◆安達誠司『英EU離脱・どう変わる日本と世界』を読み解く
※要旨
・ヨーロッパが抱えるもう一つの不確実性は中東問題だ。
イギリスのEU離脱の国民投票の結果にも中東からの難民流入の増加が背景にあるといわれる。
・EUにおける中東問題で、重要な鍵を握るのはトルコだ。
トルコは中東とEUを仲介する、EUにとっては、政治的にも経済的にも極めて重要な国である。
・最近の中東動乱に際し、EUは難民の流入をできるだけ食い止めてもらいたいという思いから、トルコに対する資金的な支援を行っている。
・難民の数は増えても減ることは絶対にない。
・筆者はイギリスのEU離脱においては、イギリス側のデメリットよりも、EU側のデメリットのほうが大きいと考えている。
・EU離脱で金融機関はロンドンを去るのか。
・「シティ」の正式名称は「シティ・オブ・ロンドン」だ。
シティは、ロンドンで行政自治権を確立した最古の地区だ。
・1マイル(1.6キロ)四方の狭い地域のなかに、王立取引所(現・国際金融先物取引所)や証券取引所、商品取引所、そしてイギリスの金融の要であるイングランド銀行が立地しており、通称「スクエア・マイル」と呼ばれている。
・その周りを無数の銀行、投資銀行、割引商会、保険会社、海運会社が所狭しと囲んでいる。
・「シティ」には独特の雰囲気がある。
非常に狭い地域に金融機関が密集しているためか、関係者が「フェイス・トウ・フェイス」でコンタクトするのも比較的容易で、濃い情報交換が頻繁にできる土地柄なのだ。
・シティのパブは黒ビールを片手に相場の話で盛り上がる金融機関関係者で賑わいをみせている。
喧噪のなかで独特の緊張感がある地域だ。
・筆者は、ロンドンから大陸欧州(パリやフランクフルト)に拠点を構えなおしたところ、金融ビジネスが有利に展開できるとは思えない。
一概に「金融業務」といっても、さまざまな機能が細かく連関している。
・さまざまな金融取引の利害関係者が近接するビルで勤務しており、「フェイス・トゥ・フェイス」で情報交換できるインフラが長年の伝統の上に構築されているのが、ロンドンの決定的な国際競争力の源泉である。
・400年前から独自の地位を保ってきたシティ。
・歴史に根ざすシティの強みとは何であろうか。
歴史の本を紐解くと、シティの歴史は16世紀まで遡る。
シティに最初に設立されたのは、王立の商品取引所で、「ロイヤル・エクスチェンジ」と呼ばれた。
・シティでは次々と新しい金融技術が開発され、従来の金融取引の伝統を壊していく過程が続いた。
もちろん新しい金融技術が登場するたび、シティは存亡の危機に立たされたが、400年以上にもわたって、国際金融取引の拠点として独自の地位を保ち続けている。
・これは経済地理学でいう、典型的な「履歴効果」である。
履歴効果とは、なんらかのきっかけで、ある経済活動の機能拠点がある地域にできると、それに関連する業務が周りに集積し、地域全体の経済活動の効率が著しく高まることをいう。
・卑近な例ではアメリカのIT産業の拠点であるシリコンバレーがそれに相当する。
そしていったん集積した機能群は、容易には壊れないのが特徴だ。
※コメント
EU離脱にも結構メリットは多いようだ。
そういう部分をみながら国際情勢全体を考えていきたい。
★安達誠司『英EU離脱・どう変わる日本と世界』
の詳細,amazon購入はこちら↓
http://amzn.to/2ng4Kkx
____________________________________
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
公式ブログ『国際インテリジェンス機密ファイル』
http://ameblo.jp/jyoho2040/
【発行】国際インテリジェンス研究所
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです
◎国際インテリジェンス機密ファイル のバックナンバーはこちら
⇒ http://bn.mobile.mag2.com/bodyView.do?magId=0000258752&l=byb0cf6024
◎国際インテリジェンス機密ファイル の配信停止はこちら
⇒ http://mobile.mag2.com/mm/0000258752.html?l=byb0cf6024
