のような風景にするつもりだった。報復に失敗したことは悲劇だったし、我々はこの誤りと共に現在も生きている。
問題がさらに積み重なり、レーガン大統領が数日後にこの同じ標的をフランス軍と共に複合攻撃する許可を出した。今度は、国防長官が大統領命令を単に無視し、攻撃命令を出すことはなかった。しかし、マクファーランド大統領補佐官とシュルツ国務長官の両名が私に語ったところでは、彼らはワインバーガーの立ち位置を変えようと試みたが、失敗したと。フランス軍は激怒した。彼らは単独で攻撃を実施した。しかし、ダメージは何も与えられなかった。レーガンの日記にあるのは、フランス軍がテロリストを一掃したと言明したのとは対象的だった。
私が確信するのは、現大統領も国家安全保障チームもこれらの事実に気がついていない。イランは今も指弾されるべきだ。何故にイランの神権政治が権力から除去されなければならないかがすべてを物語る。
(ジェームズ・A.ライヤン海軍提督は元太平洋艦隊司令官。元国防省作戦司令部副部長、元国連米国軍事部上級代表。翻訳=インパクト・ジャパン)//
