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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)12月13日(水曜日)
        通巻第5546号
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 トランプ政権、ようやく次期駐韓大使を指名
  朝鮮半島の専門家、ジョージタウン大学教授ヴィクター・チャ
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 12月12日、トランプ大統領は、懸案だった米国の次期駐韓大使にヴィクター・チャ(ジョージタウン大学教授、CSIS)を指名した。米国の駐韓大使は、トランプが訪韓した11月7日時点でも決まっておらず、代理大使が職務を代行していた。

 前任者のマーク・リペート大使は、韓国人暴漢にナイフで襲われ重症を負って以来、ソウルの米国大使館は厳戒態勢にある。
しかし2018年2月9日からの平昌五輪開会式までには、米国の新大使が出席できるよう、韓国外務省はただちにアグレマンを出す用意があるという。

 ヴィクター・チャ次期大使は朝鮮半島前半の知識が豊富で、2004年から07年まではブッシュ政権下安全保障会議で、北朝鮮問題の責任者を務めた。その政治的対場はタカ派ではない。
差し迫った北朝鮮の核ミサイル危機に、いかに対応するかチャ教授の外交官としての技量が試されることになる。

 米韓関係はTHAAD配備以来、前向きな展開はひとつもなく、まして親北派の文在寅大統領の親中外交はTHAAD配備撤去を狙っているうえ、反日路線を捨ててはおらず、慰安婦像を世界中に建立する動きも加速させている。

 米国は韓国との防衛協力に加え、FTA見直し交渉、さらには在韓米軍(28500名)の配置換えなど、重大な問題を多く抱えている。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1671回】              
――「支那は上海の大なるものとなるべき運命を荷ひつヽ・・・」――(前田9)
前田利定『支那遊記』(非賣品 大正元年)

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 袁世凱を目の前にして前田は、たしかに「一國首相の印綬を帶ぶるの儀」ではある。だが「大總統は一國の元首」であればこそ、その「地位に立たん者」は「機略術數に富む」だけではなく、「天下萬衆を率ゐる一に?ある」ことが必要だ。その点、袁世凱は「?に於て欠くる所なきか」、「策多きに過ぐる嫌なきか」と疑問を抱く。袁世凱は権謀術策に富み権力を弄ぶことは知ってはいるものの、中華民国の大総統として「天下萬衆を率ゐる」ほどの徳はないというのが、前田の結論といえるだろう。

 袁世凱のその後だが、1913年10月に正式に大総統に就任し、11月には革命派が結成した国民党を解散させ、14年には国会を停止し、翌年には帝政復活に動き、16年1月には洪憲皇帝を名乗って即位した。だが、さすがに内外からの激しい反対に遭い、袁世凱打倒の第三革命まで起り、3月には帝政を引っ込め、6月には失意のうちに病死している。

 このように大総統就任から失意の死までを追ってみると、「袁大總統の天下に臨むに須らく?を以てせられんことを彼國の爲に切に祈る處に御座候」という前田の“忠言”が生かされることはなかったということか。それにしても、袁世凱に「天下萬衆を率ゐる」ための徳がないことを見抜いた前田の眼力は褒められてしかるべきだろう。

 ちなみに『支那遊記』の出版から2年を経た大正3(1914)年に出版された『支那論』で内藤湖南は、袁世凱を「支那の国民を都統政治に引き継ぐ大人物であるかも知れぬ」と、高く評価している。

袁世凱に対する前田と内藤――片や加賀藩主末裔の子爵、片や大正・昭和前期の日本を代表する支那学者――袁世凱に対する両者の見立てを比較した時、その後の推移からしてどちらが現実を見据えていたのか。その答えは自ずと明らかだろう。『支那論』は北一輝の『支那革命外史』(大正10年)と共に大正期を象徴する支那論であり、やはり避けては通るわけにはいかない。後日、詳細に論じたいと思う。

