From 三橋貴明
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『三橋貴明の「新」経世済民新聞』
2017/10/23
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「日本人の歴史的な特徴について」
From 三橋貴明
【今週のNewsピックアップ】
移民ではなく技術投資による人手不足解消を
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日本人の歴史に根差す安全保障分野における特殊性
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大石久和先生が、日本は歴史的に「外敵(外国人)」に襲われることがあまりなく、逆に自然災害大国であったため、都市を城壁で囲まず、曖昧な日本語と共に、勤勉な国民として発展したと解説していらっしゃいます。
騎馬民族の大軍や、異民族の海賊が襲来することがないため、大陸の人々のように城壁を作る必要がなく、かつ言語も「非常事態の際に、意思疎通に齟齬が生じない」形で進化することにはならなかった、というわけです。
異国の大軍に城壁を囲まれた際に、言語が不明瞭で、指示命令が明確に伝わらない場合、全滅します。
というわけで、大陸の言語は曖昧性が相対的に少ないのです。
もちろん、日本語の抽象性、曖昧性は、恐ろしく深みがある、底が広い「文化」を構築することを可能にしました。
三橋は「文化」としての日本語をこよなく愛していますが、問題を解決しようとしたときには困ります。
「クニノシャッキンデハタンスル~ッ」
が典型ですが、問題を具体的に認識させず、「言葉」で何となく理解した気になって騒ぎ立てるため、いつまでたっても問題の共有ができず、解決できません。
三橋が「国の借金でも日本の借金でもなく、政府の負債」と、Government Debtを「正しい訳」で語るのは、定義を明確化し、問題を「正しく共有」するためなのです。
というか、Government Debtを「政府の負債」以外に訳す時点で、問題があるのです。
いわゆる「言葉を変える」プロパガンダでございますね。
逆に、英語の場合「国の借金」「日本の借金」「政府の負債(これのみが正しい)」について、Government Debtとしか表現しません。
Government Debtであれば、誰がどう聞いても「政府の負債」というわけで、抽象性が排除されます。
問題を解決しようとした際には、日本語の抽象性が恨めしく、英語の明確性が羨ましく感じます。
もっとも、日本語のコンテンツ(漫画、アニメ、ゲーム、ラノベ等々)のヘビーユーザーである三橋は、ことエンターテイメントの世界で日本語の抽象性を愛しているのは言うまでもありません。
てかな、ライトノベルなんて、日本語の抽象性がなければ、成り立たんでしょう。
死黒核爆烈地獄と書いて、ブラゴザハースとルビを打てる日本語が好きです。
BASTARDは、ラノベではなく漫画ですが、いずれにしても中二病は日本語の存在なしでは成り立ちません。
何の話をしていたんでしたっけ?
ああ、そうそう、日本人の歴史的な特徴です。
言語や城壁、勤勉性以外にも、もう一つ、我々の「歴史的」な特徴があるように思えます。
それは、「人間」に対する接し方です。
外国の軍隊に蹂躙されたことがなく、かつ自然災害大国。
自然災害大国では、非常事態発生時に「お互いに助け合う」という精神が、生き延びる上で不可欠です。
我が国には「村八分」という言葉があります。
村八分とは、村の中で掟や秩序を破った者に課せられる制裁行為で、一定の地域に居住する住民が結束して(一部例外があるものの)交際を絶つことを意味します。
この「一部例外があるものの」が重要で、村八分にされた村人であっても、葬式や家事といった「非常事態」には、共同体が支援するのです。
だから、村十分ではなく、村八分なのでございます。
結局、どんな腐れた村人であっても、非常事態発生時には「同胞」として助け合わなければならないことを、我々の先人たちは認識していたことになります。
というわけで、日本国民は「外国人」あるいは「敵国(中国、北朝鮮など)の外国人」であっても、敵国人としてではなく、
「非常事態発生時には助け合うことになる同胞」
として認識してしまうのではないでしょうか。
だからこそ、日本人は無防備なまでに外国人に寛容であり、移民に対しても「思考停止」状態で受け入れを拡大しているように思えてならないのです。
日本人の「寛容」が、自然災害大国の住民としての気質に基づくとしたら、我が国で、
「人手不足なら、外国人を入れればいい」
といった、ナイーブ(幼稚)な主張が違和感なく受け入れられてしまう理由の一端が理解できるのです。
---発行者より---
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