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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)12月14日(木曜日)
        通巻第5547号
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 ロシア、中東で劇的な巻き返し、シリア、トルコ、エジプトを電撃訪問
  「ISは退治した。アサドは安泰、トルコ、エジプトと友好深める」と発言
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 中東の地図がまた塗り替えられた。
 ロシアがカムバックし、それに伴ったサウジ、トルコ、イランの微妙なスタンスの変更が進んだ。

 2017年12月11日、プーチンは電撃的にシリアを訪問し、アサド大統領と並んで「ISは退治し、危機は去った。ロシア軍は撤退する」と宣言した。
 実際には空軍基地と海軍基地をロシアはシリアから租借しており、撤退はジェスチャーでしかないが、この演出ぶりは米国の影の薄さを物語る。

 プーチンがつぎに訪問したのはトルコだった。アンカラでエルドアン大統領と面談し、「両国はともにシリアとイランとの関係を見直す」と記者会見した。
 これも劇薬のような路線変更である。つまりトルコはアサド体制を認めないとしてきた立場を転換させ、またイランとも関係改善を図ると従来の外交の修正を示唆しているのだから。

 さらにトルコの変身は、前日までのエルドアンのギリシア訪問である。
 トルコの宿命のライバルはいうまでのなくギリシアだ。いまもキプロス問題では鋭角的な対立を続けているがエルドアンは「ローザンヌ条約の見直し」と発言し、国際社会に大きな波紋を投げかけたからだ。

 トルコはオスマントルコ帝国の再現を夢想するかのように、地域におけるヘゲモニー掌握を内外に鮮明にしたかたちである。

 ローザンヌ条約とは何か。
「1923年7月 24日,連合国とトルコとの間で締結された講和条約。第1次世界大戦で敗れたトルコに押しつけられたセーブル条約を廃棄させるために戦ったケマル・アタチュルクに率いられた民族解放軍は 22年にスルタン制を廃して,ローザンヌに代表を送った。この条約でカピチュレーションの廃棄,イギリスのキプロス島領有,東トラキアを除くヨーロッパ領土の放棄,エーゲ海諸島のギリシアへの割譲,「オスマンの債務管理局」の廃止などが決められた。これによってトルコは主権を回復したが,オスマン政府の外債を継承するなど多くの譲歩を余儀なくされた」(ブリタニカ国際大百科事典)。

これより、第一次大戦の講和条約。治外法権の撤廃などが認められ、トルコの独立が回復した。同時にこの条約を機に、トルコは政教分離をはかり、世俗イスラム国家として近代化を歩んできた。
過去数年、エルドアン体制の下ではイスラム回帰が鮮明となっていたが、今後は「ローザンヌ条約の見直しを国際社会に働きかける」と主張し始めていることに注目するべきである。


▼プーチン大統領、エジプトも訪問

さらに追加があった。
プーチンはアンカラを後にして、次ぎにカイロへ飛んでシシ大統領とも面談したのだ。
米国の神経を逆なでする動きは、エジプトがロシアへ再接近する姿勢が、どうやら本物のようだからである。

 プーチンはシシ大統領との会見で、エジプトの対ロシアへの態度が変わっていることを認識した。
 1970年代央からロシアとエジプトは冷え切った関係になり、とくに1975年から数年はお互いに高官訪問がなかった。冷戦がおわり、ソ連が崩壊すると、旧ソ連の影響力は中東で消滅し、エジプトは対西側との協調路線を深めてきた

 ロシアは冷戦時代、エジプトと99年の友好条約を結び、武器輸出などで強い絆を示してきたが、アラブ過激派の暴虐なテロを助長する結果となった。

 その後、冷却期間が過ぎると、ロシアはエジプト観光を奨励し、2015年にシナイ半島でロシア航空機事故直後に観光客が激減したこともあったが、エジプト政府の努力により以前のレベルに回復してきた。

 プーチンのエジプト訪問は、トルコの対米対EU路線からの転換と同様に、米国に対するひとつのメッセージを発信したと受け止めることも出来るだろう。先月、クシュナーがエジプトを訪問し、翌日にトランプ大統領はエジプト援助を凍結するとしたばかりのタイミングだった。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)ノーベル賞受賞者であるカズオ・イシグロ氏は、南京大虐殺を信じており、日本人は中国人を大虐殺したと思って居るようです。こういう人が発言すると、また、南京で中国人虐殺があったという説が力を盛り返します。この世代までは、南京大虐殺に対する否定論がまだ力を得ていなかったのでしょう。我々は、これが世界の現実である事を認識し、南京大虐殺を否定する言論活動にまだまだ努力しなければいけないことを、私自身認識させられました。
   (関野通夫)
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