【RPE】★プーチン4期目スタート、ロシアはどうなる?
RPE Journal==============================================
ロシア政治経済ジャーナル No.1750
2018/5/8
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プーチン、4期目がはじまりました。
詳細は、【本文】で!↓
↓
(●本文へ↓)
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★プーチン4期目スタート、ロシアはどうなる?
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
昨日は、プーチンの大統領就任式でした。
4期目がはじまります。
ロシアは、どうなるのでしょうか???
▼1~3期目を振り返る
超簡単に、プーチンの1~3期目を振り返ってみましょう。
・1期目(2000~04年)
プーチン1期目、メインテーマは、「新興財閥との戦い」でした。
90年代、新興財閥がロシアを牛耳っていた。
90年代後半には、「7人の銀行家が、ロシアの富の半分を支配している」といわれていた。
そして、ロシア国民は、新興財閥軍団を憎んでいたのです。
プーチンは2000年、大統領になると、早速「新興財閥征伐」を開始しました。
そして、
・「クレムリンのゴッドファーザー」とよばれたベレゾフスキー
・「ロシアのメディア王」とよばれたグシンスキー
・「ロシアの石油王」とよばれたホドルコフスキー
を次々と打倒した。
ベレゾフスキーは、イギリスに逃げ、後死亡。
グシンスキーは、イスラエルに逃亡。
ホドルコフスキーは、シベリア送りにされた。
(2013年、彼は出所し、ロンドンに移住。今は、元気に「反プーチン運動」を行っています。)
・二期目(04~08年)
プーチン二期目、今度はアメリカとの戦いが激化します。
米ロ対立は、03年からはじまっていました。
プーチンは、アメリカのイラク戦争に反対だったのです。
03年には、旧ソ連のグルジア(現ジョージア)で革命が起こり、親米反ロ政権が誕生。
04年、ウクライナで革命が起こり、親米反ロ政権が誕生。
05年、キルギスで革命が起こった。
プーチンは、旧ソ連諸国で起こったこれらの革命の背後に「アメリカがいる」と確信。
そして05年、彼は大きな「戦略的決断」をします。
「中国と事実上の同盟関係を築く」こと。
中ロは、一体化して「アメリカ一極主義」に対抗していくことになった。
そして、両国が主導する「上海協力機構」(SCO)を強化し、「一大反米勢力」をつくることにしたのです。
・首相時代(08~12年)
一人の人物が大統領になれるのは、「連続二期まで」と憲法にある。
それで、プーチンは08年、大統領を辞めました。
そして、部下のメドベージェフを大統領にし、自分は名目ナンバー2である首相になった。
米ロ対立は、08年ピークに達します。
8月、アメリカの傀儡国家グルジア(現ジョージア)とロシアの戦争が起こった。
しかし9月にリーマン・ショックが起こり、米ロは和解にむかいます。
「米ロ再起動時代」といいます。
この時代は、2012年までつづきました。
・プーチン3期目(2012~18年)
2012年、プーチンが大統領に返り咲きました。
任期は、憲法改定により、4年から6年に延びています。
プーチンは、「再起動時代」を終わらせ、またアメリカとの戦いを開始します。
そして、着実に勝利を重ねていきました。
例をあげれば、
・2013年9月、アメリカのシリア攻撃を止めた
・2014年3月、クリミアを無血併合
・2014年4月、ウクライナで内戦ぼっ発
プーチン・ロシアは、ウクライナからの独立を目指す東部ルガンスク州、ドネツク州を支援。
両州は、事実上の独立状態になった。
・2015年9月、ロシア軍、シリアISへの空爆を開始
ISの資金源である石油インフラを容赦なく破壊。
ISは、急速に弱体化していく。
・2017年12月、プーチン、シリアで「勝利宣言」
シリアでは2011年から内戦がつづいています。
欧米、サウジ、トルコなどは、「反アサド」を支援している。
ロシア、イランは、アサド現大統領を支援している。
そして、2018年5月時点で、アサドは健在。
つまり、ロシアは、シリア代理戦争でアメリカに勝っている。
▼強化される制裁、ボロボロの経済
勝利をつづけるプーチンですが、ジワリジワリと追いつめられています。
なぜ?
ロシア制裁がますます強化されているから。
もともとは、「クリミア併合」が理由だった。
しかし、現在では、
・ロシアがアメリカ大統領選に介入したこと(ロシアは否定)
・ロシアが、元諜報員スクリパリをイギリスで殺そうとしたこと(ロシアは否定)
・ロシアが国家ぐるみでドーピングをしていたこと(ロシアは否定)
などなど、さまざまな理由が「制裁強化」の口実に使われ、非常に苦しい状態になっています。
少しデータを見てみましょう。
ロシア、プーチンの1、2期目(00~08年)は、年平均7%の成長をつづけていました。
では、プーチン3期目(12~18年)は?
