From 佐藤健志

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 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2017/12/20




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「新」経世済民新聞
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「平成は十年ごとに悪くなっていった」
From 佐藤健志


2019年4月30日をもって、今上陛下が譲位されることになりました。

5月1日には皇太子殿下が即位され、改元が行われますので、いよいよ平成も終わりが見えてきたことに。
実際、「一年を通じてずっと平成」というのは来年が最後です。
海外でも注目されているようですね。
https://www.reuters.com/article/us-japan-emperor/japans-emperor-akihito-to-abdicate-on-april-30-2019-idUSKBN1DV3AS

「BLOGOS」の記事によれば、譲位の日取りについては、2018年12月24日譲位、25日即位の案と、2019年3月31日譲位、4月1日即位の案があったそうですが前者は宮内庁が反対、後者は官邸が反対した結果、現在の形に落ち着いたとか。
http://blogos.com/article/262881/

とはいえ同記事によると、皇太子殿下が即位されたあとの皇位継承者は、
1) 秋篠宮様
2) 悠仁様
3) 常陸宮様
の順番。
これが何を意味するか、お分かりですか?

そうです。
今上陛下が譲位されてから秋篠宮様が即位されるまで、わが国には「皇太子」がいなくなるのです。

皇室典範の第八条は皇嗣たる皇子を皇太子というと定めています。
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=322AC0000000003&openerCode=1

しかるに「皇嗣たる皇子」とは皇位を継承すると定められた人物(=皇嗣)で、今上天皇の子である男子(=皇子)という意味。

上記の皇嗣の中に、皇子はいません。
一代限りのことかも知れませんが、皇室は大丈夫なのでしょうか。

2018年は憲法改正論議も本格化すると思われますが、日本国憲法の一条から八条までを削除したら、皇室は消滅、わが国は共和国となるんですからね。

ついでに憲法一条は、こう定めている。
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。(原文旧かな)

素直に読めば、
〈天皇陛下をはじめ、皇室が存続するかどうかは、国民の総意次第である〉
ということになります。
国民の総意が「皇室消滅」に傾いたあと、なお皇室を守りうる根拠は、憲法には存在しないのです。

それはさておき。

「昭和」が64年続いたのに比べると、「平成」は31年で終わり。
半分以下の長さです。

昭和は最初の20年で敗戦という破局にいたり、新たな国のあり方を模索する10年を経て、発展と繁栄の34年間を迎えました。
(※)戦後日本の基盤が安定するのは、55年体制の成立した昭和30年なので。

国運をグラフ化すれば、「右肩のほうが顕著に高いUの字」になるでしょう。
では、平成はどうだったか?

あと2年残ってはいるものの、今までの推移を見るかぎり十年ごとに悪くなっていったというのが、偽らざる真実と思われます。
ちょっと振り返ってみましょう。

まずは最初の十年(1989‐1998年)。
華やかな繁栄からスタートしたうえ、冷戦終結というおまけまでつきましたが、翌年にはバブルが崩壊。
平成5年(1993年)には55年体制が終わり、平成7年(1995年)には阪神・淡路大震災が発生します。
平成9年(1997年)には消費税が5%になって、デフレへのレールが敷かれる。
構造改革もこのあたりから本格化。

で、次の十年(1999年‐2008年)。
平成13年(2001年)に誕生した小泉内閣のもとで、構造改革はいっそう加速。
デフレからの脱却を果たせず、経済が伸び悩む中、格差拡大と貧困が社会問題として浮上します。
昭和の終わりごろは「一億総中流」が謳われ、貧困もほとんど根絶されたのですが、それも昔話となってしまいました。

平成18年(2006年)からは、総理が毎年交代する堂々めぐりがスタート。
そして平成20年(2008年)にやってくるのが、かのリーマンショックです。
ちなみにリーマンショックの前年、わが国の一人当たりGDPはシンガポールに抜かれました。

そして、そのあと(2009年‐2017年)。
平成21年(2009年)に誕生した民主党政権はみごとに失敗。
平成23年(2011年)には東日本大震災が発生。
GDPも中国に抜かれました。

平成24年(2012年)に誕生した安倍内閣(第二次以後)に、日本再生の希望が託されたわけですが・・・

平成26年(2014年)の消費税8%アップをきっかけに、デフレ脱却はまたもや失敗。
中国の覇権志向と、北朝鮮の核・ミサイル開発によって、安全保障をめぐる環境もズルズルと悪化。
片やグローバリズムは着実に進行、とうとう外国人労働力(つまり移民)の本格的な受け入れまで・・・