閑話休題。次は北京の名所見学の一齣である。
巨大な喇嘛廟へ。「敷石はそれからそれへと續き候へ共草離々として此處の大荒れに荒れ居り候」。空寂とした境内に前田らの靴音が響くと、「乞食坊主夫々己が受持ちの御堂の前に手ぐすね引いて待ち受け居り錢をつかませねば開けようとも」しない。押し問答の末に小銭を渡し扉を開けさせて中に入るのだが、その先に“難関”が待ち構えている。数多の御堂の「此處に彼處に幾重ともなく錠前かゝり居り其都度乞食坊主に」小銭を要求される。

 やっとのことで一番奥の御堂に辿り着き、安置されている仏像の数々に手を合わせていると、「よき客得つと許りに乞食坊主」が香炉台の下やら暗がりから達磨大師や佛像を引っ張りだしてきて、「賣り付けんと致し申候」。かくて前田は、「み佛に仕え奉る僧侶共が如何に末世とは乍申他國の觀光客に佛像を押賣せんとするに至ては沙汰の限り度すべからざる僧形の獸物と存候」と驚き呆れた。

 次いで訪れた「大聖孔子の廟」でも、「乞食坊主に錢を貪られつゝ門を入る」。覆い難い惨状に、「四億萬民衆の師表と仰がれ候聖人も三千年の今日其國民から果して幾許の信念と尊敬とを受けられ居候や」と疑問の声を挙げる。かくて前田は「支那仁義道?の大道は今猶幾許の命脉を保ちつゝ居り候や」と続け、「一度聖廟に詣づれば思ひ半ばに過ぎ申すべく候」と嘆き呆れ果てる。

 たしかに前田のいわんとすることも判らないではない。だが、はたして孔子は「四億萬民衆の師表と仰がれ」ていたのか。「三千年」の間、「聖人」は「其國民から」「信念と尊敬を受けられ」、「支那仁義道?の大道」は「命脉を保」ってきたとは、とても思えない。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1) 貴紙5545号に「マニフェスト・デスティニー」のことが出ておりましたのでコメントします。
私が著書で説明したように、この語は1845年にジョン・オサリバンによって唱えられたもので、英語のスペルは manifest destinyで、以前民主党がよく使ったマニフェストは、manifestoで最後にオーが付いています。
非常に近く、混同しやすい語です。
アメリカで使われた方は、「明白なる」という意味で、民主党の方は、政党の公約を、ちょっとハイカラに云ったものです。
アメリカのマニフェスト・デスティニーは、アメリカは、神から与えられた約束の地であり、西へ西へと両地を広げるのは、神から与えられた神聖なる使命だという信仰です。
ですからインディアンを、その土地から追っ払っておも罪の意識は感じないですむわけです。日本の田中義一首相が天皇に奏上したとされる田中奏上文は、このマニフェスト・デスティニーとそっくりで、恐らくアメリカ人が偽造したものでしょう。
人は、自分の思想を他に投影するものです。南京大虐殺は支那人が、自分達ならこうするという残虐行為を、日本軍に投影したものに違いありません。
通州事件での彼らの残虐さを見れば分かります。通州事件と南京事件は、同じ年1937年に起っています。
日本軍は、毛沢東に「徹底して殲滅しない」と批判されています。
(関野通夫)



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(読者の声2) サンフランシスコのエドウィン・リー市長が死去とのニュースにネットでは「Kの法則」(コリア・コリアンと関わると不幸になる)が発動したとか天罰だとか大盛り上がり。
リー市長は中国共産党との繋がりをFBIが調査中だったとされ、表面化する前に口封じされたのではとの見方もあるようです。
 カリフォルニアはカリフォルニダと呼ばれるほど韓国系が多い土地柄で日系企業・市民に対する嫌がらせも数知れず。日産は北米本社をテネシー州へ、トヨタはテキサス州に移転済み。人を呪わば穴二つと言いますが、「アベ死ね・日本死ね」と叫ぶ反日左翼のお仲間マイク・ホンダも落選していました。

 対馬の仏像が韓国人に盗まれたときには海神神社の祟りがあるだろうといわれ、実際に韓国船舶の事故が多発、ついにはセウォル号沈没事故、さらには韓進海運の破綻、最後は朴槿恵大統領の退陣へと一直線。
日本は昔から平将門や崇徳院など祟りの本場?ではありますが、ネットの反応をみていると日本人の宗教心というのは変わらないものなのですね。
   (PB生、千葉)

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