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■このメールマガジンの目的は、『人生を変えるような良い本を紹介すること』です。



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1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』5361冊目


★★★☆☆「復興の日本人論 誰も書かなかった福島」川口 マーン惠美♪


読書普及研究所 本のソムリエ
http://www.mag2.com/m/0000094236.html
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▼名言クイズ
http://www.1books.jp/entry/2018/06/06/080737

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・なぜ日本だけが、いや、福島第一原発だけが、全世界の原発が流している●●●●●を流せないのか・・
 福島の漁業者が、風評被害を恐れて、反対しているからである(p94)


<ヒント>「リチウム」ではありません。


▼「名言クイズ」の答えを読む
http://www.1books.jp/entry/2018/06/06/080737


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▼本ナビ(5361冊目)
http://1book.biz/2018/06/06/fukushima.html

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「復興の日本人論 誰も書かなかった福島」川口 マーン惠美、グッドブックス
【私の評価】★★★☆☆(78点)


■ドイツに住んで40年、思考がドイツ人になっている川口さんが見た福島の復興の状況です。


 地元のボランティア活動を続ける東京電力社員と、それを受け入れつつ許せない地元の人々。


 ドイツ人思考では、会社の責任を現場の社員が引き受け、謝罪し、ボランティアを行う状況に違和感を持つようです。


 もし東京電力がドイツ電力であったなら、以下のような主張をして、裁判となり、判決が出るまで謝罪・賠償はしないのでしょう。


 “原子力発電所は国の指針に基づいて適切に建設・運営されており、当社に責任はない。
  さらに、原子力損害賠償法では「異常に巨大な天災地変」に責任免除の条項があり、今回の地震・津波はそれに該当するので当社は免責される”


・ここでは、会社の責任と一社員の役割が、限りなく混同しているように思えた。
 この社員たちは経営者ではない。
 何か罪を犯したわけでもない。
 なのになぜ、被災者の「許すことができない」という感情を、正面から一手に引き受けなければならないのか(p60)



■さらに、福島第一原発事故の対応では、合理的な判断がされていないという事例が多すぎます。


 汚染水を処理した後のトリチウム(三重水素)を放流できない。


 除染の基準である年間1ミリシーベルト(1時間当たり0.25マイクロシーベルト)は、ラドン温泉が1マイクロシーベルト以上であることを考えるとあまりにも低すぎる。
 そもそも、通常の空間線量が0.1マイクロシーベルトで規準の半分にもなっている。


 海外の原子力事故では運転しながら安全対策を行っているのに、日本はすべての原子力を停止してしまった。
 長期停止で、逆に設備の劣化の可能性が高まり信頼性を低下させている。


 原子力がダメなら自然エネルギーとなって、なぜヨーロッパでうまくいっていない再生エネルギー買取制度を採用し、高値で不安定な電気を買うことにした。


 故意か天然かわかりませんが、当時の政権の判断があまりに酷かった、ということなのでしょう。


・「やわらぎの湯」の飲泉場では、湯治客が「302.5マイクロキューリーで、世界でもトップクラス」の水を飲んでいる・・・
 ベクレルに換算すると1120ベクレルとなる・・
 福島では、何年もかけて、すごい手間とお金をかけて放射能の除染をしていたのに、同じ福島のそれも目と鼻の先の三春温泉は高い放射線量を堂々と誇り、しかも放射能入りの水を皆が飲んでいるのである(p86)



■ドイツ人の眼から見ると不思議なことが多いようです。


 良く言えば、理想論・精神論で頑張る日本人。
 事実とルールに基づくドイツ人。


 悪く言えば、事実に基づかず、情緒的な日本人。
 融通のきかないドイツ人。


 どちらが良いのか分からなくなってきました。


 川口さん 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・いわきみたいに便利な場所に住んじゃったら、そりゃ、戻れないですよ。『故郷を返せ!』『元通りにしろ!』などと言っているけど、戻通りになったって帰らない・・
 それに今、双葉は当時よりさらに不便になっているんだから(p39)


・うちにも放射線が飛んできてほしかったなあ・・
 家を離れなければいけなかった人たちは、いろいろ気の毒なこともあるけれど、経済的にだけは、絶対に困っていません・・
 こっちは家のローンも終わっていないのに!(p43)


・私の言いたいのは、日本以外の法治国家では、普通、賠償に関して感情などいっさい入らないということだ。
 是か否かの判断は、法律のみが指針となる(p54)


・東電の社員は現場に行かないというのは・・・



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「復興の日本人論 誰も書かなかった福島」川口 マーン惠美、グッドブックス
【私の評価】★★★☆☆(78点)

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■目次

序章 ドイツから3.11後の福島へ
1章 巨額の賠償金が生んだ「分断」
2章 東電は謝罪していないのか
3章 風評を作り続けるマスコミ
4章 報道よりもずっと先を行く福島
5章 ドイツの失敗を繰り返すな
6章 日本が原子力を選択した日
7章 復興への希望と力



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<私の評価:人生変える度>
 ★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
 ★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
 ★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
 ★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
 ★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
 ☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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※注意書き※
 良いことを書いている人が、良い人とは限らないのが世の常です。
 本メルマガが紹介するのは「書籍の内容」であって、書籍の著者とその活動を推薦するものではないことをご承知おきください。



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