遺憾ながら総崩れ!!
これで2019年には消費税10%ですぞ。

「違うだろーーーっ!」
──豊田真由子(元衆議院議員)

あまりのことにコメントする気になれません。
かわりに以下の3冊をご覧下さい。

『対論「炎上」日本のメカニズム』(文春新書)
http://amzn.asia/7iF51Hv(紙版)
http://amzn.asia/cOR5QgA(電子版)

『右の売国、左の亡国 2020年、日本は世界の中心で消滅する』(アスペクト)
https://www.amazon.co.jp/dp/475722463X(紙版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B06WLQ9JPX(電子版)

『新訳 フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき』(PHP研究所)
http://amzn.to/1jLBOcj (紙版)
http://amzn.to/19bYio8 (電子版)

あ、しかし。

さる11月24日、赤坂CHANCEシアターで行ったトークライブ
「勝手にしやがれ、天下国家Vol.2 天高く総崩れの秋―希望も足りない! 絶望も足りない!」で、
私は「西部翁」という夢幻能を披露しました。

西部邁先生がよく口にされるフレーズを、能の節回しに乗せたものですが、平成の時代を総括するうえでも、じつにピッタリ。
抜粋してご紹介しましょう。

あなたの言っていることは正しいのだとは思いますがこういうことも言えませんか?

戦後のジャップ!
よるべなき民国を保守することあたわずかような国で、なぜ永らえねばならぬ
もはやこれまで
早く死にたい
早く、早く、早く・・・

続いて、どんでん返しがあるのですが、それについては内緒です。
知りたい方は、主催団体「カルティベイトの会」まで、「次回トークショーにて再演希望」という旨をお伝え下さい。
来春には開催される予定ですよ。

https://peatix.com/group/52292
または
cultivate1group@gmail.com

ではでは♪


<佐藤健志からのお知らせ>
1)12月20日(水)、日本文化チャンネル桜の番組『FRONT JAPAN 桜』でキャスターを務めます。共演は浅野久美さんです。

 http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1651(番組詳細)

 過去の回もどうぞ。
 https://www.youtube.com/watch?v=OWFlElnkZiY
 (12月6日配信、共演・浅野久美)
 https://www.youtube.com/watch?v=vsEUk5GMDn8
 (11月17日配信、共演・佐波優子)

2)12月23日(土)、日本文化チャンネル桜の番組『闘論! 倒論! 討論!』に出演します。西部先生や、おなじみ藤井聡さんも一緒です。

 テーマ:戦後日本人は変わってしまったのか?(仮)
 http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1655(番組詳細)

3)12月28日(木)、文化放送の番組『おはよう寺ちゃん 活動中』に出演します。
 http://www.joqr.co.jp/tera/

4)『表現者』76号(MXエンターテインメント)に、評論「フリードリッヒ・リストの晩春」が掲載されました。

 19世紀前半、「国民経済」の重要性を説いたものの、世に受け入れられず自殺した政治経済学者フリードリッヒ・リスト。
 そのリストの名が、小津安二郎監督の名作『晩春』(1949年)で強調されているのをご存じでしょうか?
 『晩春』と言えば、結婚をめぐる父と娘の心情を細やかに描いたホームドラマ。
 それと国民経済に、いかなる関係があるのか?
 ぜひご覧下さい。

5)発展と繁栄の昭和から、低迷と衰退の平成へ。時代の区切りにあたって、戦後史を振り返りましょう。

『僕たちは戦後史を知らない 日本の「敗戦」は4回繰り返された』(祥伝社)
http://amzn.to/1lXtYQM

6)国が総崩れになった結果、保守もリベラルもすっかり認知的不協和に陥ってしまいました。

『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は終わった』(アスペクト)
http://amzn.to/1A9Ezve(紙版)
http://amzn.to/1CbFYXj(電子版)

7)政治の目的は経世済民の達成です。社会を保守するとは、この状態を保ちつづけることなのです。保守主義の歴史と特徴をまとめました。

『本格保守宣言』(新潮新書)
http://amzn.to/1n0R2vR

8)「このよ…

[続きはコチラから]
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