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From 三橋貴明

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 『三橋貴明の「新」経世済民新聞』

     2017/9/18




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「新」経世済民新聞
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「グローバリズムの罠」
From 三橋貴明


【今週のNewsピックアップ】
なぜ日本の実質賃金は上昇しないのか?
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12309380630.html
エレファント・カーブ
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12311207006.html

エレファント・カーブとは、グローバリゼーションが進んだ結果、所得の増加が先進国の富裕層と、新興経済諸国などの労働者層に集中。

先進国の中間層や貧困層は恩恵を受けなかったことを示す有名なグラフです。

それはまあ、資本(カネ)の移動が自由化されてしまい、かつ技術も国境を越えて動くとなると、特に大手製造業が、

「人件費の高い国内から、人件費が安い外国に工場を移し、生産しよう」

となるのは当然です。

特に、グローバル株主資本主義により、「国家」「国民経済」を意識しないグローバル株主の意向が経営に働きやすくなると、必然的にそうなります。

グローバル株主が求めているのは、あくまで「自分の利益最大化」です。

株主構成に占めるグローバル投資家の割合が増えると、株主から配当金増額や自社株買いを求める圧力が強まり、企業は費用(人件費など)の引き下げに走ります。

正規雇用を非正規雇用やパートタイマー、アルバイトに切り替えるのはもちろん、最終的には「安い人件費」を求めて、資本(工場など)が国境を越えるのです。

結果的に、国内から良質な雇用が失われていき、エレファントカーブが描かれる。

グローバリズムにより、国内の所得格差は拡大。

社会は不安定化していき、国民にルサンチマンが蔓延。

となると、ナショナリズムが前提となる「経世済民」的な政策は打てなくなります。

さらに、企業が「安い人件費」を求め、外国人労働者の雇用に走る。

すると、ますますナショナリズムが壊れ、経世済民が遠のく。

これが現在の日本、さらにはほぼ全ての先進国が陥っているグローバリズムの罠です。

加えて、グローバリズムは資本主義を衰退させます。

資本主義とは、産業革命の時代から「生産性向上のための投資」により、生産者一人当たりの生産量を拡大することで発展するものなのです。

「生産者を増やす」のではなく、「生産者一人当たりの生産量を増やす」のがポイントです。

GDP三面等価の原則により、生産量=所得になります。

無論、労働分配率の問題はありますが、とにもかくにも生産性を向上させなければ、実質賃金の元になる所得は「一人当たり」では増えないのです。

生産性向上は、いわゆる国際競争力(厳密にはグローバル市場における価格競争力)をも高めます。

例えば、日本の人件費が中国よりも高いならば、生産性向上により「単位労働コスト」を引き下げる努力をする必要があります。

まさに、それこそが資本主義の神髄です。

とはいえ、グローバル投資家の影響力が高まると、企業は生産性向上のための投資に踏み出しにくくなります。

なぜならば、あらゆる投資には利益を減らす「リスク」があるためです。

また、実質賃金が伸び悩むのみならず、グローバリズムは企業を「国家」から解き放つことで、企業の政府への影響力を高めます。

「日本の法人税は高すぎる。このままでは、外国に工場を移転しなければならない」

と、大企業がこぞって主張すると、政府は雇用を守るために法人税を引き下げざるを得ません。

実際、各国はまるで競争するかのように法人税を減税。

不足する税収を「消費税」もしくは「社会保障費のカット」で補おうとするため、ますます中間層や貧困層が打撃を受けることになってしまうのです。

日本国は、グローバリズムの罠にはまり、国民が貧困化し、安全保障が揺らぎ、技術小国化し、資本主義国ですらなくなっていっているのです。

日本国民を豊かにし、安全保障を強化し、技術強国を目指し、資本主義を維持したいならば、「グローバリズム」というアイコンを疑い、是正するべきは是正しなければなりません。

グローバリズムは歴史の必然でもなければ、常なる善でもない。

単なる、考え方の一つに過ぎないという「良識」」を、我々は取り戻す必要があるのです。





---発行者より---


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