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【今日の言葉+α】

桜井章一氏(雀鬼会会長)
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羽生善治氏

※月刊『致知』2017年10月号の対談より

【羽生】
私はきょうまで将棋を続けてきて、1つのことに対して10年、20年、30年と同じ姿勢で、同じ情熱を傾け続けられるのが才能だと実感しています。

それでも、長い間やっているとどうしても浮き沈みっていうのはあるんですね。例えば、朝起きてきょうはちょっとしんどいなとか。瞬間的なものなら無理してでもできるでしょうけど、本当の長い歳月となると、どうしても上り下り、バラツキが出てしまう。

ですから、あまり前のことを振り返らないでやっていくことが、長く続けていく上では大切なことなのかなとは思っています。

【桜井】
いまですよ、いま。過去をどうのこうのって言うより、やっぱりいまでしょうね。

いまっていうのはすぐ過ぎていくものだけど、羽生さんはいまを丁寧にしているんじゃないですか。
他の棋士に比べて、たぶん羽生さんは一番丁寧に将棋を指しているんです。

そして、普段の日常の中でも丁寧にご自分の人生を生きているから、三十年以上も強さを維持し続けていらっしゃるんだと思うんです。

【羽生】
つまるところは、自分にできることを常に精いっぱいやっていくしかないと思います。

結果はどうなるか分からないですけど、その時、その時に自分なりのベストを尽くすこと。

それでどうにもならないこともありますが、その時はまた、その起こった出来事に対応していく。
そういうことが大事ではないでしょうか……

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