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平成29年8月29日発行 vol.493
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斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」
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「1.5代」天皇論者の宮中祭祀「私事」論
──オウンゴールに気づかない百地先生の「大嘗祭」論 2
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拙著『検証「女性宮家」論議──「1・5代」天皇論に取り憑かれた側近たちの謀叛』からの抜粋を続けます。一部に加筆修正があります。
第4章 百地章日大教授の拙文批判に答える
第4節 オウンゴールに気づかない百地先生の「大嘗祭」論
▽2 「1.5代」天皇論者の宮中祭祀「私事」論
百地先生の説明では、政府は大嘗祭を
「国事行為(斎藤吉久注。国事行為と国事は概念が別です)としては行えない」
と考えていた。しかし「私事」となれば、内廷費で費用を賄うほかはない。そこで
「大嘗祭は宮中祭祀一般とは異なり、皇位継承儀式=皇室の公事である」
という理論を立て、政府に進言し、政府がこれを採用した、とされています。
つまり、先生は、「1.5代」象徴天皇論者たちが主張する、宮中祭祀=「皇室の私事」説について、何ら抵抗することなしに丸呑みしたということになりませんか?
たとえば、既述したように、渡邉前侍従長(いまは元職)は、雑誌インタビューで、昭和天皇は在位の途中から、今上天皇は即位のはじめから「現憲法下の象徴天皇」であったと述べていますが、この「1.5代」象徴天皇論の理解こそ、皇室の伝統より現行憲法の規定を優先させる宮中祭祀=「皇室の私事」説に直結します。
「これは皆さまご承知のことではありますが、今の憲法の政教分離の原則からいって、宮中祭祀は陛下が公としての国の機関として行っておられることではないので、これは皇室の私事だというのが法律論になっております」(平成21年6月9日、伊勢神宮・伊勢神宮崇敬会参与・同評議員会の講演の要旨。文責は神宮司庁弘報課。伊勢神宮の広報誌「瑞垣」213号掲載)
そして、宮中祭祀「私事」説を信じて疑わない渡邉前侍従長こそ、平成の祭祀簡略化の進言者の1人でした。
「私も在任中、両陛下のお体にさわることがあってはならないと、(祭祀の)ご負担の軽減を何度もお勧めしました」
と前侍従長は同じ雑誌インタビューで明らかにしています。
「1.5代」論はさらに、御在位20年を前にして、いわゆる「女性宮家」創設論を生みました。21年11月、「日本経済新聞」の連載は、宮内庁内に「女性宮家」設立を望む声が強いことを指摘し、渡邉前侍従長のコメントを載せました。
「女性宮家」創設論議は、23年11月25日づけ「読売新聞」が伝えた
「『女性宮家』の創設検討 宮内庁が首相に要請」
という「スクープ」がきっかけではなく、御在位20年を契機として始まったのです。火を付けたのは、「1.5代」論者の前侍従長でした。
百地先生は、拙文批判の中で、
「斎藤氏が言う、今上陛下をもって『1.5代』の天皇であるなどといった荒唐無稽な理屈は成り立たない」
と切り捨てています。私を「1.5代」論者だと読んだとしたら、完全な誤読ですが、それはともかく、「荒唐無稽」どころか、政府・宮内庁の中枢にまで「1.5代」論が浸透し、皇室の伝統である天皇の祭祀を改変させ、「女性宮家」創設論を生んだのです。
以上、斎藤吉久『検証「女性宮家」論議』(iBooks)から抜粋。一部に加筆修正があります
☆ひきつづき「御代替わり諸儀礼を『国の行事』に」キャンペーンへのご協力をお願いいたします。
このままでは悪しき先例がそのまま踏襲されるでしょう。改善への一歩を踏み出すために、同憂の士を求めます。
おかげさまで賛同者が300人を超えました。
◇ 筆者のプロフィール ◇
斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31年、第32代崇峻天皇の后・小手姫(おてひめ)が里人に養蚕と機織りを教えたとの物語が伝えられる福島県・小手郷(おてごう)に生まれる。子供のころ遊んだ女神川は姫の故事に由来する。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者、宗教専門紙編集長代行などを経て、現在はフリー。著書に『天皇の祭りはなぜ簡略化されたか』など。過去の発表記事は斎藤吉久のブログで読める。「戦後唯一の神道思想家」葦津珍彦(あしづ・うずひこ)の「没後の門人」といわれる
━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)
天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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百地先生の説明では、政府は大嘗祭を
「国事行為(斎藤吉久注。国事行為と国事は概念が別です)としては行えない」
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という理論を立て、政府に進言し、政府がこれを採用した、とされています。
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たとえば、既述したように、渡邉前侍従長(いまは元職)は、雑誌インタビューで、昭和天皇は在位の途中から、今上天皇は即位のはじめから「現憲法下の象徴天皇」であったと述べていますが、この「1.5代」象徴天皇論の理解こそ、皇室の伝統より現行憲法の規定を優先させる宮中祭祀=「皇室の私事」説に直結します。
「これは皆さまご承知のことではありますが、今の憲法の政教分離の原則からいって、宮中祭祀は陛下が公としての国の機関として行っておられることではないので、これは皇室の私事だというのが法律論になっております」(平成21年6月9日、伊勢神宮・伊勢神宮崇敬会参与・同評議員会の講演の要旨。文責は神宮司庁弘報課。伊勢神宮の広報誌「瑞垣」213号掲載)
そして、宮中祭祀「私事」説を信じて疑わない渡邉前侍従長こそ、平成の祭祀簡略化の進言者の1人でした。
「私も在任中、両陛下のお体にさわることがあってはならないと、(祭祀の)ご負担の軽減を何度もお勧めしました」
と前侍従長は同じ雑誌インタビューで明らかにしています。
「1.5代」論はさらに、御在位20年を前にして、いわゆる「女性宮家」創設論を生みました。21年11月、「日本経済新聞」の連載は、宮内庁内に「女性宮家」設立を望む声が強いことを指摘し、渡邉前侍従長のコメントを載せました。
「女性宮家」創設論議は、23年11月25日づけ「読売新聞」が伝えた
「『女性宮家』の創設検討 宮内庁が首相に要請」
という「スクープ」がきっかけではなく、御在位20年を契機として始まったのです。火を付けたのは、「1.5代」論者の前侍従長でした。
百地先生は、拙文批判の中で、
「斎藤氏が言う、今上陛下をもって『1.5代』の天皇であるなどといった荒唐無稽な理屈は成り立たない」
と切り捨てています。私を「1.5代」論者だと読んだとしたら、完全な誤読ですが、それはともかく、「荒唐無稽」どころか、政府・宮内庁の中枢にまで「1.5代」論が浸透し、皇室の伝統である天皇の祭祀を改変させ、「女性宮家」創設論を生んだのです。
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斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31年、第32代崇峻天皇の后・小手姫(おてひめ)が里人に養蚕と機織りを教えたとの物語が伝えられる福島県・小手郷(おてごう)に生まれる。子供のころ遊んだ女神川は姫の故事に由来する。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者、宗教専門紙編集長代行などを経て、現在はフリー。著書に『天皇の祭りはなぜ簡略化されたか』など。過去の発表記事は斎藤吉久のブログで読める。「戦後唯一の神道思想家」葦津珍彦(あしづ・うずひこ)の「没後の門人」といわれる
━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)
天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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