・12年、3.7%
・13年、1.8%
・14年、0.7%(この年、クリミア併合、対ロ制裁はじまる)
・15年、-2.5%
・16年、-0.2%
・17年、1.55%
17年は、原油価格がバレル30ドル台から60ドル台まで倍増したためプラスに転じた。
しかし、1~2期と比べると、「メチャクチャ悪い」ことがわかるでしょう。
2016年時点でロシアのGDPは1兆2807億ドルで世界12位。
これは、韓国(11位)よりも下です。
そして、一人当たりGDPは、8929ドルで世界71位。
平均年収が90万円(!)強というのは、実に厳しい。
ロシアの経済的苦難を示すこんな話もあります。
↓
<ロシア軍事費、20年ぶりに減少 経済的苦境が影響
CNN.CO.JP 5/6(日) 16:59配信
ロシアの軍事費が過去20年で初めて減少を示した
ロンドン(CNNMoney) 軍備管理研究などの団体「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」は6日までに、ロシアの昨年の国防費は3・9兆ルーブル(約6兆630
0億円)と2016年比で17%減少したと報告した。>
軍事費が前年比で、17%減少!
それでも6兆6300億円で、5兆円の日本よりずいぶん多いです。
GDP比では4.3%。
日本の防衛費は、GDP比で1%ですから、ロシア「かなり無理してるな」とわかるでしょう。
景気がちっとも上向かないということで、もちろん国民の不満も高まっています。
それで、5月5日には、ロシア全土で、「プーチンは皇帝ではない!」という反体制デモが起こりました。
↓
<著名ブロガー呼びかけ、露各地で反プーチンデモ
読売新聞 5/6(日) 14:23配信
【モスクワ=畑武尊】3月のロシア大統領選で圧勝したプーチン大統領の就任式を7日に控え、就任に反対するデモが5日、ロシア各地で行われた。
人権団体は、全土で1200人以上が警察に拘束されたとしている。
大統領選への出馬が認められなかった著名ブロガーのアレクセイ・ナワリヌイ氏が呼びかけたもので、モスクワ中心部には数千人が集結。
「プーチンなきロシアを」「彼は我々の皇帝ではない」などとシュ…
[続きはコチラから]
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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
昨日は、プーチンの大統領就任式でした。
4期目がはじまります。
ロシアは、どうなるのでしょうか???
▼1~3期目を振り返る
超簡単に、プーチンの1~3期目を振り返ってみましょう。
・1期目(2000~04年)
プーチン1期目、メインテーマは、「新興財閥との戦い」でした。
90年代、新興財閥がロシアを牛耳っていた。
90年代後半には、「7人の銀行家が、ロシアの富の半分を支配している」といわれていた。
そして、ロシア国民は、新興財閥軍団を憎んでいたのです。
プーチンは2000年、大統領になると、早速「新興財閥征伐」を開始しました。
そして、
・「クレムリンのゴッドファーザー」とよばれたベレゾフスキー
・「ロシアのメディア王」とよばれたグシンスキー
・「ロシアの石油王」とよばれたホドルコフスキー
を次々と打倒した。
ベレゾフスキーは、イギリスに逃げ、後死亡。
グシンスキーは、イスラエルに逃亡。
ホドルコフスキーは、シベリア送りにされた。
(2013年、彼は出所し、ロンドンに移住。今は、元気に「反プーチン運動」を行っています。)
・二期目(04~08年)
プーチン二期目、今度はアメリカとの戦いが激化します。
米ロ対立は、03年からはじまっていました。
プーチンは、アメリカのイラク戦争に反対だったのです。
03年には、旧ソ連のグルジア(現ジョージア)で革命が起こり、親米反ロ政権が誕生。
04年、ウクライナで革命が起こり、親米反ロ政権が誕生。
05年、キルギスで革命が起こった。
プーチンは、旧ソ連諸国で起こったこれらの革命の背後に「アメリカがいる」と確信。
そして05年、彼は大きな「戦略的決断」をします。
「中国と事実上の同盟関係を築く」こと。
中ロは、一体化して「アメリカ一極主義」に対抗していくことになった。
そして、両国が主導する「上海協力機構」(SCO)を強化し、「一大反米勢力」をつくることにしたのです。
・首相時代(08~12年)
一人の人物が大統領になれるのは、「連続二期まで」と憲法にある。
それで、プーチンは08年、大統領を辞めました。
