【RPE】★貧乏理想主義者だった北野
RPE Journal==============================================
ロシア政治経済ジャーナル No.1709
2018/2/23
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北野、実をいうと、かつては「貧乏理想主義者」でした。
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★貧乏理想主義者だった北野
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
前号では、
・自動車会社倉庫の話
・自動車部品販売会社の話
を例にあげながら、「リアリズムが大事」という話をしました。
今日は、「私自身」の体験をお話します。
▼「理想主義者」だった、90年代
私は1990年、モスクワ国際関係大学に留学しました。
大学では、毎日毎日、「国益とはなんぞや?」
「この現状でロシアが国益をゲットするために、どう動くべきか?」
といった話を聞かされました。
自分自身でも考えました。
モスクワ国際関係大学で学んだこと、間違いなく今の私の「核」なっています。
メルマガを読むと、「なんとえげつない!」と感じることがあるでしょう?
ロシアのエリート達は、ロシアのために、「そのように」考えているのですね。
私は、彼らの考え方を、「日本の国益をゲットするため」に応用しています。
とはいえ、私が普通の生活で「リアリスト」だったわけではありません。
むしろ「バリバリ理想主義者」だったといえます。
なぜ?
私は90年代、船井幸雄先生の本にはまっていたのです。
船井先生の本、当時日本で大流行。
出せば毎回100万部ぐらい売れていた。
それで、影響を受けた読者さんも、たくさんいると思います。
船井先生が話したことは山ほどあります。
「世界観」レベルでは、「エゴ から エヴァへ」というのがあります。
エゴというのは、皆さんご存知「自己中心」。
今の世界は、これですね。
エヴァというのは、「愛」「互恵」「共生」など。
要するに「今の世界はエゴだけど、『愛』『互恵』『共生』の世界にむかっていますよ」
あるいは、
「今の世界はエゴだけど、『愛』『互恵』『共生』の世界をつくりましょう」
これが、船井先生、おそらく最大のメッセージなのでしょう。
いまだに「すばらしい」と思いますし、長期的に実現できたらいいよなと思います。
▼自分のやりたいこと、ワクワクすることをやったら
船井先生、もっと細かいところで、「個人の生き方」についても言及しています。
これも山ほどあるので書ききれませんが。
いくつかあげると、
・好きなことをしなさい
・ワクワクすることをしなさい
・そうやって生きていれば、利益は後からついてきますよ
・お金は、大事ではありません
「理想主義者」だった私は、これを素直に実行しました。
結果は、悲惨でした。
一番顕著だったのは、金がドンドンなくなっていくのです。
そして、98年には、一文無しになってしまいます。
それで、いろいろな仕事をしたのですが、出会う人のほとんどは、
・できれば、無料で働いてください
・すずめの涙ほどの金で働いてください
・金は払いますが、1カ月待ってください
こんな感じの人、会社ばかりだったのです。
私は当時、学生時代からロシアの一般家庭にホームステイしていた。
98年には、「家賃が払えない状態」になってしまいました。
そして、「タダ飯」を食べさせてもらっている。
ラリーサおばさんに、「金がない、家賃が払えない」と告げると、おばさんは、ニッコリ微笑んで、「あなたを信用しているから払えるようになったら払ってね」といいました。
この家族、ダンナ、おばさん、娘、息子の4人家族。
詩人のダンナは、ソ連崩壊後ほとんど収入がなくなった。
おばさんは、マリーナ・ツヴェタエヴァ記念館で仕事をし、月収は1万円くらいしかなかった。
私は本当に申し訳なく、情けなく、「日本人としてこれはダメだ」と深く深く反省したのです。
そして、「金がないと人に迷惑をかける」ことを、実感しました。
いろいろな要因はありますが、私が「知識だけのリアリスト」ではなく、「実生活のリアリスト」に変身した瞬間でした。
▼リアリスト北野の新生活
私は、通訳の仕事をしてお金を稼ぎはじめました。
当時、1日5000円くらいでしたが、「平均月収1万円」のロシアでは、大満足でした。
通訳の仕事で、今の嫁さんとも知りあったので、今考えれば、悪いことばかりではありませんでした。
99年にはメルマガをはじめ、その後、「ロシア情報ステーション」というHPや、「ロシア政治経済アナリス」という企業向け情報誌を立ち上げたり、「IMT」という投資コンサル会社を作ったりしました。
(この会社をしていた時、自動車大手の倉庫立ち上げをサポートしたのです。前号参照。)
どれも順調で、お金の問題は解決されました。
だいたい一文無しになってから、5年ぐらいだったでしょうか。
次の転機は、2004年に訪れました。
メルマガを読んでいた風雲舎の山平社長さんから、「本を出しませんか?」とオファーがあった。
1カ月で書きあげ、デビュー作「ボロボロになった覇権国家アメリカ)が05年に出版されました。
すると、テレビや雑誌に出ている有名人から、続々とメールが届いたのです。
私は、「本というのはすごいな。こっち方面で生きていければ、趣味と実益が一体化していいぞ」と思った。
そんな折、インターネットビジネスも、新時代に突入していました。
私は、短期間でネットビジネスで十分稼げる状態を整え、「執筆中心」の生活に移っていったのです。
そして、それ以前に立ち上げた、HP、企業向け情報誌、会社などは、徐々に閉鎖していきました。
▼苦い教訓
私が「理想主義者」だった20代の教訓はなんでしょうか?
1、好きなこと、ワクワクすることをしていても、金は入ってこない
もちろん、「歌うのが大好きで歌手になり、大ブレイクした」など、例外はあるでしょう。
しかし、全般的には、因果関係が逆なのだと思います。
「好きなこと、ワクワクすることをして、金をたっぷり稼げる状態」を目指すのです。
ちなみに、私は今、好きなことをして金を稼いでいます。
世界情勢は、悲惨な事件が多いので、「ワクワクする」とはいえませんが。
2、世の中には、あなたを「タダ働きさせよう」「できるだけ安く働かせよう」「なるべく長時間働かせよう」「なるべく金を払わないでおこう」という人たちが山ほどいる。
世の中、「ブラック企業だらけ」なのが、証拠です。
大企業だって、「なるべく労働者に金を払いたくない」から、中国とか東南アジアに出ていくのでしょう?
ちなみに私は、どうやって、「安くこき使われる罠」から脱却したのでしょうか?
心の中で、「悪い人、悪い会社とはつきあわない!」と決意したのです。
(決意しても忘れてしまう人は、紙…
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