そして、部下のメドベージェフを大統領にし、自分は名目ナンバー2である首相になった。
米ロ対立は、08年ピークに達します。
8月、アメリカの傀儡国家グルジア(現ジョージア)とロシアの戦争が起こった。
しかし9月にリーマン・ショックが起こり、米ロは和解にむかいます。
「米ロ再起動時代」といいます。
この時代は、2012年までつづきました。
・プーチン3期目(2012~18年)
2012年、プーチンが大統領に返り咲きました。
任期は、憲法改定により、4年から6年に延びています。
プーチンは、「再起動時代」を終わらせ、またアメリカとの戦いを開始します。
そして、着実に勝利を重ねていきました。
例をあげれば、
・2013年9月、アメリカのシリア攻撃を止めた
・2014年3月、クリミアを無血併合
・2014年4月、ウクライナで内戦ぼっ発
プーチン・ロシアは、ウクライナからの独立を目指す東部ルガンスク州、ドネツク州を支援。
両州は、事実上の独立状態になった。
・2015年9月、ロシア軍、シリアISへの空爆を開始
ISの資金源である石油インフラを容赦なく破壊。
ISは、急速に弱体化していく。
・2017年12月、プーチン、シリアで「勝利宣言」
シリアでは2011年から内戦がつづいています。
欧米、サウジ、トルコなどは、「反アサド」を支援している。
ロシア、イランは、アサド現大統領を支援している。
そして、2018年5月時点で、アサドは健在。
つまり、ロシアは、シリア代理戦争でアメリカに勝っている。
▼強化される制裁、ボロボロの経済
勝利をつづけるプーチンですが、ジワリジワリと追いつめられています。
なぜ?
ロシア制裁がますます強化されているから。
もともとは、「クリミア併合」が理由だった。
しかし、現在では、
・ロシアがアメリカ大統領選に介入したこと(ロシアは否定)
・ロシアが、元諜報員スクリパリをイギリスで殺そうとしたこと(ロシアは否定)
・ロシアが国家ぐるみでドーピングをしていたこと(ロシアは否定)
などなど、さまざまな理由が「制裁強化」の口実に使われ、非常に苦しい状態になっています。
少しデータを見てみましょう。
ロシア、プーチンの1、2期目(00~08年)は、年平均7%の成長をつづけていました。
では、プーチン3期目(12~18年)は?
・12年、3.7%
・13年、1.8%
・14年、0.7%(この年、クリミア併合、対ロ制裁はじまる)
・15年、-2.5%
・16年、-0.2%
・17年、1.55%
17年は、原油価格がバレル30ドル台から60ドル台まで倍増したためプラスに転じた。
しかし、1~2期と比べると、「メチャクチャ悪い」ことがわかるでしょう。
2016年時点でロシアのGDPは1兆2807億ドルで世界12位。
これは、韓国(11位)よりも下です。
そして、一人当たりGDPは、8929ドルで世界71位。
平均年収が90万円(!)強というのは、実に厳しい。
ロシアの経済的苦難を示すこんな話もあります。
↓
<ロシア軍事費、20年ぶりに減少 経済的苦境が影響
CNN.CO.JP 5/6(日) 16:59配信
ロシアの軍事費が過去20年で初めて減少を示した
ロンドン(CNNMoney) 軍備管理研究などの団体「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」は6日までに、ロシアの昨年の国防費は3・9兆ルーブル(約6兆630
0億円)と2016年比で17%減少したと報告した。>
軍事費が前年比で、17%減少!
それでも6兆6300億円で、5兆円の日本よりずいぶん多いです。
GDP比では4.3%。
日本の防衛費は、GDP比で1%ですから、ロシア「かなり無理してるな」とわかるでしょう。
景気がちっとも上向かないということで、もちろん国民の不満も高まっています。
それで、5月5日には、ロシア全土で、「プーチンは皇帝ではない!」という反体制デモが起こりました。
↓
<著名ブロガー呼びかけ、露各地で反プーチンデモ
読売新聞 5/6(日) 14:23配信
【モスクワ=畑武尊】3月のロシア大統領選で圧勝したプーチン大統領の就任式を7日に控え、就任に反対するデモが5日、ロシア各地で行われた。
人権団体は、全土で1200人以上が警察に拘束されたとしている。
大統領選への出馬が認められなかった著名ブロガーのアレクセイ・ナワリヌイ氏が呼びかけたもので、モスクワ中心部には数千人が集結。
「プーチンなきロシアを」「彼は我々の皇帝ではない」などとシュ…
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